宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

陰謀論との境目は?

2024-12-08 10:38:58 | 映画のこと




ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書を観た。

2017年のアメリカ合衆国のサスペンス映画。
ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容を暴露したワシントン・ポストの2人のジャーナリストの実話を映画化した社会派ドラマ。スティーヴン・スピルバーグ監督、メリル・ストリープ、トム・ハンクス出演。



 自社の存続か、真実の暴露かの判断に迷う社主と記者たちの葛藤に唸った。
見応え有り、オススメ。


 それはそれとして、同時に思ったのが、陰謀論や否やという分水嶺の判断の難しさだ。
40年余り前の事、或る先輩から【ユダヤがわかれば世界がわかる】という本を薦められた。
当時、その意味が分からなかった。
それから20年経って、今度はひょんな事から【ロスチャイルド家の陰謀】めいた本に出合った。

 それらについては、個人的にはもう既に陰謀論の域は脱しているやに思うが、さて、世間一般はどうだろう?
私がそうした本に初めに出会ったのは、46年前、大学を卒業した頃に読んだ【2039年の真実】だ。
自分で言うのも何だが、私はどちらかと言うと読書家の部類に入る。
なので、割と早い段階からそうした文献に出会うことが多い。

翻って現代、言わずもがなのネットという産業革命的利器の登場によって、ごく普通の人でも、そうした情報に触れることが容易になった。
言い尽くされたことだが、そこは玉石混交の世界。


 なればこそ、私は、情報の咀嚼というものに慎重になっている。
どこまでが真実で、どこからが陰謀論的邪推なのか?

 今後益々、その危険性を意識してゆく必要がある。
ただ、これは、とても難しい問題だ。

とどの詰まりは、自己判断に委ねるしかないのだが・・・


 キミはどう思う?





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幸せなひとりぼっち

2024-12-02 13:23:42 | 映画のこと



以下引用

作品情報
何かと問題を持ち込んでくる隣人に辟易しながら、次第に心を開いていく一家。
孤独とひとりは違うということ、人と人とのつながりの大切さを教えてくれる心温まる作品。

ストーリー
59歳のオーヴェは近所の鼻つまみ者だ。愛する妻を亡くして未来も希望もない。
気が弱くなった彼は自殺をしようとするが、ちょうど隣に越してきた陽気なパルヴェネ一家にじゃまをされて激怒する。
その後何度もパルヴェネ一家に自殺を妨害されるが…。


以上引用



 昨日再開したU-nextでつい、自分と境遇の似た作品を探した結果、興味が湧いたので観てみた。

すると、途中から既視感が湧いてきた。
確かに、そのストーリーには記憶がある。
しかし、それぞれのシーンには、それと繫がるものはない。
スウェーデンの作品なので、画像がなんとなく暗い感じがする。

でも、その先で、そうした既視感は、段々と確信に変わっていった。
自分が一度観た筈の映画をこれほどまでに忘れるものか?

 最近、寄る年波のせいでそうしたことが増えては来ているが、ここまでに陥ったか?
段々と、自己に対する不信感すら湧いてくる。

それと共に、【孤独とひとりは違う】というテーマに納得したり、共鳴したり。
しかし、劇中の主人公は59歳の設定。
私は現在68歳。
随分と年上じゃないか。
てことは、自分の環境を察知する能力すらも衰えているのか?

 色んな意味で寂寥感が迫ってくる。
確かに、最近漸く自分の老いをどう処すべきか、というテーマに対峙し始めたのだが、それが遅いのか?


