Groovy Days

2008年7月23日マキシシングル『青空』をリリース!
柳生伸也のblog

気持ちはよく分かる

2006-03-13 00:49:51 | 雑記
この間、電車に乗っていた。
夜の10時を回ったくらいの時間だったけど、車内には結構人がいて、みんな疲れた顔をしていた。
俺の隣には60代くらいの男性が乗っていて、少し酒の臭いがした。
彼は、俺よりも後から乗って来たんだけど、座るや否や眠ってしまった。
『よっぽど疲れてるんだろうな』と思いながら、俺は暇つぶしのために持っていた小説を読んでいた。

俺の乗っていた電車は普通だったから、全ての駅に停車しながらのんびりと走っていた。
電車は、俺の住んでいる地方で名古屋のベッドタウンとして乗降客の多い駅に停車して、たくさんの客を吐き出して走り始めた。
随分空いたなぁとのんびり考えていたら、突然、隣のおじさんが目を覚ました。
『今、何駅だった?』おじさんは慌てて俺に聞いた。
『えっと、○○駅だけど・・・』と俺。
『え!○○!そこで降りるんだったんだけどなぁ・・・』おじさんはがっかりした感じで言った。
『俺も知ってりゃ起こしてあげられたんだけどね。知らなかったから』

結局、おじさんは次の駅で降りて行った。
そこから引き返して乗り越してしまった駅で降りるつもりだと言っていた。
その駅は、ちょうど無人駅で、快速電車だったら飛ばしていってしまう駅だから、次に来る電車が快速だったら気の毒だなって思ってた。
だって、無人駅になるような駅だから、周りなんて本当に寂しい所だし、人気もないからね。

俺も、以前に住んでいた街で、疲れて帰る電車でつい眠ってしまって、乗り過ごした事があるんだけど、本当にやりきれない気持ちになるんだよな。
しかも、俺の場合、最終電車だったから、引き返す電車もなかったし、眠ったままついた終着駅で乗り越し料金まで払わされたから。
来たくなかった駅で乗りたくなかった路線の分の乗り越し料金を払うのって、すごく悲しい気持ちになるよ。

しかも、帰りは(車で走るとそんな大した距離じゃないと思っていたから)終着駅から自宅まで歩いて帰ろうと思ったんだけど、これが歩いてみると本当にえらい距離で。
夏の日のことだったから、汗だくになって歩いていたんだけど、真夜中だったから回りの風景も気持ち悪くて。
墓場とか変電所とか、とにかく人気がなくてやたら静かなところをとぼとぼ歩くのは、大人だったけど本当に怖かったよ。
通り魔とかそう言う現実的な恐怖と、何か得体の知れないものがいそうな雰囲気とでね。

と言う事で、ともかく乗り越しは悲しいね。