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柳生伸也のblog

フランス製エレベーターで被爆?

2008-10-23 16:45:15 | 雑記
【パリ福井聡】フランス原子力安全機関(ASN)は、エレベーター製造大手オーチス社の子会社が仏国内でエレベーター補修に使用した昇降ボタンから、放射性物質のコバルト60が検出され、ボタンを取り扱った作業員30人が被ばくしたと発表した。オーチス社は22日、8月から10月にかけ補修したエレベーター約2500機のうち、500~600機のボタンを取り換えると明らかにした。(毎日新聞)

と言う事なんだけど、全く恐ろしい話だ。
どこでどうなったらそう言う話になるのかよく分からないけど、そう言う事なら僕たちの身の回りにあるもの全てが疑わしくなって来る気がするんだけど。
このコンピュータのキーボードは大丈夫かな?

ところで、ちょっと前に『インディージョーンズ』の最新作を見た時に思った事なんだけど。

アメリカ人の原爆に対する認識ってきっとこんなものなんだろうなと思った。
そう思うと同時に腹が立って仕方が無くて、映画自体があまり面白くなかった事もあるけど、そう言う意味で今年見た中で最低な映画だったかも知れない。

映画の最初の方で、核実験現場にインディージョーンズは偶然居合わせるんだけど、原爆から身を守るためにインディーは鉛コーティングされた冷蔵庫の中に身を隠してやり過ごそうとする。
原爆が炸裂して、その威力で冷蔵庫はかなりの距離吹き飛ばされて、地面に激しく叩き付けられるんだけど、インディーは無事。

僕が子供の頃には、毎年夏になると映画番組で『はだしのゲン』なんかを放映していたし、僕の家にはその原作漫画があったから全て読んだんだけど、原爆の威力ってそんなものじゃない。
一瞬にして、人や車や建物が蒸発してしまうような超高温と、その後長くその土地を汚染する放射能の雨。
一瞬にして多くの人を殺して、その後も長い時間をかけて生き残った人を殺して行く、本当に非人道的な兵器なんだ。

きっと、アメリカではあまり知られていない事なんだろう。
原爆の投下は第二次世界大戦を早期終結に導いたんだから、正しい判断だったと言い張るんだろう。

だけど、その真実を知っても、彼らはそう言う事ができるんだろうか?
映画のジョークみたいなシーンに原爆を使う事ができるんだろうか?

オーチス社製エレベーターから放射性物質が検出されたと言う今日のニュースを見て、何となくそんな事を考えた。