ティコ・ブラーエ


パパとママの視点から
子供と建築探訪
こどものおやつから考える体にやさしいレシピ

行火とこたつ

2010-01-25 | ママ
真冬の公園遊びはかなり寒い。
ちょっとのつもりが、お友達がいっぱい来て仲間に入れてもらっているうちに早二時間。
歩き回る子供たちは寒さ知らずだ。
芯まで冷え切った体をこたつにもぐりこませる。
‘あ~あったかい’と丸まった背中から声がでる。
足元からじんわりじんわり暖めてくれる感じがたまらない。
いっぱい遊んだあとはこたつでお昼寝。
ママもついついごろり。
我が子の寝顔を見ながら横になれるのは至福の時間。

しかしこんな寒い中、暖房もヒーターもなかった昔はどうやって子育てしていたのか?
実家に帰ったとき、おばあちゃんに聞いてみた。
基本はおんぶ。
寝るときは行火(あんか)に炭を入れて布団に入れていたという。
行火とは、聞いたことがあるようなないような。

種類はいろいろあるようだが、こんな形。


行という字をあんとはなかなか読めないが、行火(あんか)の「行」は「移動」という意味。
他にも行燈(あんどん)は動かせる照明具、行脚(あんぎゃ)は足を運んで続ける旅の意となる。

他にはどんな暖房設備があったかというと、はじまりが囲炉裏。
囲炉裏は家の中心にあり、その火を囲んで家族が集まり、暖をとり食事をしていた。
火が人と人とを結びつけていたのだ。
そして次に出てきたのが行火や火鉢。
それまで家族で共有していたものが、個人で別の場所で使用することが可能になった。
このことは、家の間取りの変化(複数の個別の間取りをもつようになる)、さらには家族が個別の生活を持つようになったことと関係があるようだ。
確かに部屋のどこにいても暖かい状況がつくれる。
便利さや発展にともなう代償は目に見えにくい。
しかしこたつというのはかなり魅力的な暖房設備ではないか。
一家に何個もこたつはない。
一度入ったらでられない。
暖まるだけでなく顔を見合わせて食事もできる。
まさに囲炉裏と同じ効果だ。
やっぱり家族が集まれる場所があったほうがいい。

子供が寝静まったあとはこたつで一息、ほっとする。





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