Groovy Days

2008年7月23日マキシシングル『青空』をリリース!
柳生伸也のblog

こんにゃくゼリー排除について

2008-10-09 17:49:21 | 雑記
1995年から、こんにゃくゼリーによる窒息事故と言うのは17件起きているんだそうだ。
でも実は、年始の恒例行事のようなお年寄りの餅による窒息事故と言うのは、その何倍も起きていて、ネット上では『こんにゃくゼリーよりも危険な餅を排除しろ!』と言う意見が飛び交っている。

まぁそれは言い過ぎとしても、じゃどこまで製品を製造した企業に責任があるのかと言われると、僕は最近の消費者優位の考え方は僕はすごく疑問を感じている。
全ての製品から全てのリスクやミスを排除する事なんかできるんだろうか?

僕たちは文明社会に生きているから、食事にリスクなんか無いと思いがちだけど、実は潜在的に(あるいは顕在的に)食事にだってリスクはあると思う。
米のご飯で窒息したと言う事故だってあるくらいなんだし。
そうした場合、その人や家族は、米の生産農家を訴えるんだろうか?

マンナンライフは、これまでにこんにゃくゼリーで起きた事故の報告から、カップの形状を変えたり大きさを変えたり、パッケージに注意書きを入れたりとかなりの企業努力を行って来ている。
その結果、さっき挙げた17件の窒息事故のうち、マンナンライフのこんにゃくゼリーが起こした事故は、わずかに3件だけなんだそうだ。
こんにゃくゼリーの販売量の2/3をマンナンライフが占めているにも関わらず、だ。

こんにゃくゼリーはマンナンライフの主力商品なんだし、その販売が禁止されてしまった今、かの会社で働く人たちの生活はどうなるんだろうと心配になる。
野田聖子のパフォーマンスの犠牲者としか言いようが無いと思う。

ともかく、僕はこんにゃくゼリーの販売停止の必要は無いと思う。
そして、この事件をきっかけに、消費者の間に『自分たちにもリスクを管理する責任がある』と言う自覚が芽生えたら、こんなバカな事が行われる事も無くなるんじゃないかとも思う。