中華紀行文

アイ リブ イン サンハイ チーナ。
現地採用、海外就職、危険です。現地採用ダメ、ゼッタイ。
現地採用には…なるな!

結婚したければ、現地採用になるな

2014-09-25 | 現地採用事情

私は今30代前半。
結婚したいです。マジで。
「やべえどうしよう」と毎晩枕を濡らすものの、翌朝になるとケロッと忘れてしまうw


もし、今日本にいて、「年齢は20代後半から30代前半、仕事はツマランけど、まあ安定してますわ」且つ「恋人はおらんがそのうち結婚はしたいな」という人がいたらそのまま日本にいた方がええでやんす。

それでも海外に行きたいなら行けば良いと思いますが。

結婚を約束している人がいたりして、
1年だけのレンタル移籍、思い出作りに海外へ出るなら、それはありかもしれない。

現地採用をやってみてわかったことはたくさんあります。
その一つが、現地採用は確実に婚期を遅らせるだろうな、ということ。

ちなみに「逃す」とは書きたくない、まだ自分を信じたいので。根拠なし。


遅らせる理由は主に4つ。


(1)金がない。
(2)海外の自由な空気が気楽。プレッシャーが少ない。
(3)出会いがない。
(4)その国の人を信頼できるか?



■(1)金がない

・現地採用は待遇が悪いから。

一般の現地採用者の給与は、一人で楽しく生活していく程度には稼ぐことができます。
暮らし方は人それぞれですが、まあ、普通に暮らしていけるでしょう。

ただ、これが結婚生活となると話は別。
嫁子供を養うだけの給与を貰えるかと言えば、微妙なラインです。
少なくとも専業主婦希望は無理。配偶者にも働いてもらわなければ。

とにかく、しばらく耐えて待遇をガチコン伸ばす機会を掴まないといけません。


・現地採用者は最低一度は転職をしているため、前職の退職金等に手をつけているから。

現地採用者は、少なくとも一度は転職をしています。

前職で獲得した退職金や財形貯蓄などが現金一括で手に入るため、一時的にプチセレブ化します。ちなみにこの資金で私は社会人留学しました。

あると遣っちゃうのが、人のサガってやつなんじゃないかなと…。
遣ったら当然、なくなりますからね。


・現地採用で財形貯蓄や退職金制度を設けているところは、多分存在しない


「貯金するで!」という強靭な意志がないとお金遣っちまうんですよ。
飲んだり旅行したり忙しいから。

ただですね、日本国内の会社のように、
毎日会社にせっせと通ってるだけで勝手に資産が増える、みたいな事はありません。

株やってみるとか、パチンコするとか(こっちには無いから麻雀でもするか)、
自発的に増やす動きをしないと増えません。

だがしかし、金がないってのは、実はそんなに大きな問題ではないのかも。
二人で手を取り合って生きていける、そんな伴侶が見つかればいいのですから。


「必ず最後に愛は勝つ」とかなんとか誰かも歌ってましたね。
日本のベンフォールズファイヴ。あれは稀代の名曲。




で、実は(2)が大きな問題です。

■(2)海外の自由な空気が気楽。プレッシャー少ない。

・海外では自分が外国人

中国にいると、自分自身が外国人なんですよ。
当たり前ですが。
中国人が、自国民。己は外国人。入国審査もフォーリナーに並ぶ。

だから、中国人同士が共有している常識の枠外に生きている
日本人と同じように、中国人も「何歳になったら結婚しないと」とかあるんですよ。
親もすげえ圧かけるみたいですよ。

自分が外国人になってしまうと、その国の、一般社会常識が適用されない。
だからプレッシャーが無い。周りもギャアギャア言わないんですね。

よく、「海外は自由。いくつになってもしたいことをしていて良い」と言います。
欧米社会はまた少し違うのでしょうが、外国が自由なのは「自分が枠外」になっただけなのかなと思います。


