まあ、知っている人は知っている、という話。Nikonの一眼レフカメラは(まあ、CanonやSonyだって、同じような趣旨の機能はあると思うが)ファームウェアのアップデートによって、レンズによる歪曲の補正データをボディ側に取り込むことができる。このデータを持っておき、かつ、補正のオプションをONにしておくと、撮影時に自動的に補正される、、、らしい。
その手順がこちら。
http://nikonimglib.com/dcdata/manual/Jp/lensprofile_win_jp_ABF.html
各レンズの実際の歪曲の状態はどんな感じなのだろうと思って調べてみた。値に関しては、デジカメinfoから時々参照されているephotozineというページを参考にしてみた。
デジカメinfoやephotozineの掲載記事の中からわかる各数値の印象としてはこんな感じ。
1.000%未満=優秀。事実上、実際の撮影の場面において、問題となることはほぼないと考えられる
1.00-2.00%=まずまず。被写体によっては目立って感じることもある。
2.00%以上=被写体にかかわらず、歪曲が目立ちやすい
ズームレンズ編。ワイド端の数値が大きい順にソートしてある。個人的にあまり興味のないレンズは省いている。
単焦点レンズ編。樽型をプラス、糸巻き型をマイナスとし、プラスの大きい順にソートしてある。
大雑把にまとめると、
・ズームの場合、焦点距離にかかわらず、ワイド端はおおむね樽型、テレ端は糸巻き型
・単焦点の場合、焦点距離が短いほど樽型、長いほど糸巻き型
、、という感じ。
歪曲収差を完全に無くす、というのは現実にはほぼ不可能なのかな?と思う(たぶん、他の収差も同様)。その中で、色々検討した設計した結果がこういうことなのかな、と。
14-24mmなんて、レンズとしては非常に評価が高いが、テレ端ですら樽型、というのは正直かなり意外な歪曲収差の大きさである、、。
その手順がこちら。
http://nikonimglib.com/dcdata/manual/Jp/lensprofile_win_jp_ABF.html
各レンズの実際の歪曲の状態はどんな感じなのだろうと思って調べてみた。値に関しては、デジカメinfoから時々参照されているephotozineというページを参考にしてみた。
デジカメinfoやephotozineの掲載記事の中からわかる各数値の印象としてはこんな感じ。
1.000%未満=優秀。事実上、実際の撮影の場面において、問題となることはほぼないと考えられる
1.00-2.00%=まずまず。被写体によっては目立って感じることもある。
2.00%以上=被写体にかかわらず、歪曲が目立ちやすい
ズームレンズ編。ワイド端の数値が大きい順にソートしてある。個人的にあまり興味のないレンズは省いている。
レンズ | ワイド端 | テレ端 | ||
---|---|---|---|---|
16-35mm | 樽 | 7.57% | 糸 | 0.60% |
14-24mm | 樽 | 7.37% | 樽 | 0.70% |
24-120mm | 樽 | 7.02% | 糸 | 2.22% |
28-300mm | 樽 | 6.81% | 糸 | 2.09% |
18-105mmDX | 樽 | 6.24% | 糸 | 1.62% |
10-24mmDX | 樽 | 5.87% | 糸 | 0.547% |
DX18-300mm | 樽 | 5.39% | 糸 | 1.89% |
24-85mm | 樽 | 4.74% | 糸 | 2.78% |
24-70mm | 樽 | 4.45% | 糸 | 0.77% |
18-200mmDX | 樽 | 3.93% | 糸 | 1.34% |
16-85mmDX | 樽 | 3.56% | 糸 | 0.993% |
70-300mm | 樽 | 2.37% | 糸 | 1.53% |
70-200mm | 樽 | 0.60% | 糸 | 1.50% |
単焦点レンズ編。樽型をプラス、糸巻き型をマイナスとし、プラスの大きい順にソートしてある。
レンズ | 歪曲 | |
---|---|---|
24mmF1.4 | 樽 | 3.17% |
35mmF1.8 | 樽 | 2.40% |
50mmF1.4 | 樽 | 2.23% |
50mmF1.8 | 樽 | 1.98% |
28mmF1.8 | 樽 | 0.79% |
85mmF1.4 | 樽 | 0.70% |
60mmF2.8 | 樽 | 0.439% |
40mmF2.8DX | 樽 | 0.253% |
85mmF3.5DX | 糸 | 0.319% |
85mmF1.8 | 糸 | 0.577% |
200mmF2 | 糸 | 0.953% |
大雑把にまとめると、
・ズームの場合、焦点距離にかかわらず、ワイド端はおおむね樽型、テレ端は糸巻き型
・単焦点の場合、焦点距離が短いほど樽型、長いほど糸巻き型
、、という感じ。
歪曲収差を完全に無くす、というのは現実にはほぼ不可能なのかな?と思う(たぶん、他の収差も同様)。その中で、色々検討した設計した結果がこういうことなのかな、と。
14-24mmなんて、レンズとしては非常に評価が高いが、テレ端ですら樽型、というのは正直かなり意外な歪曲収差の大きさである、、。