【12/9 高円宮杯JFA U-18サッカー プレミアリーグ2022プレーオフ Aブロック1回戦 愛媛FC U-18 1-0 V·ファーレン長崎U-18 @エディオンスタジアム広島】
V·ファーレン長崎U-18の2年連続のプレミアリーグへの挑戦は幕を下ろしました。
プレミアリーグ経験チームの愛媛FC U-18を相手に多くのチャンスを作りましたが決めることが出来ず、コーナーキックからの1点に泣き、敗れるという結果でした。
思えば今年のチームはギリギリのところで勝ち点を積み上げて、ここまで来たチーム。プリンスリーグ九州の18試合では1点差勝利が5。引き分けが4。特に序盤はサガン鳥栖U-18 2ndと大津2ndを相手にアディショナルタイムに同点ゴールを決めて引き分けるなど劇的な試合がありました。
また、MF安部大晴やFW七牟禮蒼杜ら主力が怪我でプレー出来ない時間も長く、それを他の選手が埋めて戦ってきたという側面もあります。GK黒瀬理仁、FW宮崎陽、CB西村海陽ら1年生がスタメンを張る力をつけたことも大きかったでしょう。
原田武男監督は「今年は個の力が弱い」と語る一方で「粘り強く戦えるチームになっている」と自信を覗かせる部分も。
そして、プリンスリーグ九州の最終順位では3位の大分トリニータU-18との勝ち点差は「1」で2位という、まさに粘り強く戦って掴んだプレミアリーグプレーオフでした。
長崎は終盤に来て、すでにプロ選手である安部が復帰が大きかったです。
愛媛FC U-18のヘッドコーチ(監督)は、2018年、2019年にV·ファーレンU-18の監督を務めた北内耕成さん。負けたくなかったなー。
V·ファーレンの松田浩式サッカーは変わらず。DFラインの4枚ビルドアップに対して、愛媛はわかっていたのか7行友を一列上げ4-4-2の同数プレッシング。ただ、V·ファーレンはサイドハーフやFWへの飛ばすパスから前進出来ていました。
13分、愛媛サイドバックの裏を取った13七牟禮が左サイドを突破しクロス。逆サイド14大山のシュートは決まらず。
V·ファーレンはFWとサイドハーフとで、愛媛サイドバックとの駆け引きに勝てていた印象です。
愛媛はカウンターからインサイドハーフの7行友が受けてサイドに展開していましたが、V·ファーレンは速い切り替えとスライドで対応し、奪えていたと思います。
28分、愛媛がカウンターからボックス内へ攻め込みますがシュートは打たせず。
42分、右サイドで9菊池が起点を作ると、10安部がカットインから得意の左足シュートは外れます。
43分にも8髙木→9菊池→13七牟禮でシュートまでいきますが、愛媛DFがブロック。
前半はV·ファーレンペースと言っても良かったと思います。
後半から愛媛はプレッシングの形を変え、V·ファーレンもビルドアップを3枚に変える中で、立ち上がりからV·ファーレンにチャンス。
コーナーキックのこぼれを8髙木が左足シュートはポストで、跳ね返りを13七牟禮が叩きつけるヘディングシュートはクロスバー。
直後には左サイドのパス交換から9菊池がシュートもクロスバー。
「それが入らないか…」という決定機が連続。
一方で、愛媛もサイドチェンジを多用することでシュートチャンスを作り始め、左から右への展開でポストに当たるシュートなどで、V·ファーレンゴールを脅かします。
そして後半31分、コーナーキックを得ると、途中出場の23喜安康生が決めて、ついに愛媛先制。
V·ファーレンは選手交代と4古田を前線に上げるパワープレーでゴールをこじ開けにかかりますが、集中力を増した愛媛の守備を崩すことが出来ず試合終了。
敵わないと感じた昨年の前橋育英戦とは違い、自分たちのサッカーがある程度出来ていたと感じるだけに悔しいですね。試合直後の選手たちからも悔しさが伝わってきて言葉になりませんでした。
でもこれが現実。でも下を向く必要もありません。
今年のチームは「粘り強さ」という財産を残してくれました。
それを自信にして、後輩たちがまたこの舞台に連れてきてくれること期待しています。
3年生はこれで引退。お疲れ様でした!