NPO九州森林ネットワーク

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テレビ番組の紹介「森が泣いている~日本林業を復活せよ~」

2006年03月30日 15時58分45秒 | <日々徒然・イベント>
4月の第5回九州森林フォーラムで基調講演をお願いしている速水林業と林業の担い手育成について、テレビ放映されるそうです。

・日時  : 4月4日(火) 22:00 ~ 22:54(予定)
・番組名 : ガイアの夜明け
      『森が泣いている~日本林業を復興せよ~』
・ネット局: テレビ東京系列
     ※一部の地域については、数日後の放送となります。

 (佐藤/福岡)

スギのふるさと中国

2006年03月14日 10時09分23秒 | <日々徒然・イベント>
(佐藤理事長のBlogのコメント~長くなりましたので別立て)
 知人によると雲南の手前の桂林の近くがスギの発祥の地だそうで、杉(トン)族という山岳民族がいて、スギの木造建築で暮らし、娘が産まれると嫁入り用にスギ苗を植えるそうです。数年前その知人が数人での視察を企画しましたがサーズで頓挫した経緯もあります。スギで生きるものにとっての原点を知る上で、数年以内に是非行ってみたいところのひとつです。

 本日の日経新聞に「国産丸太の中国輸出急増」とありました。2005年は昨年の3.5倍の1万7千m3だそうです。宮崎県、島根県、鹿児島県などが力を入れているようですが、この数字と輸入板製品の増加がパラレルだということに怪しいものを感じます。当初から懸念されていた逆輸入でなければいいのですが...。
 雲南の原生スギの伐採は、環境破壊の可能性もあり、そのあたりの事実が知りたいところです。「スギ輸出が増えた」「国産材シェア回復」など聞こえの良いことしか取り上げられませんが、その向う側にある事実を我々NPOのフィールドワークの分析で突破できることを期待します。(諸塚村/矢房)

埠頭の製品市場

2006年03月10日 10時59分31秒 | <日々徒然・イベント>
 今週、森林政策の学生実習で博多埠頭の製品市場、卸売り、プレカットを行っているY会社を訪ねました。ここに来ると、日本がいかにいろんな国から輸入しているのかが分かります。南アフリカ産あり、バルト三国産の木材あり、ロシア材の中国加工材ありです。

 近年中国からの輸入が急増しています。マンションのフローリング材など、ほとんどが中国で製品にされたものでした。びっくりしたのは、中国の雲南省から天然スギの加工品が開発輸入されていたことです。やはり現地の状況が気になります。

 原産地表示は必須だと思いました。

(佐藤/福岡)

木偏のNPOサミット2006in東京に参加しました。

2006年03月06日 22時35分33秒 | <日々徒然・イベント>
 国際環境NGO FoEJapan、日本の杉桧を守る会主催のサミットに参加しました。

【開催趣旨】抜粋
 全国各地で森づくりに取り組む団体や、近山の木で家を作る運動をしている団体、海外の森林問題に取り組む団体などさまざまなグループが各地で森林や林業、木材、木造住宅に関する活動を展開しています。
しかし、それらグループの横のつながりはまだまだ希薄で、情報が共有できていないように思われます。そのため、活動の輪を拡げた.り、活性化を図ったりといったことが思うように進められないグループも多いのではないでしようか。
 一方、森林や林業、木材、木造住宅などに関心を持ち、それらについて勉強したり、あるいは何かしらの貢献をしたいという一般市民・消費者も、自分がイメージする活動や催しを探し出して参加するためには、いくつものホームページを渡り歩いたり、多数の雑誌・新聞に目を通したりしなければ必要な情報を入手することができません。
 そこで、まずは「木」に関するグループが情報を共有したり、あるテーマについて議論したりすることができるようにするためのゆるやかなネットワークを作り上げよう、そのための話し合いをしようというのが今回のサミットの趣旨です。そして可能ならばサミットの議論を踏まえ、実際にネットワークを立ち上げて情報交流をスタートさせるとともに、各参加団体が主催する催しなどの情報を一覧できるシステムを構築して、一般市民・消費者がそうした情報を簡単に入手できるようにしたいと考えています。
----ということです。

