僕は、まだまだ40歳ではありませんが、まだまだ40歳ではありませんが(あえて繰り返す)、この話は共感できる!!…面がある!!
そうか、世の40歳ってこんな感じなのか、と感じさせられました。
自分は、なんと子供っぽい。世の40歳ってきっと猫のイヤホンコード巻取りなんか、胸元から覗かせてなんていないんだろうなぁ…。携帯に、じゃがポックルのストラップなんてつけてないんだろうなぁ…。
石田衣良、あまり好きな作家ではありませんでした(作家としてのスタンスが)が、(以前書きましたがこの人と体操のお兄さん、天使の羽のランドセルのお兄さんと区別がつきません)、この作品で好きになりました。他の作品も読んでみよう!!
気になったセリフとか。
・「あんたもときどき思わないか。人生の半分が終わっちまった。それも、いいほうの半分が終わっちまったなんてな」
・「なんなんだろうな、四十歳って。若いやつのようにセンスも勢いもなく、うえのやつらのように権力も金もない。宙ぶらりんで、中途半端で、死にたくなければ走れと尻をたたかれるだけだ。若い女はおやじとバカにする。妻は目もくれない。くそ、やってれんねえな」
・「いつか自分の番がやってくるまで、せいぜいうまいものをくい、うまい酒をのみたい。そしてできればいい仕事をして、それなりの金を稼ぎたい。妻と旅に出るのもいいかもしれない。最後に残るのは、ごくあたりまえの欲望だった」
この作家、漢字を使わずにひらがなを使うことが極端に多いような気がする。他の作品を読んだことないから判らないけれど。それとも意識的にそうしたのかな?でもなんで?
・「四十歳から始めよう」
ってアラフォーの人にはタマラナイ言葉かも。
‘四十にして惑わず’とは孔子の言葉でしたか。次の本として、伊坂幸太郎の小説を読み始めたのですが、その冒頭でこの言葉が出てきて、あまりの偶然にビックリしました。
僕もあと数年(まだまだだけど!)で不惑の歳となります。