中華紀行文

アイ リブ イン サンハイ チーナ。
現地採用、海外就職、危険です。現地採用ダメ、ゼッタイ。
現地採用には…なるな!

現地採用の代わりは腐るほどいるのが現実だが、 長く働いた方がいい、でも帰国時は逃すな

2014-09-27 | 現地採用事情
「現地採用はバカばっかり、モノってヤツを知らねえ、アホだクソだボケだアウトオブ眼中
だ、だいたい奴らの代わりなんていくらでもいるんだからよ」こんな話が、夜な夜な上海の日系居酒屋で繰り広げられています。



駐在員「あと何年ぐらい上海ですか?」
現地採用「いやあ、現地採用なんでわからないっすね」
駐在員「あーそうなんですか(見えないATフィールドを発動)」


これまでずっと自分が現地採用でありながら、
卑下するような記事を書いてきましたけど、これが現実です。


■若手現地採用はそもそもの社会人経験が短い
大卒で、26で海外に行ったとしましょう。そうなると最長で4年の経験しかない。
浪人したり、院卒だったりすると、さらに短かく、現地採用者は社会人留学経験者も多いので、MAX4年の経験を積んでいる人は多くない。




■第2新卒状態での転職活動を日本の地方都市でするに等しい
人材紹介をやっている親しい友人から聞きましたが、「上海の日本人現地採用の求人規模って日本の地方都市ぐらいの規模感。仙台とか札幌とか、そんぐらい」と言ってました。日本の地方都市ぐらいの求人数ということです。
ウロオボエ。間違えたらごめんなさい。



あまり経験の無い状態で現地採用の転職活動に臨むので、さほど多くない判断基準、
そして「外国における日本人向け求人という狭い選択肢」から仕事を選ぶことになります。


上海といえば、グローバルメガシティであり、魔都であり、なんだかものすごく
大きなモストビッゲストシティインエイジアな感じがしますけど、一介の日本
人が上海で初めての就職先として選べる選択肢って、実は、そんなに多くありません。

ちなみに英語か中国語がハイパー堪能で、欧米系、現地系が選択肢に入る人はもうちょっと広がります。
これでも上海が一番多いんですよ、中国大陸では。
あえて大陸と書いたのは、香港の状況を僕は何にも知らないからです。誰か教えてください。




■採用側も選択肢が少ない
求職者の数も多くないです。企業側も、実はあんまり選べない。
日本で採用活動をしていても、欲しい人物像に合致する求職者なんて中々見つからないのに、
海外で探すとなれば、もっと少ない。企業も大変です。




■総経理は採用のプロじゃない
中国の会社組織で一番偉いのは、一般的には総経理という役職の人です。
現地法人の責任者です。

彼ら彼女らは、採用のプロではなくて、営業だったり、生産だったりのプロです。
そしてプレイングマネージャーであり、偉いから付き合いも多い。猫の手も借りたいほど忙しい。


だから、求職者の事を、見ているようで、見ていない。
とりあえず、「なんか良さそうだし、人も足りねえし、採用しちまえ」と、そういう感じで採用されちゃったりする。




■ミスマッチが発生してしまう
求職者の方も、現地法人の社風なんかは調べにくいですし、「採用されたし、まあいいか」と入社してしまう。

そしていざ入社してみると、「何か勝手が違うし、給与安いし、思ってたよりも物価高くて生活楽じゃないし、中国人と働くの疲れるし」となって、
「海外で働く経験は積んだ(はず)から、もう日本へ帰ろう」通算2、3年くらいで帰国してしまう。
で、また新たな人が採用される。来たい人は一定数いますからね。

■でも、まだ帰らないで
駐在員ならそれでもいいんです、帰任したとしても日本で仕事があるから。
ただ、現地採用は、「帰国=無職」です。日本に帰ったらまた仕事を探さなければいけない。

せっかく日本で働いていたのに、辞めて、貯金はたいて留学して、
安月給の現地採用で勤労し、大した結果も残さず、年だけ食って帰国する。しかも日本での経験も短い。
海外での経験も短い。中途半端。語学ができると言っても「普通に上手い」程度。
達人レベル、仙人レベル、異次元レベルではない。


こうなっちゃうとツライと思います。
だから、1つの職場で3年くらいは働いた方が良いのかなと思います。
ものすごく日系っぽい考え方だと思いますが。




■腹落ち感を持って帰国する
ただ、別に長く居たから偉いとかそういうことではなくて、
「滞在は1年だったけど、ビジネスチャンスを見つけた」
「長くは居なかったけど、中国法人立ち上げ要員としてヘッドハンティングされた」とか、
何か、帰るべき理由があれば良いと思います。

現地採用は帰国を自分で決められる分、いまこそ帰国時ってあると思うので、逃しちゃいけない。

あとは、「両親のそばにいたい」とか。家族ネタでも良いと思います。
「病気になっちゃって、海外就職どころちゃうで」とか。命どぅ宝。

どんな時でも一番大事なのは腹落ち感。不本意であっても、納得できるかどうか。


「何か勝手が違うし、給与安いし、思ってたよりも物価高くて生活楽じゃないし、中国人と働くの疲れるし…もういいや」
ってのは、できれば避けたい。




日々上海で暮らしていると、ものすげえムカつくし、理不尽なことが沢山あります。

個人的には、「もう無理、俺は頑張った」と思えるところまでは、海外に居た方がいいと思うし、
「彼は現地採用だけどすごくがんばる」と周りから評価されるようになるまでなるまでは、同じ職場に居るつもりです。

今所属している職場に貢献したいとかは全く思いませんが、自分のために。
あとは担当しているお客さんのために。あんまり貢献できてないけど。。

あ、でもすごく待遇の良いところが見つかったり、儲け話があればさっさと動く、
変わり身の早さも現地採用には必要な態度だと思います。




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shengshowchina@yahoo.co.jp

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