2006-2015 ひねくれた日常

資本主義の欲望にまみれた日常生活はとても楽しい。いつまで楽しく暮らせるのだろう?いつまでも楽しく暮らすために考えよう。

株価暴落で損失というけど、その損とは

2008年10月19日 | お金のこと
変動の幅は少しづつというのが望ましく、長期的にはだんだん上がるというのがみんなの希望です。

そうすれば、みんなが儲かるからです。

景気が良い感じがしていて、株を買う人がたくさんいれば株は全体的に上がっていきます。

みんなで「さあ、上げていきましょう」と息を合わせてどんどん買って、株価をあげていくことだってできそうです。

でも、株のうちは含み益と言って、売れば現実のお金になって本当の儲けに変わるという、不確かな状態なのです。

だから、もうけが出ていると思ったら、実際に売って「確定」ということをするのです。

みんなで、どんどん上げることはできるのですが、高くなると、早く儲けを確定しておかなくては、と言って、悪く言えば、裏切る人が出るのです。

みんなで調子よくどんどん買っていたころは、株価はバブルのように膨らんで、含み益も大きく膨らみ、誰も文句を言わなかったはずです。

バブルが膨らんでいる時に、悪い材料が出たりすると、そんな時は株は下がるのが常でしたから、あわてて売りに出して今までの利益を確保しようとします。

だから、せっかく株が高くなっているときに大きな悪い材料が出るのは、急な株の下落になるので好ましくないのです。

だったら、みんなで急に売らないようにすれば、だんだん下がって大きな痛手にはならないと思いますが、誰もが自分の損失は最小にしようと思って、株が少しでも高いうちにできるだけ早く売って損を少なくしようとするわけです。

自分の利益を最大にしようと、考えてやっている行動なわけです。

人と協調すれば損をみんなで少なくできるかもしれませんが、できません。

何か象徴的なゲームが作れそうです。

場にお金を出し合ってポケモンカードでも何でもいいので、競り方式で買っていくわけです。

みんなでドキドキしながら場の金額を膨らませていき、どのタイミングで売れば自分が一番もうかるかというゲームです。

その時、儲かる事を前提にして、お金を借りてもよいというルールがあることが大事です。

麻雀のようにリアル持ち金だけで、勝負という手続きのみでお金を移動させたのでは全体は増えないのです。

麻雀などと違う点は、場のお金が参加者のリアル持ち金より増えていることです。

信用とか、債権とか、そういった手品で場に出す金額を膨大にしないと大きなバブルは膨らみません。

バブルが大きい時に「確定」をすると、手品で出したお金はリアルなお金に変わります。

そのかわり、暴落すると、手品のお金は返せなくなってしまい、リアルな借金が残ってしまうのです。

お金はやはり、どこかから来て、どこかへ行ったわけです。

みんなが儲かった時の方が、お金がどこから来たのか分からない気がします。

みんなが借金を返したあとに、その上、持ち金を増やしているなんてねぇ。変じゃないですか?




4人でやっている麻雀はシンプルなお金の流れなので、お金がどこからどこに行ったのかすぐに分かります。

鈴木さんから佐藤さんと小島さんに行ったとかいうことですから。

でも、株をはじめ金融取引は複雑になっていてよく分からないことになっています。

何か原理をシンプルなゲームに置き換えて、とことんよーく分かりたいという気がします。


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