塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り MOMAT 蒔絵槇柏文手箱

2013-01-02 07:01:35 | ミュージアム巡り_2013
 12月15日、北の丸公園内にある東京国立近代美術館工芸館で
開催されていた同館の漆工コレクションから『寿ぎの「うつわ」』
(2013年2月11日最終)を観賞してきた。
 空気に触れると固まって丈夫な塗膜で被われる漆。そんな漆の
特質を活かして他の素材に装飾する工芸芸術が、戦後から造形作
家の手で始められる。
 時とともに工芸材料を効果的に活かした制作が進められ、自由
でユニークな発想から多彩な色彩漆も取り入れられ、造形だけで
なく絵画的な表現も生まれてくる。
 漆工芸作品は、祝いの席や「ハレ」の場を演出する道具として、
またもてなしの真心を伝える器として用いられている。
 そんな漆の作品を堪能できた。
 まずトップには、松田権六さん(1896~1986)の「蒔絵槇柏
文手箱」(Cosmetic box、black pine and oaks design.1955)が目
に止まった。
 松田さんは、この作品を発表した年に人間国宝に認定されて、
1976年には文化勲章も受章された蒔絵師の神様だ。その松田さ
んの作品が数点展示されていた。
(MOMAT:千代田区北の丸公園1-1)

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