Canonet

2012-12-24 | 機材のこと
Canonetというカメラがある。ネットで調べてみると、、発売されたのは1961年。当時のCanonetと同じようなスタイルのカメラからすれば、かなり衝撃的な価格設定がされたらしく、発売から2年半で100万台ほど売れたらしい。その後もJunior、S、QL17、QL19、QL19E、、、などの改善版?が発売されている。
、、で、今、私の手元に1台のCanonetがある。


正直なところ、こういうものをジャンク屋とか、オークションで購入する趣味はない。ではなぜ手元にあるかと言うと、父が若い頃使っていたものをたまたま押入れの中から発見したからだ。その頃、たまたま、Nikon D90を使い始め、カメラには強い興味を持っていた時期だった。そうでなかったら、おそらく見つけていても、そのまま放置したかも知れない。父にもらってもいいかと尋ねると、いいよ、とのことだったので、もらうことにした。
全く以って素人の私には、コンディションの判断ができなかったので、古いカメラの修理にも対応できそうなショップを探した。その中でうちからのアクセスが一番良さそうなところ、、ということで、「カメラの大林」に持ち込んだ。やはり、その時点ではちゃんと動作していなかったのだが、1万5千円、これでCanonetは生き返った。

使ってはしばらく忘れ、また思い出しては使って、しばらく忘れ、、、ということを繰り返している。で、昨日、1年ぶりくらいで使ってみた。
Canonetは135のフィルムを使うので、フィルムの入手に関しては全く問題はない。が、、私自身、135のフィルムのカメラを使ったことがなかった。なので、フィルムの装填の仕方からして、「えーーっと、どうやるの?」という状態だった。
そういう基本的なところから、レンジファインダーでのピント合わせや、露出の合わせ方、など、何か操作をするたびに「あれ?これ、どうやるの?」「あ、そうだった」など試行錯誤の繰り返し。でもその試行錯誤が、新しく手に入れたおもちゃで遊ぶような感じで、なかなか楽しい。敢えて使い方を覚えず、こういう付き合い方をする方がよいのかも知れない。
なんと言っても、フィルムは中判、大判といったものではなく135。フィルム自体はデジタルカメラに対して、大きなアドバンテージを持っているわけではない。Canonetを使うということは、冷静に見ると、フィルムカメラでは一番使われているであろうフィルムを、ちょっと使いにくいカメラで使うことに他ならないわけで。
、、、でもちょっとだけメモ。
正しい情報かどうかは定かでないが、とりあえず、私の使い方のメモ。
・フィルムの装てん時。最初のうち、巻上げがうまく行かないことが多い。ここはじっくりと時間をかけ、何度か裏ぶたもあけて調整し、巻上げがちゃんとできるまで待った方がよい。
・写る範囲はファインダーの中に表示されている枠の中。
・露出は、適正範囲でないとシャッターが切れない。ファインダー内の赤ランプ点灯はおそらく、露出オーバー。
・逆光での撮影は、ほぼ不可能
・レンジファインダーのピント調節は、カメラを縦にしているとやりにくいので、横で距離を合わせてからやる方がよいかも。

余談。
・現像したフィルムの置き場に困っている。
・ヨドバシカメラでフィルムのスキャンをすると、フジのフィルムを使っているせいかも知れないが、フジのSP3000というスキャナが使われるらしい。
・スキャンした画像を見ると、どうも緑かぶりしているような印象を受ける。一度プリントして、比較してみた方がいいかも知れない。