・ベンチマークがしづらい

自分が常識の範囲外に生きる外国人であるため、周りと自分を比べにくくなりました。
ベンチマークする相手が少ないんですね。

日本に居たころ、私は「男性大卒正社員20代後半」というマジョリティに属していました。だから同僚と比べることもできるし、同級生と比べることもできた。

今は、「外国人男性現地採用30代前半」というマイノリティになった。


だから周りと比べづらい。Facebookとかを見て、日本にいる友人の近況と自分を比べることもできますが、まるで別世界の出来事のよう。こうして現地採用者は日本との縁が薄く細くなっていく。

なのに、中国も自分にとっては外国。
ああ、自分はいまどこに属しているのでしょう。




次。(3)。
■(3)出会いがない

・海外日本人社会は日本の縮図ではない

海外日本人社会は日本の縮図ではない。
留学生と労働者の割合がきわめて高く、老人は少ない。
そりゃそうですね。定年したらビザでないし。

あと男女比。やっぱり、労働者が多いので、男性が多いんですね。
僕は男性なので、どうしても男性目線ですけど、女性から見たら選り取り見取りかも?

大手駐在からダメゲンサイまで。いろいろ。




そして、最後(4)。
国際結婚を考えているなら。中国は美男美女が多いし…。

■(4)その国の人を信頼できるか?


・日本人と中国人が似ているのは見た目だけ。

日本人と見た目はソックリな中国人です。

しかし、考え方が全然違うので。ぜーんぜん違います。
あ、漢字使いますね。仏教もあるな。それでも共通項は多くない。
(主観バリバリの「マイ中国人観」は気が向いたら、小出しに書きたいと思っています。)



そこの垣根を越えて、本当に信頼できる友人、恋人、家族になれるかどうか。
なれますか?利害関係のあるビジネスパートナーじゃないですよ?

こっちで中国人と結婚して家庭を築いている人もたくさんいます。
そういう人はマジで偉い。僕とは胆力が段違いです。

中国人を、中国という国を信頼し、骨を埋める覚悟を本当に持てるのか。
腹を括れるか、その覚悟は自分に本当にあるのか、と自問自答しています。





ちなみに、自分は「給料安くて、結婚もままならない」終わってる一介の現地採用者です。もしかしたら生涯独身かもしれない。それなら、それでいい。僕の思考回路は損する思考回路だと思いますが、まあ、仕方ない。未来のことを考えて行動できるアタマがない。

それでもこっち来て良かったと思ってます。
プライスレスなゴールドエクスペリエンスをしていると思うので。




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日系での現地採用はクソか?(2)

2014-09-24 | 現地採用事情

日系での現地採用はクソか?これは難しい問題です。

こういう記事が出たこともありました。

“駐在員の下僕”海外現地採用社員の実態~コストカット要員、そのまま最下層へ…

http://biz-journal.jp/2013/02/post_1486.html


ある意味では正しいです。
だってコストカット要員だもん。


■そもそも現地採用というのは…
現地採用が生まれたメカニズムはこんな感じかと。

現地法人「忙しくて人が足りないよ。日本人を採用したいなぁ。あー、本社から一人送ってくれないかな」

本社「駐在員として本社から送り込むとコストが高いしなぁ。行きたがってる人もいないし」

本社「そうだ!すでに現地に住んでる人を採用すれば良いんだ!現地事情にも明るいだろうし、家も既に住んでいるんだから、家賃補助もいらないよね…。」

現地法人「え、こっちで自社採用ですか。ローカルスタッフと同じじゃ、日本人来てくれないような。うーん、少しは色つけようか。でもなぁ、どれぐらい仕事できるかわからないしなぁ。。はあ」

このような流れで発生した雇用形態であり、一見すると100%企業の都合に見えます。
これを「労働者が搾取されておる!ケシカラン」と脊髄反射しても仕方がありません。




■労働者側から見てみると
労働者の目から見てみると、「働きたい場所で働ける」という最大のメリットがあります。しかも帰任がありませんから、理論上は死ぬまで居たって構わないのです。

