ティコ・ブラーエ


パパとママの視点から
子供と建築探訪
こどものおやつから考える体にやさしいレシピ

島根旅行4 二日目:大社文化プレイス

2010-08-17 | 子供と行こう
出雲大社から程近いところにある、大社文化プレイス。




こちらは菊竹事務所出身の伊東豊雄氏による設計。
大社町に21世紀の文化を担うことを使命に建てられた複合施設だ。
正面の打ち放しコンクリートで地面から立ち上がる矩形の力強いマッスとそれに纏いつくように地面を這うガラスで構成された有機的な形態が対峙しながら融合していくことで何か不思議な空間にこれから導かれるのだろうという予感を感じさせる。
ガラスで構成されたファサードは内部から外部へ流れるにつれてガラスが間引かれていく。それは、ガラスのファサードの硬さを抑え境界面をあいまい化する効果を与えているように思う。
でんでんむしと名前がついているように這うという行為がイメージ化されているようだ。
内部に入ると大空間のなかにオブジェと化した椅子がさりげなく置かれることによって空間に緊張感を生み出している。
こういう施設では仕方のないことなのかもしれないが、ポスターなど空間を煩雑にする社会的な機能物がざわめいているのが残念でした。

 




渉くん、ちょっと一休みしましょ。





こちらが図書館。
ガラスの筒がランダムに配置され自然光を取り込むと供に憩いの場としても利用されている。
仙台メディアテークへと繋がる空間のように思えた。



図書館の中には子供の遊べる丸い空間や機能を上手にデザイン化したビデオ閲覧休憩椅子、打ち放しコンクリートの壁にミニマルに配置された真っ赤な椅子など空間との調和が考えつくされているように思えた。
人間が調べ学ぶ空間というものを真摯にデザインすることでこんなにも気持ちよい世界を立ち上がらせる建築家はやはりすごいなあと思った。
渉くん、かわいい人形にぶーぶー並べて楽しそう。



ここはだんだんテラスという名の屋外テラス。
お外に出てみよう、気持ちがいいね~。
たかいたか~い。







島根県出雲市大社町杵築南1338-9
9時~22時
毎週月曜休




島根旅行3 二日目:島根県立古代出雲歴史博物館

2010-08-16 | 子供と行こう

渉くん起きたらさぁ、出発!
今日もちょっと雲がおもたいけど、元気に行きましょう!



ホテルの近くには、なにやら気になる建物が。
日本の古き良き戦後のモダニズム建築の匂いが漂う島根県庁。
装飾を抑えながらも、素材の扱いと構成にさりげなくひとひねり加えることでうまれる豊穣な空間。
こういう建築は、もう作ることはたぶんできないがゆえに保存していく意識が大事だと思う。
島根は文化レベルが高いためか、目にとまる建築が多い。




ではまたまた出雲にもどって、本日メインの島根県立古代出雲歴史博物館 へ。
建築のノーベル賞と言われるプリツカー賞も受賞している建築家・槇文彦氏によるもの。


 



まず目に入ってくるのは、連続する細い柱で長く張り出された屋根が先端で黒い壁と交差する構成的なデザイン。
それは、訪れた者が内部空間へ入る前段の心のざわめきを生み出すポーチともいえる。
ポーチを挟んで左に木々のランドスケープが広がり、反対側には不透明な四角いガラスの箱が配置されることによって、具象と抽象が視線の中で溶け合う。
建物はコールテン鋼の無装飾で渋い壁が透明なガラスの箱を貫入しているかのように見える明快な構成となっている。
貫入のデザイン操作によりガラスの箱は、内部でもあり外部でもあるような曖昧な境界面として存在し、より透明な空間を生み出している。
ガラスの箱を遠くから眺めると、手前と背後の透明ガラスに挟まれて内部のアクティビティがランドスケープに染み出しているように感じる。
それは、立面というより断面性をもったファサードといってもいい。



ガラスのマリオンの連続性の中に柱を消したり、エレベーターの昇降路の構造体で通路を浮かしたように見せたりと、
隅々まで計算しつくされたデザインになっているように思えた。
渉くんは床や壁やボタンなど見つけては手でさわって確認作業。





ガラスの箱を挟んで奥には山にむかってきれいなランドスケープがのびている。
観光客は多いが、外に出ている人はまばらで、ちょっと独り占め。
渉くん、お水があるよ~。



ぱちゃぱちゃ、遊んでいたら、、、やっぱり。
お水に入ってびしょびしょ。
こんな所でおむついっちょの渉くん。
ま、気持ちが良くていいっか。
 




その奥には稲が植えてあって、調理作業場も。
たぶんここには食育の文化流れているのだろう。





あれあれ、今度は上半身が裸。
でも元気元気。





さ、踊りでも踊って帰りましょう。
あ~る~こ~あ~る~こ~!!




島根旅行2 一日目:島根県立美術館

2010-08-15 | 子供と行こう


その後松江に向い、島根県立美術館へ。
こちらの建物も菊竹氏によるもの。






建物を入ると、ガラスの壁の向こうには宍道湖が。
うわ~と一瞬足が止まる。
なんとも贅沢な空間が目の前に広がるのだ。
あれあれ、外にも人の姿がちらほら。
外に出られるのかな?

