NPO九州森林ネットワーク

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イタリアフランスの山岳都市

2006年03月02日 16時20分00秒 | <日々徒然・イベント>
正月休みを利用してイタリアフランスの山岳都市をいくつか見てきました。
写真はフランス、サオルジュ。イタリア国境アルプスの南にある200戸程度の小さな村です。観光客が来るような街ではありません。登山者のベースになる街のようで、フランス人の年輩の登山グループを何組か見かけました。急斜面のわずかな平地に作られた村で、周りに広がるオリーブ畑がここの産業と思われます。壁は石積み、床、屋根の下地は松、瓦は天然の平たい石で葺いてあります。水くみ場の周りや家の玄関先のたまり場に長い年月をかけて手をかけてできあがった真実みのある小広場が点在します。厳しい環境にも関わらず、地元の人々との会話の端々に、自分たちの村を大切にする気持ちと誇りを感じる集落です。ヨーロッパの場合、そのコミュニティを支える宗教が存在しますが、私をふくめ、その価値感を捨てた日本人がどのようにして、環境を支えるコンセンサスを持つのか。いろいろと考えさせられる旅でした。(村田/鹿児島)