師走になって、CS放送の衛星劇場の企画、“幻の蔵出し映画館”でOAされたこの作品
松竹系のこのチャンネルでは珍しい日活作品日の深夜枠でのエアチェックしたものの録画視聴です
1969年製作ですから、まだ日活自体で自社製作配給していた時の作品
扇ひろ子さんは当時演歌歌手でして
なんと66年に大映で江波杏子さんの「女の賭場」を皮切りに女賭博師ものがヒットして68年に量産されており、任侠映画本家の東映さんも、女賭博師はお客を呼べるだろうと藤純子さんで「緋牡丹博徒」を68年にシリーズ化したことを得て
日活さんでも女任侠路線で映画をってことで「昇り竜」シリーズ
そして後年渡哲也さんで自伝作を映画化した藤田五郎さんの小説『姐御』とたて続けに扇さんを主演に起用して69年に5本も作った作品の4本目にあたるんですね
で主人公の役名が時代設定が戦前昭和の時代日活置いてるものの『姐御』と同じ紺野愛と言う役名で製作してるために
原作藤田五郎さんになっていたんですね
ある意味興行界でのゲテモノというか、際物的な作品ではあるものの女賭博師ではあるんですが
今回初めて扇ひろ子さんの映画を見させてもらいましたが
江波杏子さんも藤純子さんも女優さんであるためにちゃんと演技されてるんですが
仰木さん、4本目の作品にも関わらず
どことなく顔が白塗りの表情に乏しくて
内面がお顔に見えてこないので、作品には個人的にはほとんどノレなかったなぁ
でも日活としては1年間に5本も立て続けに製作してることで
売れるっていう判断もあるんでしょうね
脇役の筆頭に梶芽衣子さんを置いて、
その弟に岡崎二朗。藤竜也と内田良平の兄弟分
元ヤクザで今は堅気で奈良岡朋子さんと夫婦になってる田中邦衛さん
良い方の親分に嵐寛寿郎
悪としては安部徹さん筆頭に近藤宏と深江章喜さんと
結構キャスティングが実に厚く、彼らの演技力で扇さんはかなり助けられている
クライマックスの殴り込みは梶さん賭博師客分ので内田良平さんに
お供させてもらいますという扇さんでしたが
ここになぜか扇さんの歌謡曲が劇伴が被らせないのね
1969年製作、日本映画、日活制作・配給作品
斉藤武市監督作品
出演:扇ひろ子、梶芽衣子、藤竜也、内田良平、近藤宏、田中邦衛、奈良岡朋子、榎木兵衛、深江章喜、岡崎二郎、安部徹、嵐寛寿郎
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