星を数えながら

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花泥棒

2008年07月03日 08時56分42秒 | 驚いたこと
一昨日の夜、教会に泥棒が入った!
っと言っても教会の建物の中にある物を盗られたのではなく、
道路沿いに先日植え替えたばかりの花を1株盗られたのだった。
(写真の○印のところ、黄色の花だった)

お隣さんもお花が好きで、いつも美しく咲かせているが、
高い花だけがよく持って行かれるそうである。

そこで思い出したのが、ビクトル・ユゴーの名作『レ・ミゼラブル』だ。
デューニュの町の司教ミリエルのもとで19年ぶりの温かい夕食と、
ふかふかのベッドに休んだ前科者ジャン・バルジャンは、
朝早くだれにも礼を言うことなく、教会から出て行ってしまった。
 
司教が朝食をとっているところへ憲兵が、
ジャン・バルジャンを捕らえてやってきた。
「司教さま。この男は教会の銀の燭台を盗んだ悪党です」
そういって燭台を司教にわたそうとすると、
それをとどめてミリエルは言った。
「それは昨夜、その方が今までの罪を悔い改めていたので、
 記念にあげたのです」
これを聞いて、憲兵は不服そうに立ち去って行った。
 
司教はやさしくジャン・バルジャンに言った。
「もう大丈夫です。あなたはその燭台をもっておでかけなさい。
 あなたがまことに善人になった記念のその燭台をもってね」
別れをつげる司教の目には涙があった。
これを機会に改心したジャン・バルジャンは、努力の末、市長となり、
人間愛あふれる生き方へと変わっていった。

教会の花が1株盗られていたことを知り、
人の育てている花を盗むという気持ち、
その花を毎日眺めているという気持ち、
理解のできないところが多くあった。
そして少しの淋しい思いを感じていた。

しかし司教ミリエルの姿を思い出し、以下のよう神様に祈った。
「神様、願わくは、人知れず花を盗んだ人が、
 その黙って咲く花を見つめる時に、
 盗まずにはおれないそのどうしようもない気持ちが、
 どうぞ癒されますように。
 そして教会の花を盗ったことが、
 盗むことの最後の時となりますように」

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