★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

精神史は中断しながら続く

2013-07-29 01:11:05 | 思想


先週から読んでいるのであるが、今日は藤森成吉の「山蟹――牧歌的に――」でほんわかしてしまったので中断した。昨日は蓮實重彦の『表層批評宣言』で眠くなっているうちについにオウムのような〈深い〉話には帰ること能わず。三浦雅士の『青春の終焉』を読んだときもそうだったが、このような射程が広く深い話はマラソンのようなもので、風景が飛ぶように過ぎてゆき、それは人生でも精神でもないよと頭のどこからか声が聞こえてくるものだ。