2006-2015 ひねくれた日常

資本主義の欲望にまみれた日常生活はとても楽しい。いつまで楽しく暮らせるのだろう?いつまでも楽しく暮らすために考えよう。

お金を動かすだけの仕事

2008年04月17日 | お金のこと
お金を動かすだけで儲けようなんて、本当は間違っていると思うのです。

間違いとまでは言わなくても、やりすぎてはいけないと思うのです。

お金を資本にお金が儲かるなら、誰だって働かないでお金に儲けてもらいたいはずです。

実際お金を資本に儲けている人はいるのですが、お金がたくさんないと沢山はもうからないので、貧乏な庶民の大多数は関係ない世界なのです。

もしも、国民全員がお金でお金を儲ける仕事をしたらどうなるでしょう?

だれも、食べ物を作らない、工場は何も作らない、お店には店員さんはいません。

みんなでお金を回して儲けて暮らすのです。

どんどん回してみんな超お金持ちになってしまえばいいのです。

これは誰でも不可能な世界だと分かります。

農業や工業や商業や、地に足の着いた、生産して、流通して、販売する仕事が人を生かしているのです。

生産関係の仕事をしている人たちが稼ぐお金は、生産量にあった、物の価値と1対1の正しい価値をもったお金です。

キャベツがひとつ150円、軽自動車が1台100万円、国産すき焼き用牛肉は100グラ398円なのです。

そういうものを生産した人達は、働いて手に入れたお金で、世の中に売っているものを買って生活できるのです。

それは生産者がバランスよく分業している社会だからです。

物の価値を便利だからお金で表現しているだけで、物とお金は価値が一致しています。

ところが、お金を動かすだけでお金を儲ける仕事の使うお金と言うのは表す価値の現物がありません。

コンピューターの中に書いてある数字が、すごい速さで増えたり減ったりするのです。

数字だけなんだから、そのうち億だろうが兆だろうか関係なくなっちゃいそうです。

そして、そういう仕事をしている人は生産の仕事をしていないのです。

自分は生産していないのに、手品で出したようなお金で、生産したものを買って消費して暮らしています。

さっきは生産する人がいない世界で、お金だけ動かす仕事はできないと書きましたが、お金だけを動かす仕事はある割合以上は存在できないはずなのです。



人は物を食べて生きているのですから、生産が本来の人間のしごとなのです。

最近は投資会社が、地道に生産の仕事をしている会社の株を買い占めてお金儲けのためだけに利用したりしています。

会社は株主のものだからそういうことになるのです。

会社もいろいろと防衛策を講じてはいるようですが無駄な力を使ってしなくて良い仕事をするのですから迷惑な話です。

お金は欲しいと思いますが、誰が食べ物を生産してくれているのか考えましょう。

生産してくれている会社には迷惑をかけないようにお金儲けしたいものです。

こういう世の中ですから、地球に優しいお金儲けのことでも考えてみたらどうでしょう。




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