EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

ルーブル美術館

2008年02月19日 | 日記
未だパリの事を書いていますが、
今は、ブリュッセルに居ます。。。。

今日はルーブル美術館のお話。

私は小さいときから、凄く絵を書くのが大好きでした。

よく母親と2人で公園に絵をスケッチしに行き、
私は絵を描くために生まれてきたのだ!!
と幼稚園だか小学校の時思っていました。
美術の方が、音楽よりも得意だったような、、、、。

そう、私の名前は、絵美なのだ!!

もちろん今はへたくそで、もっぱら見るほう専門。

話はさておき、
ルーブル美術館は、大きすぎ!!

感想は、大きすぎ!!
未だ、彫刻の展示には行ったことがありません。

今回は友達も一緒だったので、有名どころと、
もっぱら、笛や古楽器の絵探し。
まさにオタクさ満載。

絵画は全然詳しくないのですが、
今回は、時代、背景事に分かれている見やすい画集があったので購入しました。


夜寝る前に何ページづつか見て、寝ていたのですが、
14、15世紀ごろは、宗教画や神話題材のものが沢山あり、
やはり、悪魔やサタンの絵、
聖ヨハネの首だけの絵などを見てから眠りにつくもんだから、
夢に、誰かの足がリアルにちぎれていたり、
誰かが無残に死んでる悪夢ばかり毎日見るので、しばらくして
寝る前に読むのは、止めました・・・・。
怖いったらありゃしない。。。。





何気なく大きな絵を見ていたら、絵の中央部分遠くのほうに、
ダフネが描かれていました。
丁度ダフネのレッスンを受ける前だったので、
なんだか嬉しくて、パシャリと。。。。

家に帰ってもう一度歌詞を読み直してみたら、
なんだか泣けてきました。。。



ダフネの旋律も凄く好きなのですが、歌詞が凄く好きです。

ダフネの懇願がなんとも清らかで、
しかし、自分の命と引き換えにしてしまうなんて、
すごく悲しくなってしまいます。


哀しい恋の歌。。。
      
    長いから省略して、、、



ダフネに恋をしてしまった神アポロ。

お願いだ、おお、ダフネ、お願いだ、
お願いだ、おお、ダフネ、お願いだから。

愛しい人、戻っておいで、そして、赤い唇を合わせよう。

ヴィーナスの鳩のように、彼女は逃げ去り、
赤い血が彼女の長靴を流れ落ちた。

彼の哀しげな求愛を彼女はなおも拒み、

助けて、ダイアナ、私の名誉を守って。
みだらな欲望がそばいいるわ。
静寂で清純なダイアナよ、助けて!

大地が私を清らかなままにしておくか、
すぐに私を呑み込むかさせてください。


ダイアナは彼女の願いをきき、
彼女を月桂樹に変えた。


ダフネが願いどおりに変えられたのをみて、
アポロは驚いて立ち尽くした。


一生あなたを愛しますと、
アポロは、月桂樹の枝を切り、冠とした。

 愛するダフネよ、私はお前の事を忘れない。
その証にこうして、冠を作り、いつまでも私のそばにおいておこう。
そればかりでない。

戦場で、あるいは球戯場で、すばらしい勲しを立てた若者には
きっとお前の枝を与えて頭を飾らせよう。




古代オリンピックから勝者の頭に月桂樹の冠、の由来はここから来ているそうです。


有名な歌の歌詩は、さらば!不実なダフネよ、、

とアポロの嘆きで終わっています。
ダフネが愛を知っていれば、、、

ダフネの結末か、アポロの結末か。
どっちも悲しいです。。。。


が、

最近読んだ神話の面白話みたいな本に書いてあったのですが、、、
実は神話はこんな落ち。


もともと、ダフネは、清いからだのままでいます、
と女神に誓いをたてていました。

そして、アポロはというと、、、、


永遠に年をとらない、幼子エロス。
無邪気なこの神のもつ金の矢に当たれば、たちまち恋に焦がれ、
鉛の矢にあたった相手は、どう愛されても一向に好きになれないという。
アポロが、金の矢。ダフネが鉛の矢。

というのも、アポロが、エロス君を少しからかった罰だったようです。

もともと叶わぬ恋だったみたい。

落ちといえば、浪漫がないので、
運命には逆らえない、、、という事、、、なのでしょうか。。。。