 結果として、勇気づけられるどころか、空しい思いに支配されて、映画は終わった。


 そして、最後に関連動画を見た。
するとそこにあったのが、この【オットーという男】。









『あ゛~~~これだあ』



 私の既視感は、過日観たこの映画から来るものだったんだ。
スッキリすると共にホっとしたさ。


 老いを斟酌する必要のない年齢や環境、心境の人は、別に観なくていいよ・・・












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U-next

2024-12-01 12:41:46 | 映画のこと



 こいつを観たくて、久しぶりにU-nextを再開した。

 しかしここだけのハナシ、メアドさえ変えれば、延々と31日間無料視聴できるんやないやろか・・・



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アイリッシュ・ウィッシュ

2024-11-02 10:47:57 | 映画のこと

アイリッシュ・ウィッシュ | 日本語の予告編 | Netflix





 ネトフリで観た。
素敵な恋愛ファンタジー。
結婚相手がケネディー家というのは、かのケネディーを意識してのことだろうか?
ジョンFケネディの爺さんがアイルランド移民として米国に移ったのは有名なハナシ。

 ただ、それよりも琴線に触れるのは、アイルランドのその景色。
その海や湖の美しいこと。
この映画はそいつを眺めるためにストーリーがくっついてる、と言っても過言ではない。

 私は、この地や、ハイランド、マン島、アイラ島の景色が好きだ。
死ぬまでに一度訪れてみたいものだが・・・

は、ロトを買い忘れとる・・・




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ロストケア

2024-08-12 13:45:51 | 映画のこと





 プライムビデオでなんとなく観た。
重いテーマ。

【穴に落ちちゃったらどうしようもないんです】
分るんだけど、シンパシーは感じるんだけど、やっぱり、それを出来るのは神様以外にはいないんじゃないか。

 ネタバレになるので、この辺にしてと。
やっぱ、長澤まさみは綺麗。

 そして、この作品で強烈に印象に残ったのは、柄本 明の鬼気迫る演技。
認知症で呂律の回らないセリフは息を吞んだ。

 重いテーマが嫌な人にはオススメしない・・・






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ドーナツもり

2024-08-07 12:07:02 | 映画のこと





 定休日の昨日、ネトフリで観た。
特に刺激的な出来事が起こるわけでもなく、示唆に富んだ内容でもない。
いや、それは、単に私の感度が低いせいかも知れないが。
ただ淡々と日々が過ぎてゆく。
それは、小林聡美やもたいまさこが出る「カモメ食堂」や「パンとスープとネコ日和」を彷彿とさせる感じ。
上映時間が44分と短いのも変わってる。


 舞台は、【ドーナツもり】というドーナツ屋を中心に展開する。
神楽坂にあるとされるそれは、如何にも映画用に作りました的な、取ってつけ感が漂ってる。
お洒落だけど、こんなんでショーバイになるか
と醒めた目で眺めてたんだけど、主演の中澤梓佐が誰かに似てると思って調べてみて吃驚くりくりくりっくり。

 なんと、実際に存在するんだね、場所も店もそっくりそのまま。

 いやあ、二つの意味で、自分のセンスの無さに魂消たわ・・・





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ドーナツもり

2024-08-07 11:53:28 | 映画のこと





 定休日の昨日、ネトフリで観た。
特に刺激的な出来事が起こるわけでもなく、示唆に富んだ内容でもない。
ただ淡々と日々が過ぎてゆく。
ちょっと、小林聡美やもたいまさこが出る「カモメ食堂」や「パンとスープとネコ日和」を彷彿とさせる感じ。
上映時間が44分と短いのも変わってる。


 舞台は、ドーナツもりというドーナツ屋が中心に展開する。
神楽坂にあるとされるそれは、如何にも映画用に作りました的な、取ってつけ感が漂ってる。
お洒落だけど、こんなんでショーバイになるか
と醒めた目で眺めてたんだけど、主演の中澤梓佐が誰かに似てると思って調べてみて吃驚くりくりくりっくり。

 なんと、実際に存在するんだね、場所も店もそっくりそのまま。

 いやあ、自分のセンスの無さに魂消たわ・・・





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「ALWAYS 三丁目の夕日」と「DESTINY 鎌倉ものがたり」

2024-07-25 10:27:28 | 映画のこと





 ネトフリに新着として上がった「ALWAYS 三丁目の夕日」の連作3本を続けざまに観た。
勿論、どれも過日、観たことがある。
ただ、第一作が2005年と、19年も前にリリースされたもの。
従って、記憶が途切れ途切れになっていたので、その繋がりが見えて、とても良かった。














