中華紀行文

アイ リブ イン サンハイ チーナ。
現地採用、海外就職、危険です。現地採用ダメ、ゼッタイ。
現地採用には…なるな!

日本人担当者が要らなくなってきてる(特にノースキルの人)

2015-03-15 | 現地採用事情



上海の日系企業の進出ラッシュがあったのは05年から11年ぐらいまで。

もちろん80~90年代から大手製造業は進出しているわけですが、中小や、サービス業まで一通り出そろったのはここ10年ぐらいです。

ちなみに私は11年から上海にいますので、既に4年の時が過ぎました。

■既に10年
つまり、すでに10年の時が過ぎたわけです。
この10年の間に、中国人も(昔は知りませんが)大きく変わったのでしょう。
仕事観も大きく変わった(はず)です。

■進出したばかりの企業
進出したばかりの企業は、こちらの事がよくわかりませんので、日本人に頼りがちですし、取引先も日系で固めがち。

つまり、海外には進出したものの、実質的には日本の延長線上です。こうなると駐在員と比べて安く使える日本人現地採用者は価値がありました。
日本人というだけで価値がある、ということです。

■だんだん取引先に中国系が増えていく
中国企業からすれば、日系企業が新しくできれば、それはチャンスですから、営業をかけます。

値段が安かったり、おためし的に一度使ってみたりして、だんだんと実績を作り、そして日系企業が満足できるクオリティで仕事ができる会社が増えてきました

■担当者がだんだん中国人に置き換わる
10年という時の間に、だんだん日系企業の中国人社員も育ってきました。
そして、企業には「現地化」をしたい、という思いがあります。

12年には尖閣諸島問題に端を発する大きな反日活動もありました。
いっそのこと「担当者レベルの仕事は中国人に任せてみよう」という流れが加速します。
取引先の担当者が中国人に置き換われば、自社の日本人担当者も中国人に代わります。

ここの日本人担当者は長らく現地採用のポジションでした。
よりコストを下げるため、より円滑に現地化を進めるため、中国人に変えるのが当たり前になってきました。


鶏が先か、卵が先か、という話ですが、1社変われば少なくとも、もう1社がオ
セロの要領で置き換わるのです。

■なんでこんな事を思うのか
何故、僕がこんなことを思うのか。

これは自社の取引先の担当者が中国人に置き換わるケースが少なくないこと、
また、同業他社の担当者と話して みても、「日 本人いらない」説を見聞きするからです。

さらに、求人サイトを見てみても、私が中国で仕事探しをした11年ごろと比べても、明らかに担当レベルの日本人求人は減っているからです。
未経験OKの求人も減ってきた印象です。

■こんな人は危ない、来るな!!
海外で仕事をしたいと考える人は少なくなく、僕が細々とやっているこのブログでも問い合わせを受けたことがあります。
僕が考える危ない人はこ んな感じです。

文系、学部卒
→学歴は日本以上に大切なので、学部卒より院卒が良い。

技術力など、数値化できるスキルなし。
→「コミュニケーション力」勝負になりますが、数値化できないのでリスキー。

語学力 無~ビジネスレベル(仙人、達人レベルではない)
→所詮ネイティブではないので。語学力ってのは言語力と非言語力の両方が必要です。
 日本語1級の中国人は腐るほどいますが、日本人とは違うと思うでしょう?

男性
→言い方悪いですが、結婚で全てチャラ、という技が使えないです。
男性には経済力が必要。ジゴロなら良いんですが。

純日本人(非混血)、後ろ盾なし
→よほど根性が無いと、本当の意味で現地のコミュニティに入れない。

サラリーマン気質、独立志向なし
→現地採用は真面目に長くやればやるほど「損」

中途半端に日本人
→現地採用の収入で、生活を現地化できないと貧乏になる。

日本人と結婚したい
→配偶者が現地人、は溶け込むために必須


■最後に
やっぱり現地採用は危ない、なるな。
タイトルにも書いてありますが、現地採用は極めて危険な選択肢です。
外務省の渡航危険情報に入れてほしいぐらいです。

もう既に来てしまった人は、僕も含めて、頑張ってサバイブしましょう。
生き残る方法も、考えていきたいと思います



<お問い合わせはこちら>

shengshowchina@yahoo.co.jp



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