海外勤務は狭き門です。
でも、現地採用なら、案外誰でもなれる。なれちゃいます。
ここがポイントです。縁なき者にもきっかけを与える雇用形態なんです。




■現地採用者は仕事ができない
現地採用者は、現地で補充される転職者です。

つまり、会社のカルチャーを理解し、正しい振舞いができるかどうかは、激しく微妙です。

カルチャーを理解していないことは、仕事を推進していく上で大きな障害となります。
だって何か日本本社にお伺いを立てる時も、どこの誰に話を通せば良いのかもわからないですから。

また、「現地に住んでいる日本国籍者」だから、という理由で採用されることも多々あります。

経験などは二の次、三の次で、「これぐらいはできるんちゃう」と採用側の思い込みのまま、ほぼ未経験で採用されてしまうこともしばしばです。

未経験だから、その分野の仕事の知識や経験が浅い。
そして、会社のカルチャーが分からないから、できるものもうまくできない。しかも、転職者だから、新卒者のように初々しくない。かわいくない。


つまり、「少なくともスタート時は仕事があまりできない」ことが多いんです。
残念ながら。




■日系企業現地採用はクソか?

クソかどうかの論点の一つに、「日系企業は待遇が悪い」というものがあります。

これは駐在員と比べての話ですね。
駐在員は一介の現地採用者から見れば何倍も給与をもらっているのですから羨ましくも見えるし、労働者が己を卑下したくなる気持ちもわかります。


労働者から見れば、「搾取してくるからクソ」。
会社から見れば、「仕事ができないからクソ」。
お互い様です。


こうやって労働者と資本家が互いに「クソだ死ね」と罵り合い、自然発生的に「日系現地採用はクソ」という結論になるんじゃないかなと思います。
で、ネガティブな感情というのはセンセーショナルに伝わりますから、冒頭の記事のようなものが書かれる。だってその方が面白いでしょう。

ただ、経験も乏しく、ただ「日本国籍者だから」採用されているので、ある程度待遇が悪いのは我慢しなければなりません。


日本人であること以外に、明確かつ転職先で活かせる知識経験を持っていますか?


クソなのは安月給しか寄越さない会社なのではなく、安月給程度の評価に甘んじざるを得ない己自身ではないのかな?と思うんですよね。

文句ばかり言っていても待遇の改善は見込めません。
それじゃあ「確かな野党」にしかなれません。

確かに安月給で扱き使う会社にも問題があります。資本家による搾取です。
とはいえ、どっちもどっちなので、一概にクソだと結論づけるのは正しくないと思います

ただ、少なくとも、「海外で働く」というチャンスを得たのは間違いないです。

「年収400万!家賃補助!帰国手当年2回!」などという、出だしから何でも揃っているような、「強くてニューゲーム」状態ってのはよほど強者でない限り難しいのではないでしょうか。

※中国転職市場の強者とはシニアエンジニア(IT除く)です。
彼らは知識と経験を兼ね備えた「助っ人外国人」です。


給与は死なない程度に貰い、あとはビザと保険がつけば、「ぬののふく」「ひのきのぼう」程度の装備にはなります。あとはレベル(待遇)を上げて、「どうのつるぎ」「はがねのつるぎ」と少しづつ、そして確実に、手に入れていきましょう。




■忠誠を誓うな、初心を忘れるな
ただし、現地採用者はある意味ズルくないとだめです。
安月給で忠誠を誓っても報われないでしょう。

真面目に働くのは当然ですが、少しでも自分を高く評価してくれる会社があればとっとと転職すべきですし、独立や副業のチャンスを虎視眈々と狙っていきましょう。

そこは自己中になるべきです。

駐在員から馬鹿にされようが、気にしない。
したいことは、負の感情をやりとりすることではない。

価値ある説教は傾聴すべきで、見るべきものは拝観すべきです。
そして、駐在員が持っているスキルや仕事に役立つTipsは目敏く盗む。
盗むだけで還元しなくて良いんです。