時代背景は、東京タワーが建設中の昭和33年。
昭和31年生まれの私には、ほぼストライク。
少し先輩に当たる一平に感情移入しながら、その世界に嵌まり込む。

貧しく倹(つま)しい戦後から、右肩上がりの成長経済を背景に生き抜く人たちの群像物語。
どうしたって、自己のその時代が脳内に蘇る。
若くて元気だった両親。
遊ぶことしか考えてなかった自分。

人は老い、世間は変わり、やがて世代交代。
繰り返されてきたそのリレーを思うに、郷愁や無常の思いに支配される。
ただそれは、決して嫌な感情ではない。
敢えて例えれば、『心の洗濯』か。

 何度観てもいい映画だと思う。




 その側面で思い出したのが「DESTINY 鎌倉ものがたり」
映像の質感や、人の捉え方に共通するものを感じたのだ。











 調べてみれば、其れもその筈、原作者・西岸良平、山崎貴監督と、全く同じ布陣だった。
実は、こちらは3回ほど観た。


 やはり私は、ファンタジーが好きだ・・・















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手紙と線路と小さな奇跡

2024-07-17 12:19:12 | 映画のこと





 ネタバレになるので、ポイントのみ。
家族愛と恋愛が絡んだファンタジー。
途中のドンデンが肝。

 父親役が、私の一等好きな韓国俳優のイ・ソンミン。
前半は出番が少なかったが、後半に入って、本領発揮。


 私はやっぱり、ファンタジーが好きだ。
不条理だったり問題提起の映画も必要なのかも知れないが、シンドイ。


 こうしたタイプが少ない(ように思う)韓国映画の中では秀逸、オススメ・・・







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96時間

2024-07-17 12:11:36 | 映画のこと





 始まって10分くらい経った辺りで『あ、これ見覚えある』と思ったが、そのまま観続ける。
結果として、その80%は記憶の彼方に消えてたから、それで良かったのかと。

 しかし、主人公が強すぎる。
まあ、暴力シーンを愉しみたい向きにはいいだろう。

 同じく、圧倒的に強い主人公が出てくるアクション映画に、デンゼル・ワシントンのイコライザーがあるが、緊迫感という点では、そちらに軍配・・・





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夜、鳥たちが啼く

2024-07-17 12:08:09 | 映画のこと






 私は、こんな鬱屈した感覚は持ち合わせてないので、メンドクサかった。
観てて、しんどいのはどうもダメだ。

 ただ、松本まりかの声は、なんとなくセクシーで好き・・・




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映画『首』90秒予告編(大ヒット上映中)

2024-06-22 16:17:14 | 映画のこと





 ネトフリの新着映画の中にあったので、観てみた。
冒頭の数分で、観るのをやめようかと思ったが、思い直して最後まで観た。

 退廃的で異様な世界観。
気持ち悪くなった。

 オレには合わん・・・




映画『首』90秒予告編(大ヒット上映中)







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愛なのに

2024-04-05 12:32:30 | 映画のこと




「ヘタだから」

「え、オレって下手なの?」

「うん、ヘタ、それも群を抜いて」


うろ覚えのセリフ。
ここが肝だったように思う。



 恋愛と性愛と現実を綯い交ぜにして、気負うことなくフワっと描いた快作。
『不適切にもほどがある!』の河合優実と、『あなたがしてくれなくても』のさとうほなみの対比がグー。

オススメ



追記
オレは上手いのか?
それとも下手なのか?
はたまたフツー?
まいっか、引退した身だし・・・












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アウトフィット

2024-03-17 14:11:24 | 映画のこと







以下引用

THE OUTFIT (2022)
制作
2022年
米=英
作品解説
オスカー俳優マーク・ライランス主演。
英国人テーラーが営む仕立て屋を舞台に殺人ゲームが展開する、手に汗握る傑作スリラー。
『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー助演男優賞を受賞したマーク・ライランスが主演する、クライムスリラー。
英国出身の男が営むシカゴの訳ありの仕立て屋を舞台に、ギャングたちの欺き合いと殺人ゲームが繰り広げられる。
そんな中で巧妙に立ち回る店主の正体とは…!?
小さな店内というワンシチュエーションで、登場人物が入れ替わり立ち替わり長台詞で論戦するさまは見ごたえあり。


