現地採用って、もうだいぶ定着してきた働き方感があります。
海外で仕事を探して働く…。
僕も「望んで」この生き方をしていますから、アンテナを張っているせいもあるかもしれませんが。
■海外での転職
海外で、外国人として、仕事を探す際の前提は、「その国の人の雇用を奪わない」こと。
僕は中国に居ますが、建前上は、「中国人ができる仕事は中国人がやる」ということです。
「外国人には外国人にしかできない仕事を、中国に利する高度な仕事をお願いしたい」というのが、基本的なスタンス。
よって、外国人が仕事が就ける仕事は限られており、効率的に仕事を探すには、日本人向けの人材紹介サービスを受ける人が多いのではと思います。 インテリジェンスとか、リクルートとか。
■圧倒的に足りない情報
日本では仕事を見つけた際、「この業界ってどうなの」「この会社ってどうなの」と色々調べる方法があります。
今はそれこそ、「株式会社○○ ブラック」とか入れれば、ある程度の規模の会社であれば、就職前になんとなく情報を得られますし、会社そのものは難しくても、業界情報などは調べられます。
■少ない情報量から選ばないといけない現地採用
現地採用で内定をもらっても、中々「入ってみないとわからない」ケースが多いです。
これは、海外だから情報がとりにくいことが原因です。
というのも、日本とは違って社員の出入りが多いので、いちいち○○社は良い、悪いという評価が蓄積していないのです。
現地採用という観点で見てみれば、いくら「現地採用で海外で働く人が増えた」といってもマイノリティである現地採用だから、実際に似たような条件で、かつ、入社予定の「○○社」働いていた/働いている人の声を 事前に察知することは非常に難しいと思います。
■給与も横並びが多い
他国の現地採用事情はあまり知らないので、中国で限ってみてみれば、だいたいこんな感じで募集がかかることが多いです。
1.担当レベル
8,000元~12,000元 16万~24万
2.マネージャーレベル
12,000元~15,000元 24万~30万
3.ハイクラス人材(シニア)
20,000元 40万円
いくつか求人を眺めてみれば分かると思いますが、職種・業界を超えても給与の差があまり無いのが現状です。
■採用されるハードルが低い
現地採用は、しょせん現地採用。
稀に同じ会社に勤めながらステップアップしていく人も居ますが、採用時の段階では、会社も「さほど期待していない」ため、わりと「○○歳、日本人、営業経験あり」などのざっくりとした「スキル、経歴マッチ」で、採用を決めるケースが多いです。
■紹介会社にとことん聞こう
なので、求職者のみなさんは、内定を得たら、紹介会社の担当者にウザイぐらいに聞いてください。
本当は面接官、社長に直接根掘り葉掘り聞ければ良いのですが、「面倒なやつ」と入社前に嫌われても困りますので。
紹介会社には、こんなことを聞くといいのでは。
1、期待されている仕事とその内容
2、給与、待遇は上がるのか
3、なぜわざわざ日本人をとるのか
4、なぜ自分を取るのか、どこを評価したのか
5、なぜ駐在員ではなく、現地採用者をとるのか
6、総経理が駐在員の場合、帰任時期
加えてもし、未経験の仕事に挑戦するのであれば、
7、未経験の仕事であるが、頑張りたいのでフォローしてほしい
ことを要望として伝えてください。
■紹介会社は良い事ばかり言う
紹介会社のコンサルタントは、営業員です。
彼らは、求職者を売って手数料で給与を貰っています。
ですから、内定した求職者は内定先に「何としてでも入れたい」のです。
また、早く「次の求職者を売りたい」のです。
なので、「入りましょう」「総経理も○○さんの事を非常に高く評価していますよ」等と甘言をささやいてきますが、とにかくしつこいぐらい、業務内容、待遇、社内体制について納得がいくまで聞いてみてください。
<お問い合わせはこちら>
shengshowchina@yahoo.co.jp
★ブログランキング参加しました
にほんブログ村