中華紀行文

アイ リブ イン サンハイ チーナ。
現地採用、海外就職、危険です。現地採用ダメ、ゼッタイ。
現地採用には…なるな!

現地採用に求められること

2014-09-19 | 現地採用事情
現地採用の日本人社員は、確かに日本本体から派遣されている駐在員と比べると雲泥の差なのですが、それでもローカルスタッフの1.5倍から2.5倍くらいの待遇で働くことが多いかと思います。

それに外国人なので、就労ビザを手配してもらったり、就労ビザ取得のために健康診断をしたりと、やはりその国の方と比べると手間とコストがかかっています。

なので、会社側が期待することは意外と大きかったりします。
コストが高いから!

で、私は仕事面と個人面から感じたところを書いてみます。

なので、今日は仕事面について、書きます。超主観的にw

■仕事面
①日本人らしさ。日本人的ビジネスマナー。
②ローカルスタッフとの円滑なコミュニケーション。
③結果。売上。
④業務知識



①「日本人らしさ。日本人的ビジネスマナー」

例えば名刺の渡し方等、基本的なことは当然です。

ですが、多分に「その会社の社風を理解していること」も含まれます。
現地採用者は他社からの中途採用ですから、思いもよらぬ軋轢に苦しむことも。

私も「君のビジネスマナーはなっとらん!」と日本人社長に散々ネチネチ言われたこともありました。ただ、前職では「それが正しかった」ことだったので面喰らいました。社風によるギャップは日本国内でも発生しうる問題です。耐えて慣れるしかありません。

あと、例えば不要不急の残業、ローカルスタッフは帰ってしまっても、日本人は残った方が良いです。是非はさておき、残業や業務態度の良さ、というのは日本人の美徳だと考えている人が多いですから。

海外だから、毎日定時退社、ワークライフバランスが良い!ということは、少なくとも日系に限ってはアリエナイと私は考えています。ただ、日本国内よりは確実に早く帰れます。今の仕事で8時を超えて残ることはそんなに多くないかな。月3~4回くらい。


②「ローカルスタッフとの円滑なコミュニケーション」


少なくとも中国では中国語力はあまり求められません。何故なら日本語を流暢に話す人材がたくさんいるからです。日本語で仕事ができる環境があるので、必要ない、ということです。ただし、日本語を流暢に話すといっても、相手は中国人。私たちから見れば外国人です。考え方も行動も、何もかもが異なります。そこの文化的差異をうまく消化(昇華?)させてやっていく、能力です。


③「結果、売上」

まあ、これは当然ですね。営利組織ですからね。

④「業務知識」

これは日本でしていた仕事となるべく同じラインの仕事に就かないと大変です。未経験になってしまいますし、海外現地法人には日本のような社内教育制度はありません。そして周りは外国人。

ですから、自分の想いとは裏腹にうまくいかない事が多いのです。海外の現地法人は「日本人だから」という理由で採用しがちです。
採用する側は、「今日面接に来た山本サン(仮名)、30歳だってね。そういえば東京本社の中村クン(仮名)と同い年だな。山本サンは語学もけっこう出来るみたいだし、期待できるな!ガッハッハ」などと無駄に高評価で採用することもあります。

しかし、やはり異業種・未経験職種などが重なると、山本サンもこれまでと勝手が違って意外と活躍できなかったりします。

慣れるには、どんなに山本サンが優秀でも、多少時間が必要なのではないでしょうか。

なので、なるべく前と近い職種、経験に合うところの方がいいです。
未経験に挑戦する事も良いと思いますけどね!


やはり必要なのは「業務経験」「コミュニケーション能力」この2つです。
日本の転職と実はあんまり変わりませんでしたチャンチャン♪



今度は「現地採用として生きていく(個人編)」を書いてみます。



現地採用の待遇について(中国)

2014-09-18 | 現地採用事情

私は日系企業の中国法人で現地採用として働いています。
場所は上海です。メガインターナショナルグローバルシティSHANGHAIです。

現地採用は、日本の本体から派遣されて来る人ではなく、海外現地法人で採用試
験を受け、採用された人間を示します。


昨今はグローバル化が甚だしいですから、海外で僕のような形態で勤務する人も
少なくないですね。中国だけでなく、東南アジアで働く日本人も多いです。

では、中国上海での待遇は如何程でしょうか。

日本での経験や年齢によっても差がつきますので、先ずは私のスペックです。

■年齢 30代前半
■性別 イケてないメンズ
■学歴 大衆的な私立大学文系学部卒
■語学 中国語ビジネスレベル、英語は頑張ってしゃべりますよ!
■日本での経験 正社員4年 転職経験なし
■中国での経験 正社員2年 1回目の転職



