2012夏の撮影行まとめ(第1回)

2012-08-25 | 撮影地メモ
今年の夏は長めの休みが取れたので、前半後半に分けて大きく2つのエリアへの撮影行を実施した。
一つは四国。一つは東北。
四国のポイントは2箇所。一つ目は、櫃石島(ひついしじま)と与島(よしま)。いわゆる瀬戸大橋=本州四国連絡橋児島坂出ルート、、、は帰省のたびに電車で通過するのだが、実は橋の下の島には一度も降りたことが無かった。そこで、思い立ったが吉日、ということで降りてみようと思った。もう一つは高知県四万十市、と言うか四万十川。高知県には久しく行ったことがなかったので、行ってみたいと思った。ただ、高知市内などはあまりピンと来るものがなかったのと、「やっぱり四万十川でしょう!」ということで、四万十川へ。四万十川といってもその流域は極めて広大なので、土佐くろしお鉄道の中村駅を起点に、上流に向かって、行ける範囲で実施した。
東北のポイントは大きく2つ、仙台周辺と、角館周辺。それぞれ、仙台周辺では松島と奥新川(おくにっかわ)、角館周辺では秋田内陸縦貫線と角館の武家屋敷界隈。東北へ行こうと思ったのは、「東北に金を落とす」という意味合いを含んでのことではあるのだが、私自身の47都道府県への訪問状況を調べて見たとき、秋田と宮城が「通過したことがある」レベルだったこと。正確には秋田には「滞在したこと」はあるのだが、青森県(十和田湖周辺)に宿泊し、昼間の散策で30分ほど、秋田県境を越えた、という程度だった。なので、秋田と宮城に「宿泊」するという形で足跡を残そうと思った。
以下では、各ポイントについて、成功したこと、失敗したこと、気づいたこと、知ったこと、残課題、、と言った観点から、何回かに分けて記述して行こうと思う。

◆◆櫃石島、与島◆◆
与島には自動車で行くことができるが、櫃石島には行くことができない。島民か、路線バス以外は櫃石島から瀬戸大橋に上がるゲートを通過できないからだ(岩黒島も同様)。そこで櫃石島へ行くには瀬戸大橋の本州側の児島駅か、四国側の坂出駅から出ている路線バスを利用する。私は坂出駅から路線バスに乗り、まず櫃石島まで行き、折り返して、与島へ渡り、坂出駅に戻る、という行程で臨んだ。
櫃石島は思った以上にビューポイントが多い。行程の関係で、滞在時間は1時間半程度だったが、まずまずの収穫だった。
・下津井備讃瀬戸大橋の眺め

・櫃石島橋と岩黒島橋の眺め

・島内の高架橋と橋脚群

・高台から集落越しに眺められる瀬戸内海

もともと、瀬戸大橋には期待していたのだが、予想以上に良かった。
与島での滞在時間は2時間半。ただ、暑さで疲れきってしまい、最後の1時間は撮影どころではなく、日陰でへたり込んでいた。ビューポイントは以下のとおり。
・旧フィッシャーマンズワーフの西側を通って、北側に抜けたところ。与島橋から岩黒島橋、櫃石島橋、遠くは下津井備讃瀬戸大橋までの眺め

・橋に沿って南側へ抜けたところ。北備讃瀬戸大橋と南備讃瀬戸大橋から、坂出側の番の洲(ばんのす)高架橋の眺め

・与島橋の与島側の終端にある巨大な岩塊


◎反省点等
この日、櫃石島でも与島でも島内を歩いている分には日差しが非常にきつく、なかなかに耐え難い暑さだったにもかかわらず、海側に出ると霞んでいて眺めがイマイチ、、という状況に悩まされた。
さらに言うなら、暑さ対策、日差し対策が全く以って不十分だったため、やけどに近い日焼け、と著しい疲労にも悩まされた。特に後半、与島では、私の行動範囲の中では自動販売機を見つけることができなかったため、櫃石島の自販機で調達したスポーツドリンクでぎりぎり乗り切る、というハメになった。これはきつかった、。
あと、眺めに関して言えば、どちらも人が住んでいる島なので当たり前なのだが、電線がとにかく多い。ちょっとよさげなところを見つけたと思っても、電線にさえぎられる、電線を入れない構図は困難と言うことはよくあった(上の写真の中では岩塊の下の方など)。

◎残課題
櫃石島では行程の最後の最後で、なかなかよい感じの町並みを見つけることができたが、ほとんど撮影することはできなかった。与島でも住民の一番多くすんでいる浦城(うらじょう)という地区には、体力的な面もあり、行くことができなかった。また、与島にはよい感じの白灯台があったが、こちらも先の理由で断念せざるを得なかった。
夏以外の季節で、青空が広がり、かつ、なるべく遠くまで見渡せる日に櫃石島、与島それぞれ丸1日くらいをかけて回ってみたい。



◆◆中村/四万十川◆◆
坂出から普通列車でまず多度津まで。そこから特急南風に乗り換えて高知まで。高知で特急あしずりに乗り換えて中村まで(特急南風は時間帯によっては、中村のさらに先の宿毛(すくも)まで行くものもある)。夕方に到着し、ホテルにチェックイン。夕方から夜までホテルから程近いところでの撮影。翌日は朝からレンタサイクルで自転車を借りて、四万十川沿いを北上、昼過ぎには中村まで戻り、13時半頃の特急南風で中村を離れると言う行程。
良かったビューポイント
・四万十川を渡る土佐くろしお鉄道


・四万十川橋。通称、赤鉄橋


◎反省点等
四万十川を渡る土佐くろしお鉄道については、行く前から楽しみにしていたのだが、いざ撮影に臨むとき、列車が橋を通る時刻を調べ忘れているなどの失敗もあった。さらに言うなら、この鉄橋は中村駅と具同(ぐどう)駅の間にある駅なのだが、具同側から中村方面に向かう列車の中には宿毛駅発の特急もある(具同駅には停車しない)ため、こちらもチェックしておく必要がある。
2日目は断続的に降る雨に悩まされた。何とか雨にも負けず、川沿いを北上し、佐田の沈下橋まではたどり着くことができ、そこで一定の撮影をこなすことはできた。北上に当たっては、四万十川の左岸(東側)の方が道路が整っているように思われたため、こちらを進んだ。しかし、道路からは木によって視界をさえぎられ、少なくとも佐田の沈下橋まではこれと言ったよい風景は撮影できそうになかった。
佐田の沈下橋に関して言うと、水辺の緑、というテーマであれば、なかなかよいポイントだと思う。しかし、「四万十川」というテーマでは、どう切り取ってよいのかわからなかった。

◎残課題
土佐くろしお鉄道には再チャレンジしてもよいし、赤鉄橋も再チャレンジの価値あり、と思う。
四万十川に関しては、ある程度俯瞰できるポイントを見つける必要がある。地図を見ていて思うのは、下流域ではそれは難しく、上流域で勝負する必要がある、ということ。実はその上流域は多くが予土線と並行して走っているということ。これは考慮に値するポイント。ぜひとも検討しておきたい。