当日は、基調講演「四国森づ<りネットの誕生と将来ビジョン」四国の森づくりネットウーグ会長・田岡秀昭氏〔森昭木材社長〕
「森林整備ボランティア活動」信州フォレストワーク
「木材の地産地消活動」緑の列島ネットワーク
「海外・国内林業問題の政策提言活動」日本の杉桧を守る会&FoEJapan
グループワーク
全体討論

と、朝10時から5時過ぎまでびっしり。

要するに全国にある団体の横のネットワークを深めようというサミットでした。
NPOとしていくつかの団体の方と意見交換ができたことは収穫だったと思います。それにしても朝4時から夜中12時までの日帰り東京はきつかった~(北里/小国)

ラベリングは違法伐採の歯止めとなるか

2006年03月04日 19時15分07秒 | <地球環境・教育>
今日のNHKのニュースで世界的な違法伐採について報じていました。
なんでも、日本に流通している10%が違法伐採だとか。
ウソ~って感じでしたけど。
そこで、林野庁が産地と切り出した人の名前などをラベリングして
取り締まるそうです。まだ、実験の段階ですが。うまくいくといいですね。

日本でも木材の原産地標示はこれから標準化の方向に向かうのでしょうか?

原産地表示といえば、先日、鹿児島のシラス台地のうんぬんかんぬんといった
おじさんが、塗り壁材の営業にきましたが(みなさんのところにも行くかも)
珪藻土も産地が大事らしいですね。

とにかく、信用がた落ちの建築業界にあって”産地表示”はこれからのトレンドに
なっていくのでしょうか?

日本一早い!「諸塚山山開き」

2006年03月04日 09時19分52秒 | <日々徒然・イベント>
 古くから神山として旧高千穂郷の信仰の対象となっていた諸塚山で、日本一早い!をキャッチフレーズに、恒例の「諸塚山山開き」が開催されます。朝日森林文化賞優秀賞受賞記念として1985年に始められた山開きですが、今回で21回目。昨日準備のため山に入りましたが、さらさらとしたパウダースノーに包まれた山と天然ブナ林の樹氷の白銀の世界が、青空とマッチして素晴らしい風景でした。今年は期待出来そうです。
 場所は、諸塚村の北側で高千穂町との境にあって、九州のほぼ真中に位置します。毎年九州を中心に各地から多くの方々に来ていただいていて、遠くは広島や山口、九州では長崎、福岡、鹿児島などの山岳会の団体は前日から泊まられています。当日は、山深い山頂が2,000人の方であふれます。
 登山道が整備されており、登山初心者の方でも気軽に楽しく登ることが出来ます。山登りの好きな方、初めての方でも、皆さんのご参加お待ちしております。

第21回 日本一早い!諸塚山山開き
   平成18年3月5日(日) 午前9時から受付
   諸塚村大字七ツ山飯干地区 諸塚山飯干緑地広場  (諸塚村/矢房)

イタリアフランスの山岳都市

2006年03月02日 16時20分00秒 | <日々徒然・イベント>
正月休みを利用してイタリアフランスの山岳都市をいくつか見てきました。
写真はフランス、サオルジュ。イタリア国境アルプスの南にある200戸程度の小さな村です。観光客が来るような街ではありません。登山者のベースになる街のようで、フランス人の年輩の登山グループを何組か見かけました。急斜面のわずかな平地に作られた村で、周りに広がるオリーブ畑がここの産業と思われます。壁は石積み、床、屋根の下地は松、瓦は天然の平たい石で葺いてあります。水くみ場の周りや家の玄関先のたまり場に長い年月をかけて手をかけてできあがった真実みのある小広場が点在します。厳しい環境にも関わらず、地元の人々との会話の端々に、自分たちの村を大切にする気持ちと誇りを感じる集落です。ヨーロッパの場合、そのコミュニティを支える宗教が存在しますが、私をふくめ、その価値感を捨てた日本人がどのようにして、環境を支えるコンセンサスを持つのか。いろいろと考えさせられる旅でした。(村田/鹿児島)