よく居る日本人男性文系リーマンのテンプレみたいなスペックです。

これが前提となりますが、以下が現地採用の待遇です。


■月給

中国人民元払いで、22-25万円程度(日本円換算)。

換算額は為替レートで変動します。
給与自体も、残業とか諸々の手当てで前後します。
 

■ボーナス

年1回(2月)。
最低1か月。ちなみに去年は3.3ヶ月ぐらい出ました。
業績が良かったんですね。今年は、ちょっと厳しそうです。
日本のように年2回ではありません。

ただ、少なくとも、年に1度はダブルペイと言って、2月に2か月分払うのが中国
の風習です。


これは中国系、日系、その他外資系関係なくみんなそうです。
租税上も、年1度のボーナスは節税効果が高いのです。

このダブルペイの際に、業績給が上乗せされますつまり、最低でも「1年働け
ば13か月分払うわよ!」というのが中国のお国柄
、ということです。

それから、中国の祝日に合わせて、現物支給があります。
こないだはスターバックスで使える金券(5,000円分)が支給されました。
金券の内容は様々ですが、福利厚生、節税の一環として取り入れている会社が多
いと思います。

■住居、光熱費
全て自己負担。

住居は知人とシェアで5万円程度。
光熱費(電気ガス水道)とネットは合わせて5000円ぐらいですか。
夏はエアコンガンガンなので7000円くらいでしょう。


■医療保険

中国の社会保険に加入。
医療保険は中国人スタッフと同じ条件です。
つまり、日本人がよく行く日本語OKの病院では保険適用ができません。
普通の人民病院に行くことになります。

でも言葉は、覚えてしゃべればいいんです。
無理なら中国人の友達に一緒に来て貰えばいいのです。

■年金
いちおう中華人民共和国に年金を納めてます。
外国人も強制加入になりました(地域による)。


年金が貰える年齢まで居るとは思えませんが。
ちなみに外国人は年金分は完全帰国時に還付するとのことです。
ほんまかいな。

日本の社会保険。一切なし。払いたければ自腹。
拙者は国民年金に任意加入しています。国民健康保険はありません。


■帰国手当

なし。
でも日中間はLCCが飛んでいるので、日本には安く戻れます。近いし。

大体、例えば大阪出身の方が札幌で働いていても、帰省費用は出ないでしょう。
それと同じことです。


■休日休暇
中華人民共和国の規定に準じる。
中国は、法定休日数が日本と比べて少ないです(中国は106、日本は123)。
つまり日本の感覚だと12.5か月分ぐらい働かされます。ガッデム。

有給休暇日数も、割り当て日数が日本と比べると少ないです。
僕は今年分は7日だったかな?

欧米系、中国系は有給休暇日数が多く、日系は少ないです。
日系は中国の規定に則るものの、最低日数の所が多いですね。

欧米系は、勤務する欧米人たちが帰省時にたくさん休む必要が
あるので、休みが多い、と理解してます。遠いですから。

■就労ビザ
必要。会社が発行サポート。
中国は就労ビザを取るのが実は意外と大変で、私はかなり苦労しました。
今は正規の就労ビザを取得しています。

■携帯電話
会社持ち。月2000円くらいですかね。
電話機本体は自分で購入したiPhone4Sです。

■退職金
なし。。。


どうでしょうか。

私は30代前半ですが、日本国内でも転職に失敗したりすると、これぐらいの待遇の
人も多いんじゃないかと。人生いろいろです。

私は昔、大学を卒業し、日本で働いていました。
それから自発的にこちらに来ました。

日本時代と比べて、明らかに待遇は悪くなりました。
私は雇用条件に納得した上で働いています。雇用契約を締結していますから。
将来へ不安はありますが、それはどこにいても同じことでしょう。


「良くもないけど、そんなに悪くもない」


これが現地採用の現実ではないでしょうか。
ま、独身なら楽しく暮らせると思います。

次回以降、生活費・結婚などについて書きます。

私について

2014-09-17 | 私について

中国上海で暮らして3年過ぎました。
この3年間、五感をフル活用して暮らしてきました。
これまでのことと、これからの事を記していきます。

■中国に来たきっかけ

  • 2011年に留学生として来中(職を辞して私費渡航)。
  • 国際交流学院中国語コースで1年間中国語を学ぶ。
  • 留学後は現地の日系企業に採用され、そのまま就職(現地採用)。
  • ■私の属性

  • 30代前半、男性
  • 旅行好き
  • Gooブログは、中国の金楯(Great Firewall)に規制されていないので選びました