名作

今日テレビで『世界の名作のあらすじを見せる』と言う番組をやっていた。
紹介されていた作品のほとんどは読んだことのある作品だったので『ああ、これを読んだときはドキドキしながら楽しく読んでいたな』なんて思っていた。

ところで、最後に芥川龍之介の『地獄変』が紹介されていたんだけど、子供の頃にあれを読んだ時は、怖くて仕方がなかったのを思い出した。
今日のテレビでも話の筋はわかったけど、やっぱりあの怖さと言うか不気味さと言うか、その衝撃は、本当にあの本を読まないとわからないだろうな、って感じだった。

そして、その番組を見終わった後、父が『この本を読んだ時、本当に怖いと思ったけど、今時はこの話を上回るような怖い事件がいっぱい起きてるからね』と言った。

本当にそうで、このところは目を被いたくなるような悲惨な、残忍な事件が沢山起きていて、そう言う意味でも芥川龍之介が『地獄変』で主人公に最後に語らせていた台詞『地獄はこの世にもある』と言うのは本当かもしれないと思った。
そのキャラクターが言っていたように『美しい』とは思わないけど。