中華紀行文

アイ リブ イン サンハイ チーナ。
現地採用、海外就職、危険です。現地採用ダメ、ゼッタイ。
現地採用には…なるな!

南寧でイタリア人が家を借りれなかった話

2014-11-02 | 社会人留学


留学中に知り合ったイタリア男とは年齢が一緒で、お互いにレッチリやニルヴァーナ、グリーンデイなどが好きということで、親しくなり、普段つるん でいました。

彼とは一緒に羊肉串を食べたり、安徽省で山登りをしたり、蘇州に行って船に乗り、「東洋のベニスらしいよココ」「そりゃないわwww ベニスの方がぜんぜんきれいだよ」などという会話も鮮明に覚えていますし、カルチョの国から来たサッカー好きということで「中国サッカースーパーリーグ」を一緒に観戦したりと、楽しかった思い出がたくさんあります。


▲東洋のベニス、蘇州

留学後、彼は帰国、僕は現地採用となりそのまま上海に残ることに。
再会を約束して分かれました。

■七ヶ月後
「もうちょっと中国語勉強したいし、今度は上海じゃない街に留学しようと思う。広西チワン族自治区の南寧(なんにん)に行くわ」と連絡がきました。
イタリアから南寧の直行便はないので、上海で国内線に乗り継いで現地に向かうことになり、上海で一緒に食事をすることに。
彼は久しぶりの上海で三日ほど羽を伸ばした後、南寧へ旅立ちました。

■南寧から連絡
一週間もしないうちに、「ダメだ、この街はクソだ。上海に帰る。
上海の大学はまだ入学手続きを受け付けてるはずだから上海で学校を探す」
と再び連絡。

南寧は省都なので大都会だし、緑も多くて中々良いところです。
ベトナムも近いし、景勝地も多いので観光には困らないはずなのですが。


▲大都会南寧。いいところだと思うんだけどねえ

上海で再び理由を聞いてみると、「家を借りれなかった」とのこと。
学期開始まで一ヶ月以上あり、家なしでプラプラしてるのはしんどいと。

彼は少し変わっており、学校側が用意する寮などを好かず、自分で家を借りて住むことを好みます。
それで家探しをしたが、イタリア人など南寧に住んでおりませんので、不動産屋や大家もびっくりしてしまって拒否されてしまったと。

彼は身長が190近くあり、髪が長くて威圧感があって、中国人も怖くなってしまったということですね。
しかもブラウンの瞳を持ち、金に近い茶髪ですし、そんな人はかなり珍しかったのでしょう。


彼も結構中国語を流暢に操るのですが…。

■やっぱり地方都市で外国人は珍しい
中国の省都は数百万単位の人口を抱え、また、マクドナルドもあればKFCもあるし、一見すると大都会です。

でも、上海、北京、広州、深圳(しんせん)など一部の都市を除いて、まだまだ定住外国人は珍しい存在です。
特に白人は珍しいですし、目立ちます。日本人は見た目が似ているので同化し易いハズですが。

また、地方都市に住んでいる中国人は上海の中国人と全然違って、海外など行ったことのない人が多いです。
少し話してみるとぜーんぜんメンタリティが違うなと感じることが多いです。

■外賓をもてなす文化
中国のことわざで「有朋自远方来,不亦乐乎」というものがありまして、これは「遠くから友達が来たら、私達はうれしい」という意味で、そこから転じて「せっかく中国を訪れた外賓(わいびん=外国からのお客さん)」には優しくしましょう、という意味です。

日中関係は複雑なのは周知の通りですが、日本人である僕が旅行先で歓待を受けたり、親切にしてもらったことは一度や二度ではないです。
彼ももうちょっと南寧で粘れば、うまくやっていけたと思いますが、学期の始まりまで家なしで1か月待つのは確かに辛いと思いますし、仕方ないですね。


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