何故、何のために現地採用になった、あるいは海外転職を志したのか。
決して夜な夜な愚痴を言うためでも、クソだボケだと馬鹿にされるためでもない。

「海外勤務を通じてキャリアを高めたい」「異文化に触れて人生を豊かにしたい」「語学を使いたい」「愛する嫁(夫)の育った土地で暮らしてみたい」「広い世界を眺めてみたい」とかそういったプラスの感情を胸に秘め、海を渡ったはずです。


仕事の出来がイマイチでも、待遇が悪くとも、初心を忘れずに。
そして、良い意味で自己中になること、これがクソみたいな現地採用を価値ある経験に変える一歩です。




自戒を込めて書きました。

まだまだ僕もクソサイドの人間です。
不満に思うことも、悲しいことも、たくさんあります。

ただ、自分で選んだ現地採用です。
私はここで「遊び人から賢者に転職し、ベギラゴンほどではなくとも、ベギラマを唱えたい」、そう強く思っています。




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日系での現地採用はクソか?

2014-09-23 | 現地採用事情
日系企業での現地採用は最悪のチョイスです。
なぜなら、駐在員の下になってしまうので、ロクな経験を積めないからです。
…と言われていますが、果たしてそうでしょうか?

私はこちらに来てからいろいろな現地採用者を見てきましたが、一概にそうとは
言えない気がしています。

海外で就業するには主に以下のパターンがあります。

(1)日系現地法人に採用される
(2)現地企業に採用される
(3)日系以外の外資に採用される
(4)現地で起業している日本人の企業で採用される
(5)起業する、フリーランスになる



【現地採用の一般的な特徴】
■いま、中国(上海)にいる人が優先される
■場合によっては経験よりも、「すぐ働けるか」が重視される
■日本国内の転職よりも仕事が見つかり易い(その分雇用の流動性が高い)



(1)日系現地法人に採用される
最も一般的です。人数的にも一番多いです。
それだけに千差万別で、例えば過去にちょっと話題になった
この記事も、必ずしも間違いではありません。

“駐在員の下僕”海外現地採用社員の実態~コストカット要員、そのまま最下層へ…
http://biz-journal.jp/2013/02/post_1486.html

たしかに、下僕のように扱う企業もあります

逆に、コストカット要員なので、「低コストでがんばる」というイメージが定着すれば、良い意味での抜擢もあります。

中小以下の規模の会社に多いですが、現地の責任者が本社に掛け合ってくれて、
日本の正社員待遇を勝ち取る人も、決して少なくはありません。大企業はシステムが
整いすぎているので、正社員化は望めません。

また、日系企業は「しっかり」しているので、採用されれば、ビザなどは心配する必要ありません。必ず取れます。

<メリット>
日系企業なので、日本人が働き易い

<デメリット>
本社から見て、「子会社採用の現地社員」という扱いなので、身分が低い

(2)現地企業に採用される
現地企業(中国企業)に採用される。
多くは、日系企業の対応要員としての採用です。


こちらは現地採用ではなく、本社採用ですね。

駐在員が居ない、オンリーワンの日本人社員として、価値を生み易いです。
日系ではありませんので、仕事の進め方などで戸惑いもあるでしょう。

反面、日本人の椅子は多くないので、評価が低ければ直ぐクビになりますし、ビザの発行を渋る、給与を払わないなど日常茶飯事です。

評価さえ高ければ、失神するほどの高待遇を手にすることもできます。


<メリット>
仕事さえできれば高待遇

<デメリット>
仕事ができなきゃサヨウナラ
日系ではないので、色々戸惑うかも


(3)日系以外の外資に採用される
欧米系や韓国系の会社で、日本企業対応として採用されることがあります。
グローバルメーカーなどでは、アジアヘッドオフィスを中国に置いているケースも少なくありません。

