MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

狂覗 KYO-SHI

2017-11-08 15:19:23 | 邦画
学校が舞台の邦画って殆ど見ないんですよね
何せ飯の種の源でもあるし、現場の人間からすると身に積まされるような感情にもなりますし
自分的には鬱の原因でもあるようですが・・・

しかしジャケットやポスターの訴求力ってかなりなものですね
このJCの後ろ姿に吸引されちゃいましたが、かなりなサスペンスホラー映画でした

最初は「狂覗」=”教師”なんだよなぁ・・・って見てましたが
実はそれだけでなく見終わると色んな意味が所謂"きょうし"に詰められていたことが
実に深いタイトルだったかな

ある中学校で中学生教師が瀕死の状態で校長室から発見された
犯人は、様々な状況からも同校の学生である可能性が高いという事で公にされずに
そうなんです、生徒に影響が及ぶことに関しては学校側はかなりな躊躇を
それは名分であって実は学校を守るための防御が働いてるだけ
さらに言わせてもらうなら手前がってな責任回避の法則が働いてるんですよね

ってことで、生活指導の科学教師の森は、生徒たちの現状を把握する必要があると、
抜き打ち荷物検査を計画する
この抜き打ち手荷物検査だが、生徒の人権を無視した形で体育の授業の誰もいない教室での
無断検査でありまして

荷物検査によって生徒の闇を暴こうとするのだが
それらを行う教師たちは生徒の闇を順々にはっけんしていくのだが
それと同時に教師たち自身の闇をも暴き出していくのであった

どうやら原作があるようで、多分にそこからプロットとして使われてるンでしょうかねぇ
最初に事実に基づく映画とのスーパーもでてきますし
売春に手を染める教師、
学級崩壊を放置する教師、
それらを黙認する教師。


"教師をリンチする生徒なんか狂っている"
という最初の映画のテーゼが映画の進行に連れ段々と
"狂っているのは教師も同じなのでは"と変わっていくところが実に深い
それも中学生の行動を一切見せずに5人の教師だけで描いていくのもサスペンスフル
教師らはそんな中でひとつの答えを導きだす
やはりこのクラスにはイジメが行われている
そしてその中心には主犯格の女生徒がいると・・・

しかし、主人公である新任教師の谷野はその事によって過去の教師として
生徒を事故で亡くしているトラウマが悪化し半分発狂状態に陥り
彼の過去の映像の中から実は・・・
イジメのリーダー的存在のJCが実はその逆であると言うことがわかっていき
最後に辿り着いた結末は殆ど狂気でしかない

何故か最初にリンチされた教師はリンチされなくてはならなかったのか
そのへんのことはプロットとしてのきっかけだったんでしょうかね
放置プレイで映画は終わっちゃいますけど・・・

結局この物語は、出てくる主要登場人物の大半は狂っていました。教師も、生徒も、
狂覗していたのが実は・・・って言うオチが良かったなー

特典映像で知ったのですが役者さん皆さんが主要スタッフ兼務で製作されてる映画だったんですねぇ

2017年製作、日本映画、POP作品
藤井秀剛製作・脚本・撮影・編集・監督作品
出演:杉山樹志、田中大貴、宮下純、坂井貴子、桂弘、望月智弥、種村江津子、納本歩、河野仁美、宇羅げん、小野原舞子

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コンビニ・ウォーズ~バイトJ... | トップ | 絶倫!変態透明人間~アブノ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

邦画」カテゴリの最新記事