side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

24METライブビューイング ロメオとジュリエット (May2024)

2024年05月12日 | 映画で 演劇、歌舞伎、オペラ、バレエ
METライブビューイング ロメオとジュリエットを観てきた
ストーリーは誰でもが知っているシェイクスピアの名作
映画版、舞台、バレエでのロメオとジュリエットは見たことがあるが、オペラは初めて

グノー作、フランス語で上演
ストーリーは原作にほぼ忠実だった

舞台設定は18世紀をイメージしているそう。
幕間のインタビューでフェデリコ・フェリーニの代表作「カサノバ」の世界観を参考にしている、と言っていた
比較対象としてF.ゼッフェリの名前を出していた(彼の作品はもう少し前の時代になるのかな。)

本公演では舞台装置に驚くようなものはなかった。
オープニング前に幕があがり、出演者が配置についてから始まる
メインキャストが次々と現れては消えるが、その間最初から舞台にいるキャスト達は動きはなく風景画のようで、メインキャストの存在を浮き上がらせていた。

本作は主人公二人の世界をひたすら見せられる、といっても過言でない。
ジュリエット独唱、ロメオの独唱、二人の二重唱、と甘美な歌声が次々と出される。

ジュリエット役のネイディーン・シエラは33歳、ロメオ役のベンジャマン・ベルナイムは35歳と共にオペラ歌手として円熟期を迎えた二人は相性も良く、METオペラのベストカップルとなりそう。
恋をした初々しさ、若いカップル故の愛への一途さ、を見事に演じていた。
一方で、ジュリエットの芯の強さも独唱に垣間見えた

最後の墓地で仮死状態のジュリエットを亡くなったと勘違いをして服毒をしてしまうロメオ
原作ではロメオが生き途絶えてからジュリエットが覚醒したと思うが、ジュノー作のオペラでは、ロメオが生きている間にジュリエットが目覚め、最後にも二重唱となった

ロメオとジュリエット(フランス語 上演日2024年3月23日)
演出: バートレット・シャー
ジュリエット: N・シエラ(ソプラノ)
ロメオ: B・ベルナイム(テノール)
マキューシオ: ウィル・リバーマン(バリトン)
ティバルト: フレデリック・バレンタイン(テノール)
ローラン神父: アルフレッド・ウォーカー(バリトン) 
ステファーノ: サマンサ・ハンキー (メゾソプラノ)
指揮: ヤニック・ネゼ=セガン

今シーズンのMETライブビューイング作品では黒人歌手のキャスティングが多かったと思う。
本作品でもマキューシオ、ティバルト、神父がそうだった。
また、ロメオの友人、ステファーノの男役にメゾソプラノのサマンサ・ハンキーが登場
多様性の時代を反映したキャスティングなのかもしれないが、慣れないままのシーズンだった

ジュリエット役のネイディーン・シエラは6月の英国ロイヤルオペラの日本公演に来日出演予定







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