2006-2015 ひねくれた日常

資本主義の欲望にまみれた日常生活はとても楽しい。いつまで楽しく暮らせるのだろう?いつまでも楽しく暮らすために考えよう。

バブルのお金の正体が少し分かった  2

2008年04月10日 | お金のこと
土地ころがしとか、地上げとかいって、都心の土地が異常に値上がりしていったのでした。

20坪とか、30坪とかの小さい土地にまで億の金額がついたのでした。

不動産会社は銀行からお金を借りて、どんどん高い土地を買ったのでした。

銀行のお金というのは正しい価値をもった、食品や、洋服を買うお金といっしょです。

その銀行のお金を、本当の価値よりもはるかに高くなってしまった土地を買うために使ったわけです。

本当の価値よりも高い金額で小さい土地を売った普通の人は、すごく得をしたのです。

高くなった土地はある日、次に買う人が現れなくなりました。

最後に買った人が「ババ」を引いたというのか、困ったことになりました。

その土地を買って、事業をやろうと思っていたわけではないので、その土地から買った金額以上の利益を出す方法はなかったのです。

その土地は放置され、買った不動産やは倒産し、銀行から借りたお金は返すことはできなくなりました。

銀行は預金者から預かったこの世のお金をなくしてしまったのです。

さあ大変です。

もし、全部の預金者が預金を下ろしにきたら渡すお金が無いのです。

放っておくと銀行はつぶれてしまいます。

銀行の信用は無くなって、預金者が大騒ぎをします。

そのなくしたお金は(不良債権は)国が税金から補てんしました。

こうして銀行は潰れないで済みました。

国から出された税金はどこへ行ったかというと、地上げをしてもらった運のいい正直な庶民のところへ行ったのです。

たぶん日頃の行いがよかったので金の神様から選ばれて税金を分けてもらったのでしょう。

これからは日ごろの行いを良くして、税金がどこへ流れ着くのかよく見て、下流で待っているようにしたいものです。



それはともかく、アメリカでもサブプライムローン(貧乏な人向けローン)で不良債権が出ているといいます。

日本の投資信託も、その貧乏な人向けローンに投資して損を出しているといいます。

アメリカのバブルで出た不良債権はどこへ流れ着いているのでしょう?

アメリカで家を買った人たちは借りたお金を返せなくなって家を出されてテント暮らしをしたりしています。

家は売りに出されていても買い手がつかず不良債権は回収できません。

この場合、銀行が貸したお金は家を建てて売った不動産販売業者に流れているようです。

そもそも、アメリカがどうして貧乏な人をターゲットに家を造って売らなくてはならなくなったのでしょう。

ある程度お金があって、家を買える層の人たちはすでに家を買ってしまったので、もう、家を売る相手がいなくなったのでしょう。

それで、お金がないけど家が欲しいのは貧乏な層の人たちになったのでしょう。

どう考えても危ないと思いますが、日本の投資信託もたくさん投資をして損をしてしまいました。




不良債権処理に使われるお金というのは、無くなってしまうわけではなくて、世の中に散らばるらしいと分かりました。

内需の拡大には役に立っているのです。

でも、日本の投資家はアメリカの大地にただでお金を撒くつもりではなかったことでしょう。

日本の税金も、国民は運のいい人たちに上げるために使ってほしかったわけではないでしょう。

正しい価値をもったお金を単に無駄にしたということみたいです。

ただ、ちょっと金額が大きいので国が傾きそうになったり、国民が騒いだりしたんです。

小さい例でいえば、お父さんがもらったお給料で食べ物を買わないで100万円の高級羽毛布団を買ってしまったみたいなものです。

そのため、家計が傾いて、家族が大騒ぎをするわけです。



その後、日本の銀行は税金をもらって生き返ったところと、安い金額で外国に買われてしまったところとありました。

大金を投じたのに外国に馬鹿みたいな値段で買われてしまうなんて!

とあのころは思いましたが、金庫に大金が詰まったまま売られたわけではないでしょう。

預金者に迷惑がかからないように処理してから、1から出直しをしたけど、やり直せなかったのですね。

税金から出た大金は外国には行っていないと思うので仕方ないと思っています。

あのころは不動産業界だけでなく、普通の会社も土地に投資していました。

そういう会社はもちろんつぶれたり、売られたりしました。

そういう会社を買った会社が今、儲かっている会社だったりしています。


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