宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

わざわざ希少な国産ウイスキーを求める必要は無い

2022年12月11日 15時25分45秒 | 酒のこと





 今年の年初、1ドルは一体何円だったか?
覚へていますか?
なんと、110円だったんですよ。

 小生も、ニュース等でドルの金額が表示された折には、脳内で100倍して円換算したものです。
それが、少し前、150円を超える位置まで為替が進みました。
現在は136円~137円のレンジを行ったり来たり。
今後また円安に振れるのか、はたまたこのまま円高にトレンド転換するのか、実のところ、誰も分かっていません。
どいつもこいつもそれらしいことを垂れ流しているだけです。


 事程左様に、庶民は都度流行に流されておるのです。
そして、それに気づいてないのです。





 転じて昨今、国産ウイスキーが異様にもてはやされています。
少し前までは見向きもされなかったそれが、いまや希少価値の塊です。

確かに、その品質(クオリティとかいう今流行りの言い方が大嫌い)はメキメキ上がりました。
でも、先輩方にはまだまだ及びません。
なのに、何ですか、この異様な人気は。

 これらを見るにつけ、正しく、関連ニュースが上がる度に大きく乱高下する為替の世界と大きな違いはないなあ、と感じています。
もっと、絶対的価値を見極められる人達が主流にならなければ、世界は付和雷同の軽佻浮薄な輩が動かす虚飾にまみれてしまいさうです。


せめて御同輩、ちゃんとしようよ。
芯を持とうよ。



 例えば、このスカリーワグというスコッチ。
たまらなく旨いんです。









 せいぜい5千円程度だったものが数万円になった山崎、小生、これが引く手数多(あまた)なる昨今の世界に情けない思いを抱えております。



 もっと落ち着こうぜ、ご同輩・・・







コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 燗酒が単語として通じない昨今 | トップ | コロナ院内感染 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

酒のこと」カテゴリの最新記事