塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 旗本御家人 大経師暦

2014-03-12 05:42:10 | ミュージアム巡り_2014
 「貞享暦」後、その新暦が施行された貞享2年(1685)の「大経
師暦」は、展示資料の冒頭で“数百年”(800年以上)行われてきた宣
明暦に誤差が生じたため改暦した旨が記されている。
 この大経師暦は、大経師(朝廷御用の表具師の長、新暦刊行の権
利が与えられていた)が毎年印刷販売した暦で、京都で院経師が
発行した暦とあわせて経師暦と呼ばれていた。

 その当時の大経師は浜岡権之助で、浜岡は年内に京都所司代か
ら改易を申し渡されて、降屋内匠が新しい大経師となる。浜岡が
その地位を奪われた原因は、改暦に伴い全国の暦の発行権を独占
しようと画策したことを幕府に咎められたため。
 幕府は全国各地で発行されていた多くの暦に対しても、暦注(日
付の下に記される吉凶など)の記述を統一する統制を強化した。
(NAJ 千代田区北の丸公園3-2)


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