中華紀行文

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中国就職に語学力は必要かどうか?

2014-09-22 | 現地採用事情

そもそも私が海外転職に踏み切った理由は「海外で働いてみたかったから」の一言に尽きます。

実際に前職を辞めるまで、新宿の中国語学校に通ったりもしましたが、当時、本当に忙しかったので、結局ほぼ無学者の状態で留学開始となりました。

ここまで来たら、もう後には引き返せないわけですから、留学中は必死に頑張りました。1年後、自分でも驚くぐらいの成果を挙げ、中国語はそこそこできるようになりました。


■語学力は必要か?
実際に仕事を始めてみると、「中国語必要か?」と思うことが多いわけです。
採用時の条件にも、「中国語」を求めている求人は多くなかったです。

「社内でコミュニケーションをとれる」「一人で営業に行ける」程度の語学力を求めるケースが多かったです。こんなものは語学力などなくてもどうにでもなります。

日系は日本語で業務を遂行することが多く、ローカルスタッフも日本語力に重きを置いて採用をするために「日本的な」仕事能力が評価されます。

中国人で日本語が堪能な人に全てを任せるには少し不安があります。
いくら高い語学力を備えていても、ネイティブと渡り合うには文化的背景や「日本人的な○○」が分からないと難しいのです。


これは日本人にも言えることで、いくら中国力が高くとも、絶対に乗り越えられない差異があります。

この国籍による差異は、人によっては軋轢にもなり、人によってはバリューにもなるものだと思います。過去の記事にも書きましたが、こういった差異を消化し、昇華できる能力が語学力よりも大切なことです。


■何が必要か?

やはり「仕事能力」。これに尽きます。

業務知識、業務経験、そしてそれらで培ったコミュニケーション能力です。
中国で働くと勝手が違う部分はありますが、仕事の大本は同じです。
また、日系に職を求める以上、日本的な経験は評価のポイントです。

製造業の技術職などでは、中国語を全く話せず、また話す気もない壮年以上の方が
たくさんいらっしゃいます。

ですが、割とうまくやれているのは、周りを日本語が堪能な中国人が固めているから、という事もありますが、経験から来る業務知識などの「職業力」で中国人を圧倒できるからです。

■じゃあ、若手はどうする?
経験もない、語学力もない、若手はどうするか。

「先ずは飛び込んでみる」

結局これしかないのではないでしょうか。
ただ、現地採用に踏み切るということは、日本での職を捨てると同義です。
ここで覚悟を決めたら、来てみても良いのかもしれません。


私は語学留学で1ステップ踏みました。
個人的には、人生の1ページとして、良かったと思っています。

転職活動には、どうかなあ。いらなかったかも知れません。
留学時代については、また、そのうち記事にします。


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