NPO九州森林ネットワーク

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木造住宅の仕組みを知る   ~構造見学会~

2005年03月23日 17時58分28秒 | <日々徒然・イベント>
長崎の岩本です。すいません、私が急に話題を変えてしまったもんで、あとがつづきにくくなりましたね。さて、現在サイトのトップにでている、西村さんところの構造見学会は内容がすごく興味深いとおもいました。私は本来、家を建てようと思っている人は、この構造見学会にこそじゃんじゃん行くべきだと思っています。

なぜなら、いくら完成した建物をみてもどこがどうなっているのかわからないし、カットサンプルや写真で説明を受けてもピンときませんからね。とくに、地盤や基礎それと耐力壁などはとても重要なわりには、ほとんど関心を示す人が少ないのが現状です。今回の内容は前半はテキストによる事前学習で、後半が現場実習みたいですので,とてもわかりやすいんじゃないでしょうか。
先日の地震で、建物の構造にも関心が高くなっていくのは間違いないでしょう。免震や制振の技術もすすんできてますから、私たちもしっかりと勉強して、積極的に活用していく必要があります。

玄海島の様子がTVで放映されたとき。私は、真っ先に「家の建ち方が長崎とまったく同じだ」と思いました。端からみていると、なんでもっと広いところに建てないんだと思われるかもしれませんが、土地自体が傾斜地にしか存在していないところでは、そこに建てるしかないのです。
先に言いました、免震や制振の技術はこうした既存の建物にこそ活かされいくべきだと私は思います。ちょっと、話がそれてしまいましたが、こうした、構造見学会はもっと多くの人が積極的に参加していくべきだと感じています。

卒業シーズン

2005年03月16日 21時16分11秒 | <その他>
コレステロールの話しからはだいぶそれてしまいますが、今日、事務所の前を卒業証書をもった中学生がたくさん通ってました。私の事務所は中学校のすぐ裏手になるんですが、「はて、そんな気配は・・・」と思うくらい、静かな式だったようです。

それから、明日は小学校の卒業式なんですが、夕方正門の前をとおるとパトカーが3台とまっているんです。いったいどうしたのか?と思って、帰ってウチの子供たちに聞いてみると
子供:「明日の卒業式の打合せじゃない」
私:「なにっ?打合せって、警察と?」
子供:「お父さん知らないの?今日もいたでしょう。中学校の卒業式のとき、正門に3人おまわりさんが・・」
私:「・・・」

時代が変わってるんですね。でも、しかたありません。それから、近頃の卒業式では「あおげば尊し」も歌わないらしいんです。あ~、さみしかね~。

みなさんの町の卒業式はどうでしょうか?

(長崎/岩本)

コレステロールについて

2005年03月14日 13時15分28秒 | <日々徒然・イベント>
 コレステロールの例えと大根の間引きの話を引用しての枝廣さんのこの講演は、今回のこのNPOサミットには所用にて出席できませんでしたので聞けませんでしたが、以前他のイベントの中で同じ内容の講演を聞いたことがあります。
 山村(林業地)にあって将来に明光を見出せない現状にあって、言葉をもたず山側の置かれた現在の状況と森林に対する思いを町側の人達にうまく伝えることのできない山側の私たちからすると、森林・木材のことをもっと理解してもらうために分かりやすい様にとこの言葉を引用し話していただいたのではと思っており、ある面では感謝すべきところもあるかなと思っています。
 私自身ドクターから毎年定期健康診断にてコレステロールが高い(数値にして260)といわれており気にするところですが、しかし、善玉が半分占めているので薬療法でなくて食事に気を付け運動すれば心配ないと忠告を受けています。
 言われるように深く考えて見ますと、植栽してから50~100年の時を費やし、二代、三代の人の歴史の変遷を経てやっと建築材として使える様になる、森林・木材は、コレステロールや1年で収穫できる大根とでは、価値観の違いはものすごくあると思います。
 今回のこの枝廣さんのこの例えの引用については、舌足らずの面があるのか、もしくは、森林・木材に対する理解力が本当はどのくらいあるのかと言うことを疑問に感じる向きもあります。
 一般の人達に、それも町側の人達に端的に理解してもらう言葉とすれば、まあまあの引用ではないかなと感じます。要するに表面的な上辺だけの理解を求めるのでなくして、もっと深く入り込んだ本質的な部分の話もすべきだったと思います。
 京都議定書による森林の果たすCO2吸収の役割は、経済林としてのみならずもっともっと重要視されることと思います。この様な中にあって今いろんな所でいろんな人が多面的に価値ある森林を守るために講演を頂いており、思いは持ちながら、相手に理解を求めるための手法の下手な私達山側からすると感謝すべきことだとは思っていますが、誤った見解・認識をもたれる様な話の内容では困ります。
 要するに私達山側がおかれた現状をもっと理解し、町側の人達に目を向けて森林・木材を守るための手法、思い、言葉を明確に持つことが大事だと感じます。
 先ほど話しました様に私自身コレステロールが高いということですが、日頃生活する上においてはきつい、お腹が痛いとか症状があるわけでもないし、なんら変わりはない訳で、ドクターから診断を受けると気になるし、それもこのまま用心せずに放置していると将来高齢になって成人病がでるとかそんな心配があります。だから、ドクターから忠告を受けた今から用心、節制し、ずっと健康体であり続けたいと思いを持つ様になってきました。
 森林のおかれた状況も同じようなことが考えられる様な気もします。木材価格も安い安いといいながらもそれなりの価格で推移してきて、昭和49~52年代には1㎥当り40,000円平均くらいの木材価格であって、今の市況に比べると信じられない高い価格なんですが、まだこの先、もっともっと木材価格は上昇するだろうという安易な考えに、林業地の誰もが埋没していたのではないか、将来予測される出来事を的確に判断することができなかった、知ろうとしなかったのではないか(私もドクターから忠告を受けて初めて健康に気をつけるようにうなった)。
 山の健康がおかしくなってきた時において、森林の大切さ、国産材の良さ、山で働く人達の重要性、森林を守り育てることの大切さが見えてきた。手遅れなのか、いや、まだ薬を飲んで養生すれば直るのか、それが今の状況ではないかと思います。話がながくなりましたので、続きは次回にて。