美術館の中を歩くと外へとつながるドアが見えた。
ここは夕日の名所となっていて、観光客のみならず、地元の人達もあつまり、憩いの場となっているようだ
わ~い、外に出てみよう!

景色はもちろん、外からみる美術館はまた違った表情を見せてくれる。
宍道湖の流れに沿うように、建物がゆるやかな曲線を描きながら自然の風景に溶け込んでいる。

閉館も日没後30分となっており、人が増えてきた。
ちょっとご機嫌ななめだった渉くんもようやく落ち着き、宍道湖を満喫。
風が気持ちがいいね~。
素敵な景色だね~。



あ、うさぎさんがいるよ!!
ちゃんしてみよう!!



初登場!?パパさん。
渉くんと仲良くボール遊び。



この日は曇っていて、夕日には出会えず、、、本当に残念。
でもまた渉くんが大きくなったら来ようね!
今度はきっと夕日がみれるよ!

さぁさぁ、今日はこの辺で。
美味しいご飯でも食べにいきましょう!



一日、お疲れ様でした~。
また明日。



1999年/島根県松江市袖師町1-5
TEL:0852-55-4700(代表) FAX:0852-55-4714
10時~日没
火曜休

島根旅行1 一日目:出雲

2010-08-15 | 子供と行こう
渉くんとはじめての一泊旅行へ。
島根へ建築探訪の旅。

まずは出雲大社庁舎。
1963年、建築家・菊竹清訓氏によるモダニズム建築。




こじんまりとした伊勢神宮に比べ、豪快なつくりの出雲大社の本殿。
その本殿は蔵に由来するからだと考える菊竹氏は庁舎のモチーフを稲掛けとした。
本殿の西に位置する庁舎は一見目立たないように思うが、近づいてみると徐々に存在感を増してくる。
屋根のようにデザインされた斜めにせり出した壁はスリットになっており、内部に軟らかい自然光を取り込んでいる。
扉やスロープのような階段、照明など細部にこだわりが感じられる。まさに、神は細部に宿るのだ。

建築に夢中のパパの横で渉くんはバギー押しに夢中。
あっちにこっちにずんずん進んでいく。
手をかけようものなら、いやいやいや。
自分でやりたいんだね、人にぶつからないようにね!



松並木を通っていると、他とは違う大きな木が。
渉くん見てみて、大きな幹の大きな皮!



渉くんきれいな湖畔があるよ~。




出雲大社を下ると、駅が見え、ちょこんと黄色い電車が待っていた。
映画「RAILWAYS」でも有名になったバタ電こと一畑電車だ。



駅にはステンドガラスが使われており、小さな教会みたい。
外観も内装も照明もレトロでかわいい。



こんな待合室なら、時間を気にしなくてよさそう。
なんだか時間がゆっくり流れているかんじ。
やっぱり建物の力ってすごい。


野菜2

2010-08-07 | 料理


今回の野菜は、芋づると丘ひじき。
どちらもはじめて食す野菜。
芋つるは炒めたらいいとのことで、きんぴらに。
丘ひじきは湯がいてサラダにしました。

<芋つるとれんこんのきんぴら>

①芋つるを食べやすい大きさにきる。
 新れんこんは輪切りに。
②ごま油を熱したフライパンに鷹の爪をいれて香りをだし、豚バラを加えて炒める。
③色が変ったら、野菜をいれて火を通す。
④酒をふりかけ、みりん、しょうゆ、砂糖で味付け。
⑤汁気がなくなったら出来上がり。

つるというだけあって、しこしこ噛み応えのある触感。
ごま油との相性がよく、あまった分は芋つるだけで炒めて、ちょっとした添え物にしました。
煮物にもするようだが、炒めたほうが美味しい!と思う。

<豆腐と丘ひじきのサラダ>

①丘ひじきは湯がいて、硬い茎の部分はとっておく。
②お皿に丘ひじきをひき、おぼろ豆腐をこんもりのせる。
(その他お好みで野菜を)
③玉ねぎドレッシングをかける。
    10.07.31「保存食のすすめ2」参照

ひじきに形状が似ていることからこの名前がついた丘ひじき。
きれいな緑色に独特のシャキシャキした食感があるが、くせのない味なので、和風、洋風どちらでも合いそう。
ビタミンA・カロチン・カリウム・カルシウム・鉄分・ミネラルなど栄養価も高い野菜。
湯がいてそのままポン酢で頂いても美味しい。
鮭チャーハンにいれても美味しかったです。


しかしこれだけ暑い日が続くと、体もぐったり。
だからこそ栄養のあるものをぺろりと頂きたい。
こんな時は肉と野菜をドバっとシャシャっと唐辛子などきかせて炒めるか、蒸した野菜をちょっと濃厚なタレで頂くに限る。
調理法は同じでも、野菜の種類やソースを変えるだけで、結構毎日頂けます。
コンロの周りは本当に熱い。
汗をかきかき、手際よく調理して、温かいままテーブルにドン!
そして冷えたビールをいやいや麦茶をぐいっとのんだらあ~幸せ。
我が家ではこの間出会った蒸篭セットがフル活動。
迷ったけど、買って正解でした。