外資はあまり経験がないので、憶測も多分に含みますが、色々な外国人と
共に働くことができ、稀有な経験となるでしょう。ただし、それが、評価される
キャリアになるかは別です。

また、あくまで日本企業担当であるケースが多い為、業績が良くとも仕事の幅は
狭いケースも。待遇は日系と現地企業の間ぐらいです。


英語力を活かしたい人は外資を狙うといいと思います。


<メリット>
英語を使って様々な国籍の人と一緒に働くことができる

<デメリット>
あくまで日本担当であるケースがほとんどであり、仕事の幅が広がらない恐れも


(4)現地で起業している日本人の企業で採用される


現地で起業している日本人の会社に雇われるパターンです。
意外と多いです。

創業社長の下で働くことができますが、こちらで起業している
日本人は海千山千の猛者が多く、一般的な日本人だと思って接すると痛い目見ます。


よほど信頼を勝ち得ない限り、捨て駒にされるのは間違いないでしょう。
待遇も(1)~(4)で一番低い傾向です。

起業を目的としている人には、創業社長のすぐ下で働けることはメリットがあるでしょう。また、長く働けば、責任者に抜擢され易いことは間違いないです。

<メリット>
創業社長のすぐ下で働ける
信頼を得れば責任者に抜擢され易い

<デメリット>
一癖も二癖もある海外起業家の下でついていけるか?

(5)起業する、フリーランスになる
これは現地採用の枠組みから外れるので除外します。

いかがでしょうか?

今、私は「(1)日系現地法人に採用される」ですが、待遇はイマイチですが、仕事内容キャリアアップできている実感もありますし、もう少し今の職場にいようと思っています。


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中国就職に語学力は必要かどうか?

2014-09-22 | 現地採用事情

そもそも私が海外転職に踏み切った理由は「海外で働いてみたかったから」の一言に尽きます。

実際に前職を辞めるまで、新宿の中国語学校に通ったりもしましたが、当時、本当に忙しかったので、結局ほぼ無学者の状態で留学開始となりました。

ここまで来たら、もう後には引き返せないわけですから、留学中は必死に頑張りました。1年後、自分でも驚くぐらいの成果を挙げ、中国語はそこそこできるようになりました。


■語学力は必要か?
実際に仕事を始めてみると、「中国語必要か?」と思うことが多いわけです。
採用時の条件にも、「中国語」を求めている求人は多くなかったです。

「社内でコミュニケーションをとれる」「一人で営業に行ける」程度の語学力を求めるケースが多かったです。こんなものは語学力などなくてもどうにでもなります。

日系は日本語で業務を遂行することが多く、ローカルスタッフも日本語力に重きを置いて採用をするために「日本的な」仕事能力が評価されます。

中国人で日本語が堪能な人に全てを任せるには少し不安があります。
いくら高い語学力を備えていても、ネイティブと渡り合うには文化的背景や「日本人的な○○」が分からないと難しいのです。


これは日本人にも言えることで、いくら中国力が高くとも、絶対に乗り越えられない差異があります。

この国籍による差異は、人によっては軋轢にもなり、人によってはバリューにもなるものだと思います。過去の記事にも書きましたが、こういった差異を消化し、昇華できる能力が語学力よりも大切なことです。


■何が必要か?

やはり「仕事能力」。これに尽きます。

業務知識、業務経験、そしてそれらで培ったコミュニケーション能力です。
中国で働くと勝手が違う部分はありますが、仕事の大本は同じです。
また、日系に職を求める以上、日本的な経験は評価のポイントです。

製造業の技術職などでは、中国語を全く話せず、また話す気もない壮年以上の方が
たくさんいらっしゃいます。

ですが、割とうまくやれているのは、周りを日本語が堪能な中国人が固めているから、という事もありますが、経験から来る業務知識などの「職業力」で中国人を圧倒できるからです。

