中華紀行文

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寧夏回族自治区で中国版ピラミッドを眺める旅(1)

2014-11-26 | 旅行大好き


留学の終わりごろに入った某中国企業でクビになった海外無職時代、暇なので旅行にいくことしました。

今回の行先は「寧夏回族自治区」
大昔に寧夏国って国があったそうでして、なんでもそこの王の墓、「西夏王陵」ってのが中華的ピラミッドで有名なのです。

あと、個人的に字面が好き。「寧夏」って良い字面だと思いません?ロマンを誘われるというか。なので行き先に決定したわけです。

■とりあえず省都銀川(いんちゅあん)へ
安い早い快適と三拍子揃った中国を代表するナショナルフラッグキャリア、春秋航空上海から銀川市へ飛びます。3時間ぐらいでしたかね。

僕の他に日本人が一人乗っていて、ただ中国語ができない旅行者だったようで、フライトアテンダントのお姉さん(美人)とトラブっていたので、通訳しました。

日本人「内モンゴルにいきたい」
お姉さん(美人)「この飛行機は寧夏行き。内モンゴルにはいかない」

という内容だったかと。

■ちなみにこの日本人は正しい
内モンゴルは桁違いに広いので、場所によっては寧夏まで行って、地上でバスを乗り継いで目的地を目指すのは正解です。
つまり、彼は「銀川で飛行機を降りたら、どうやって内モンゴルまで行けば良いですか」と聞いていたわけです。
フライトアテンダントのお姉さん(美人)は質問の意図が分からな かったんですね。

■とにかく銀川到着

▲銀川空港

とりあえず乗合バスに乗って中心部に向かいます。

なんか銀川って省都のわりにクソしょぼいんです。
何にもない。まあ、確かに回族と思しき人はいっぱいいますけど、ここも漢族が
多数派の様子。とにかく何もない。人間はたくさんいるんですけどね。



ぶらぶらと市内を観て回りますが、ぶっちゃけ1時間ぐらいで飽きてたかも。
あとは宿探し。事前に調べた限りでは、ドミトリーは無さそうだったので、適当に入ります。
一泊いくらだったかな、忘れたけど1泊60元くらいだったかな。



「中国版ピラミッド 西夏王陵」には2日目に行こうかと思い情報収集。
どうも公共交通機関で行けないことはなさそう。
ただ、効率が悪いみたいなので、現地で旅行会社の1日ツアーに申し込みます。
ただ、残念がら旅行3日目でないとツアーがないとのことで、2日目は ぶらぶらしないといけないそうです…。

■2日目 市内観光
回族自治区ですから、モスクを見たりするが、はっきり言って期待以下。

▲しょぼい

文化大革命のときに中国はモスクを壊してしまい、今国内に現存するのは80年代に再建にされたものがほとんど。
だから見応え無いんです。

あとは寧夏といえば牛肉麺。
これはやっぱり美味でして、3食全部麺にした。

▲美味 だがこれのためだけに行く価値はない

とはいえ、やることがなく。散歩しては一休み、散歩しては一休み、ぼけーっとして過ごした。

ただ、この時、僕無職なんですね。
夜、ぼけーーーっとして公園で行きかう人を眺めていると、なんだか悲しくなってきました。
なんで俺こんなところに一人でいるんだろうと。

このまま思考をめぐらすと、どうもダークサイドに落ちそうな感じがしたので、早々と宿に帰って眠ることに。
嗚呼、朝よ、早く来い。つげ義春のマンガの一コマのように、闇に呑まれてしまうよ、このままじゃ。

■最後に
今日はここまで。
一度旅行へ出かけると、いつまでも旅行をしていたくなるのですが、今回は少し違ったかもなあ、と考えているうちに朝がやってきました。
どうやら少し寝たようです。良かった。
(2)へつづく

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蓬菜の八仙



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