猫の日暮らし

大阪南河内でTNR、保護、啓発活動をしています。
不幸な命をうみださない社会をめざして。

月末のTNRは毎日捕獲、80歳代男性の餌やりさん

2016-06-04 22:37:53 | TNR活動とその他

前回の続き、団地のTNRです。月末に立て込んできました。

警戒心の強い猫が多く、1匹捕獲するとさっーとひいてしまい

なかなか猫が捕獲できないので、毎日捕獲することにしました。

この日行くと別の餌やりさんとかちあいました。

高齢の80歳代の1人暮らしの男性です。

キャットフードをこのベンチの裏とフェンス向こうの草むらへ持って

いきました。猫が4匹くらい待っています。

お話を聞くと長年餌やりをつづけていて、以前、前回野良猫は処分

したらいいといっていた方と、大けんかになり警察が来たそうです。

この男性は、普段はとても人当たりがよく温厚な方なのですが、猫に

餌をやるなと言うとものすごく怒るので誰も何も言えないようです。

世界遺産のとある場所(TNR済み)で堂々と餌やりをされている方も

猫のためならむかっていくタイプの方で、「猫は動物愛護法で守られ

ている、餌をやるなということは飢え死にしろっていうこと

か~!!」と言うそうです。行政や警察にも何度も話し合いをした

そうで、猫を守るには強くでることも必要だと言われていました。

ここの餌やりの男性も「猫は何も悪い事はしない、捨てた人間の方が

よっぽど勝手や!」と言われていました。

餌やりさんは無責任に餌やりをしている、猫を増やしていると

責められます。それでも猫を見捨てることができません。

餌をやるなと言われても、ずっと猫に餌をあげてきました。

人目のつかない場所で暗くなった頃、毎日猫の餌をあげ、食べ終わる

のをみて、餌入れを回収しています。猫嫌いの人が来ないか見張って

いるんだそうです。こうやってここの猫は飢えを凌ぎ、命をつないで

きたようです。

 

でも餌をあげるだけでは繁殖してまた猫が増えてしまいます。

迷惑行動が増え、ますます猫は嫌われ者になります。

処分すればいい、駆除するしかないと毒餌をまかれたり、捕獲して

よその土地に遺棄したり、虐待する犯罪も起こりえます。

その解決方法として、近年地域猫活動というものが始まっています。

地域住民で猫を手術して、ルールを作って餌をやり、管理していき

飼い主のいない猫を減らし問題解決を図る試みです。

 

80歳代の男性は、今まで15匹ほどの猫を保護して避妊去勢をして

飼っていたそうです。

交通事故で死んだ母猫に寄り添っていた2匹の子猫はミルクをあげ

育て20年近く生きたそうです。

最大8匹ほど家にいてたのですが、もう高齢となり世話が大変なので

娘さんにひきとってもらったそうです。

猫はみんな天寿を全うしました。

男性の方が長生きしたんですね。猫のおかげでしょうか。

まだまだ健在で、今は餌やりだけを続けています。

手術することを説明して、餌はあとであげるのでと言うと

お願いしますと帰って行かれました。

この日は捕獲器に白キジさんがはいってくれました。

一番人なつこく前回捕獲器の蓋を閉められたのですが、調整すると

ちゃんと作動して、捕獲する事ができました。

この子、体が小さく、雄か雌か分かりにくかったのですが

雄でした。

1匹捕獲すると警戒心を強め、他の猫は出て来ませんでした。

市内まで運ぶのに1匹だけっていうのは、つらいものがある

のですが、仕方ありません。

 

 

こういったTNR活動は、若い方ならインターネットで調べれば

やる気さえあれば出来ると思いますが、餌やりさんは高齢の方が

多く、TNRが進まないというのもあるようです。

TNRをするのには、お金、時間、捕獲器や搬送する車などが必要

です。TNRをすすめるにはこういった餌やりさんとのやりとりも

必要になっていきます。それに餌やりさんが協力してくれないと

なかなか捕獲が出来ません。餌やりさんとの連携は重要です。

 

 

 

私たちは公益財団法人どうぶつ基金(佐上邦久理事長)が主催する

さくらねこ不妊手術事業」の協働ボランティアです。

今回さくらねこ不妊手術事業を行うにあたり、公益財団法人どうぶつ

基金から1頭の不妊去勢手術費全額を負担していただきます。

公益財団法人どうぶつ基金に寄付をしていただいた皆様に

心より感謝申し上げます。

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ご訪問ありがとうございます。

 

 

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