■じゃあ、若手はどうする?
経験もない、語学力もない、若手はどうするか。

「先ずは飛び込んでみる」

結局これしかないのではないでしょうか。
ただ、現地採用に踏み切るということは、日本での職を捨てると同義です。
ここで覚悟を決めたら、来てみても良いのかもしれません。


私は語学留学で1ステップ踏みました。
個人的には、人生の1ページとして、良かったと思っています。

転職活動には、どうかなあ。いらなかったかも知れません。
留学時代については、また、そのうち記事にします。


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現地採用として生きていく(個人編)

2014-09-20 | 現地採用事情

前回、仕事の面から、現地採用としてどう生きていくか、書いてみましたが、今回は個人の面から書いてみようと思います。

■個人面
(1)貧乏に負けない
(2)人と比較しない
(3)仕事をする
(4)恋人を作る



■個人面
(1)貧乏に負けない。



現地採用の給与は高くありません。
新規採用時は、家賃補助も無いところが多いです。

生活に必要なものは当然、海外でも手に入ります。
ただ、滑らかなティッシュが欲しい(鼻セレブとか)とか、日本並みのクオリティを求めると高くつきます。


現地採用者は、毎日日本料理屋に行くことは出来ないし、
タクシーではなく地下鉄に乗って移動したり、
時にはローカルの不衛生な食堂で食事をしたり、
帰国時も、JALやANAには乗れずLCCやフェリーで帰国しなければダメかもしれません。


でも、毎日日本料理を食べるために海を渡ったのでしょうか?


そして心無い駐在員(しかもそれは上司だったりする)からは、「なんで現地採用なんてやってんの、馬鹿じゃねww」と罵られることもあるかもしれません。

人に対して攻撃的になる人は自分の物差しでしか物事を測れない低能なのです。
放っておきましょう。

ですが、貧乏だからなんだというのです。どうせ人は死ぬのです。
そして私は自分で選んで此処に来て、自分で選んで此処で貧乏になったのです。

金の多寡は人生において大切な事ですが、明日のメシも食えないほどの貧乏じゃないし、
年に2、3回は安い飛行機やバスを乗り継いで帰国もできます。

うまく言語化できませんが、それで良いんじゃないでしょうか。


ただ、40代、50代と年を取るうちに、考え方も変わるんでしょうが。
ええい!先の事は考えても仕方ない!

「お金なんかはちょっとでいいのだー」と奥田民生が歌ってますしね



(2)人と比較しない。


「貧乏に負けない」ことにも当てはまりますが、人と比べても仕方ないでしょう。

自分は自分、良い意味で自己中にならなくてはと思います。


日本人は「何歳の時に何をしなければならない」という意識が強い国民性だと思います。
正しい部分もあるのですが、悪い意味では異物を排除する社会なのかもしれません。

海外で現地採用をしようと海を渡った時点で、あなたはちょっと変な日本人です。


日本から派遣されてくる駐在員や日本にずうっと居る人とはメンタル的な意味で、あなたは何かちょっと違うのです。
だから、自分の人生にやいのやいの言う人の戯言に一喜一憂する必要はないと思ってます。

(3)仕事をする

仕事をしましょう。
給与は安くとも、海外で経験を積むチャンスです。

耐えることも必要ですが、何を成し遂げたいのか?何故何のために?海外に来たのか、自問自答をしつつ日々の業務に全力で立ち向かいましょう。


(4)恋人をつくる

その国を知るには、恋人を作って四六時中一緒にいるのが一番よいと思います。
日本語が話せる人であっても、メンタルが違いますから。
恋人とはある程度打算的に付き合っても良いと思ってます。
「その国を知りたい」「言葉を学びたい」これらはきっかけで、もしかしたら生涯の伴侶になるかもしれないし、1ヶ月でお別れするかもしれないし。


まとめると、「なぜ、何のために此処に来たのか」を自問自答しつつ、自己中に生きる。

これが海外で生きていくコツなのかなと思ってます。