EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

一時帰国日記2

2009年07月15日 | 演奏会
夏ばて気味で、力が入りません~~。
アイスばっかり食べています。

一昨日、父親が和歌山に釣りにでかけて、
で~~~っかい鯛を釣ってきました★

もう退職しましたが、元料理人なので、
新鮮なうちにお刺身に★
昨日は鯛めしに鯛のおすまし。
うーーーん★やはり上品な和食は心まで癒されます。



さて、明日から本格的に8月のコンサートの準備が始まります。
夏ばてしている場合ではありません★


今回のコンサートは、5月ごろに大学時代からお世話になっていた
チェンバリストの青木好美先生とメールのやり取りを通じて進めてきました。


私のブリュッセルのアパートは実はネットが通っていないのですが、
下に住む優しい大家さんが、無線ランを開放してくださり、5階上の私の部屋にわずかに届くウィッフィーを使わせてもらっていました。

が、部屋には届かないんです。


実は、風呂場にだけ届いていたので、風呂場でメールのやり取りをしていました。
でも、すぐに切れるし、つながらない日も多々あり、本当にやり取りだけでも大変。

それから、会場も一度変更になりました。
当てにしていた会場の抽選になんと落ちてしまいました。

私がベルギーにまた帰るので、別の日に設ける話がでたのですが、
予定が合わず、焦った青木先生、相当探してくださり、
ようやく西宮のルーテル教会でお世話になる事となりました。
音楽好きのすてきな牧師さんの居る教会です。


ゲストには頼田麗さんをお迎えし、
相愛大学出身の女性3人でお届けするフランスバロックコンサート。



タイトルに

「La Douce France(ラ ドゥース フランス)」

とつけました。

これはとある本に書いてあった言葉。
チラシにはあえて、日本語訳をつけませんでした。


Douce (ドゥース) って言葉の響き、どう感じますか??


この言葉は甘い、やわらかい、優しい

という言うような意味を持ちます。


La Douce France

というよく知られたシャンソンもあるのですが、
この言葉は、
甘きフランス、優雅で、優しく、そして
故郷フランスを懐かしく、愛情こめて

La Douce Franceと言うのだそうです。

日本語には訳しにくいですが、

その本の著者は、


「美しフランス(うるわし フランス)」

と訳していました。

故郷を愛情をこめて懐かしく思い出す、
時にセンチメンタルに、メランコリックに感じる。


素敵な言葉だなと思います。


フランスバロックの曲を演奏するときに、
日本人の私でもなぜか、郷愁なメランコリックさを感じられます。
それは、ハーモニーやシンプルなメロディーの奥からじわじわ湧き出る
愛情のような、

そんな美しさに触れると、練習してても、たまに号泣しちゃったりします。

それが、フランスバロックの魅力。


そんな色々な思いから、このタイトルをつけたのですが、
言葉では表せないので、チラシには日本語訳や説明はあえて載せませんでした。

プログラムにはせっかく美しい言葉なので一言書き添えようかなとも思っていますが、あえて触れないかもしれません。
そうなれば、このブログを読んで、演奏会に来てくださる方だけが、知り、感じてもらえる情報になるかもしれませんね。


まだメンバーもこのタイトルの意味は知らないので、
明日お話しようと思っています。



チラシにつかった写真。
友達にとってもらった写真。ブレ過ぎで不評です。。あはは。。。。
教会の前方はこんな感じ。
ここで卒業リサイタルが行われました。
ブリュセル王宮シャペルです。
日本人女性がここの教会オルガニストをしています。
すごく素敵で、リコーダーの演奏会には最高の響きでした!
温かい響きがする。
日本にこういう教会が無いことが本当に残念!!!

写真を撮ってくれたラシェルと、いつも私の伴奏をしてくれる、チェンバロ&オルガン奏者のジャック。
リハーサル風景。
なんか2人とも姿勢が悪いねえ~~