以上引用



 こういうのをシチュエーション・ドラマと呼ぶのではなかったか?
シカゴにある古いテーラーが舞台で、そこでのみ展開される物語。

その凝り方は、ちょっとコーキくんが作るドラマを思い出させる。
てか、コーキくんは、そうした先人の傑作をよく知っていて、そのエッセンスを上手く三谷幸喜というプリズムを通して、コメディーとしての別の傑作を編み出す名人。
だから、彼のエッセイには、そうした経緯(いきさつ)が垣間見える瞬間があって、とても興味深い。

ハナシが逸れた。
もとい、

 この映画、一言で言えば、渋い、見応えあり、オススメ・・・




追記

主演のマーク・ライランスに興味が湧いたので、調べてみれば、なんと私より四つ年下とな。
感じるんだなぁ、こういう時、自分がおじいになったこと・・・






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生きる

2024-01-18 12:13:41 | 映画のこと









 確かBS-NHKで先日放送された古い映画。
これまで何度か観たが、取り敢えず録画。
そしてこの前の定休日にゆっくり観た。

私が生まれる前のものなので、登場する俳優は恐らくもう誰も生きてはいないだろう。
自分で吃驚したのは、結構その名が頭に浮かぶこと。
志村喬、中村伸郎あたりは当然として、直ぐには浮かばなかったが、暫く考えて出てきたのが伊藤雄之助や千秋実。

これなんざ、自分を褒めてやったね。
まだまだイケるぜ、オイラ。

生きる目的、価値は那辺に在りや。
清く正しく美しく。
なかなかその境地には立てないが。

 意外だったのは、ゴンドラの唄を歌いながらブランコをこぐシーンでジエンドだと思い込んでいたのが、間違いだったこと。
そりゃそうだ。
色んなシーンのほとんどが記憶の彼方だもの。
勿論、テーマやそれに沿った粗筋は覚えているが。



 そも、この映画を初めて観たのは大学1年、19歳の頃。
当時の私は、朝日奨学生として朝日新聞中村橋販売店の住み込み店員だった。
マッチ箱のような古い4階建てのビルに学生ばかりが6名、文字通り、同じ釜の飯を食っていた。
中でも、拓大の4年生、首藤さんが事あるごとに私を引っ張ってくれた。

そんな或る日「河端、映画でも観に行こうか」と誘ってくれた。
場所は池袋駅から直ぐの処にあった名画座、当時は盛りを過ぎた映画を二本立て300円で観られた。
そこで観たのがこの映画だった。

首藤さん、元気ですか?
私が67歳ですから、あなたは70歳になるんですね。
東京在住ですか?
それとも郷里の秋田ですか?

もう会うことは叶いませんが、どうか、お元気で。
私は、あなたに出会えてラッキーでした・・・




映画の名場面を彩る音楽 映画『生きる』(1952)より「ゴンドラの唄」






『生きる』(いきる)は、1952年に公開された日本映画である。
監督は黒澤明、主演は志村喬。
モノクロ、スタンダード、143分。
東宝創立20周年記念映画。
無為に日々を過ごしていた市役所の課長が、胃癌で余命幾ばくもないことを知り、己の「生きる」意味を求め、市民公園の整備に注ぐ姿が描かれている。

黒澤作品の中でもそのヒューマニズムが頂点に達したと評価される作品で、題名通り「生きる」という普遍的なテーマを描くとともに、お役所仕事に代表される官僚主義を批判した。
劇中で志村演じる主人公が『ゴンドラの唄』を口ずさみながらブランコをこぐシーンが有名である。
国内ではヒットし、第26回キネマ旬報ベスト・テンで1位に選ばれた。
海外でも黒澤の代表作の一つとして高く評価されており、第4回ベルリン国際映画祭でベルリン市政府特別賞[注釈 1]を受賞した[





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