(上山/上津江)

木材は50年で育つ大根

2005年03月09日 18時34分00秒 | <日々徒然・イベント>
 矢房さん
 山からの率直な意見を有り難うございます。

 コレステロール発言は木材といっても、違法伐採などの「悪」玉ときちんと管理された森林から収穫された「善」玉があるというたとえで出されたものですが、発言に対する違和感や異議は表明されて初めて気付くものです。

 そこで、もう一発。コレステロールの例えと同じ講演でだされた発言ですが、「消費者に、木材は50年で育つ大根だと思って下さいと言っている。大根は間引きをして、刺身のつまとしてきちんと利用して、収穫後は売ってその収入で次の年にまた植えるでしょう。だから、木も50年育てて、伐採して利用していいんです」

 私は、コレステロールよりもこちらの発言に違和感を覚えました。数ヶ月で育ち、それでダメだったら次の年には方向転換できる作物と、世代を超えて育てる意志を繋げていく必要がある山とは同レベルではない・・その長期の時間こそが林業の林業たるところだし、持続された時間こそがすごいのだと・・
 せっかくですので、両発言に山からの感想を聴かせて下さい。

 先日の会議は「木偏のNPO・NGO会議」でしたが、改めて山の方々が参加しているNPOが少ないこと、それ故、山が複数参加している当会の意義も感じた次第。率直に意見を出していきましょう。

 (佐藤/福岡)

コレステロール?

2005年03月06日 19時10分27秒 | <日々徒然・イベント>
 なぜ木材がコレステロールなのでしょうか?
 
 林業家は、半世紀という気の遠くなるような年月をかけて大事に育てています。ごく単純に考えるとそれは木材という商品を作り出して売るという経済行動です。しかし、現在の状況では、林業という産業は成立していないといっても過言ではなく、わずか20年の間に多くの経済目的の山が捨てられています。

 今残っているのは、山を守りたい、そこで生きていきたいという方が、木の家のためにいい素材を提供することや、水や木や生き物の環境を守り、地球を守るというなかば義務感で続けていっている面も強くあります。木材という商品ではなく、地域や人間社会、大げさに言えば文化なりを育て守っている、そんな気がします。
 
 そんな必死でがんばっている方に、貴方達が育てているのはコレステロールだとは私は言えません。
 わかりやすいたとえで出されたのでしょうが、大工さんが一生懸命施主のために建てている木の家をコレステロールだといわれてうれしいでしょうか。

 一つの意見として発言をすることは、表現の自由でしょうが、日本で知名度が高く影響力の強い方の中心となる論法だとしたら、見識不足といわざるを得ません。しかも、九州の木材の原点・日田でのサミットでそんな発言が、なぜ普通に受け入れられたのか、私には理解できません。もっと議論があってしかるべきことなのではないでしょうか。

 善玉、悪玉はともかくとして、長い歴史を蓄積してきた先人への敬意を表して、私から問題提起したいと思います。都会の価値観で全てが支配されている象徴なのではないでしょうか。

 山側からの意見として北里副理事、上山理事のご意見をいただきたいと思います。 (諸塚/矢房)

木材はコレステロール

2005年03月06日 09時36分51秒 | <日々徒然・イベント>
 昨日、日田で開催された「全国木偏のNPO/NGOサミットinひた」に出席しました。12団体が参加し、僭越ながら当NPOの代表として活動内容などを説明し、交流を深めました。

 印象的だったのは、コーディネーターとして基調講演をして頂いた枝廣淳子さんの話。一般市民に森を伐採することについてどのように語るか、「私は、木材はコレスレロールみたいなもの」と説明しているとのこと。つまり、摂取してもよい善玉と危険な悪玉があるように、木材も伐採してよいものと悪いものがあるという意味。常日頃、コレステロール、と聴くと何?と反応してしまう私にとって、こういう説明もあるのか・・と感心しました。 (佐藤/福岡)