★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

小暴君

2013-07-01 23:29:31 | 文学


里見の「小暴君」をゼミで考えたのだが、これがなかなかの話であった……。芥川龍之介や島崎藤村が描くことのなかったものが捉えられているのではなかろうか。……それは言い過ぎだとしても、やはりこの人は勇気のある作家であった。まあ、私もようやく志賀直哉とか有島に取り組めそうな気がしてきている今日この頃である。