■本気と書いて『マジ』と読み、足の袋と書いて『タビ』と読む。

~ 時間と書いて『トキ』と読み、理由と書いて『ワケ』と読み、強敵と書いて『トモ』と読む。~

【iPod vs.キンドル】 西田宗千佳 著 の読了。

2011年08月27日 | Books

 

 


 

タイトルには、『iPad~』と書いてはありますが、内容はアマゾンのキンドルやソニーのリブレットなどの電子書籍一般な話がメインで、一番ページを割いているキンドルにしたって、現時点では日本語の書籍は販売しておらず、買うことも読むことも出来ない。きっとiPadが発売され、その流れでタイトルにもちょこちょこっとそれを登場させ、申し訳程度に加筆して販売しちゃえっていう戦略だったのかな?

アマゾンでキンドルに書籍をダウンロードして購入する際に、通信費用は掛からない、実は書籍代金に通信費用が含まれている、というのは目からコンタクトレンズ、じゃなくて鱗でした。僕はそんなことも知らなかったのかっていう。




それにしても巻末には著者の近影がデカデカと載っているのですが、どうも知人に似ている。もちろん名前も生年月日も経歴も違うのだけれども、こうも似ていると親近感を覚えてしまう。まぁ嫌な奴だったんだけど。昔の嫌なこともいろいろと思いだしてしまった読書でした。
たまにはこんな本もいいでしょう。

 

 


【永遠の0】 百田尚樹 著 の読了。

2011年05月21日 | Books

「生きて妻のもとへ帰る」
日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた……。 
人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。
元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗りーーそれが祖父だった。
「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか? 健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。
はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語!
出版社の紹介より。 


うん、面白かった。戦争ものの話は苦手だと思ってたけれど、読まず嫌いなだけだった模様。 

著者は探偵!ナイトスクープの構成作家だったというのは有名な話。 

なんだか、ぜんぜんジャンルが違うような気がするけど、そんなこともないのかな。 

あとは本棚に、同じ著者の書いた「BOX!」もある。次はそれにするか…。 


【もの食う人びと】 辺見庸 著 の読了。

2011年04月23日 | Books

かなり前にベストセラーになった(と思った)本。読みたいなと思ってたけど、ずーっと忘れてて、先日ブックオフにて発見。やっと思い出し購入。
食糧事情に乏しい地域に出掛け、現地の人と同じものを食べる、そのレポート。
残飯の様なものだったり、異様に旨いコーヒーだったり。
中でも、チェルノブイリに行った話は心に残りました。事故から10年くらいたった後。もう結構な数の人が、すぐそばまで戻ってきていて生活している。
でもって、食べるものがないから、山で採れたキノコや川で採れた魚を平気に食べている。そして消毒と称してウォッカをグビグビ呑む。
10数年前の話だから、今はどうなってしまってるんでしょう。

たまにはノンフィクションものを読むのも趣向が変わって良かったです。


【ミッキーマウスの憂鬱】 松岡圭祐 著 の読了。

2011年04月16日 | Books

「中の人」なんていない。がメインの話。
従業員はキャスト。お客はゲスト。
「中の人」なんていないはずのランドで「中の人」たちの着替え等を手伝うという矛盾でいっぱいの仕事。
ミッキーの「着ぐるみ」は数個存在するんだけど、そのうち一つが行方不明になってしまう。
それを巡っての、正社員とアルバイトの攻防と、主人公の精神的成長。主人公はたった二日でかなり精神的に成長してしまって、あんまりにも早すぎだよなぁといった感想。
現実に存在している浦安の「東京ディズニーランド」とは無関係の世界の物語だと、作者は巻末で断っているけど、まぁ実際、似通った部分もあると思います。いくら夢の国とはいえ、大人の経営する会社なわけですから。


【八日目の蝉】 角田光代 著 の読了。

2011年04月12日 | Books

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか--理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。家族という枠組みの意味を探る、著者初めての長篇サスペンス。

ちょっと前にNHKがドラマ化してました。壇れい が主演で。今思えば観とけば良かったかな。
そして今度は永作博美と井上真央で映画化ですか。
2部構成で書かれていて、最初は誘拐犯(?)が誘拐した子供を連れて逃げる話。その後に、その子供が成長してから、なぜ自分は誘拐されたのか、犯人はどんな人だったのか、などを探求していく話。僕は男だから、母性愛とかその辺のところはいまひとつ判り切れませんでしたが、なんだかとっても悲しい気分になってしまいました。
もっと元気なときにもう一度読みたい作品です。
八日目の蝉は、誰も居なくなって寂しいけれど、誰も見られなかったものを見ることができるのだそうです。


【1Q84 BOOK2 BOOK3】 村上春樹 著 の読了

2011年04月02日 | Books

 

なんとか読み切った。
ちょっとBOOK2の途中で、なんだか読むのが辛くなってきて、それでもせっかくここまできたのだからと、amazon に注文して、BOOK3を読み始め、あれ、なんだか面白いんじゃない?って思い始めたころに、あの大地震と大津波。もう読書をするなんて雰囲気でも気分でもなくって。

でも今こうして本を読んでいられる自分の環境に感謝するべきでしょう。きっと読みたかった本も読みかけの本もみんな無くしてしまった人がたくさんいると思うし。もう本を読むこともできなくなった人もたくさんいるし。

しばらくしたらもう一度読み返してみようかと思います。
でも思い出すんだろうな。

 


【催眠】・【後催眠】 松岡圭祐 著 の読了

2011年03月04日 | Books

読んだ。頑張って読んだ。
なんだか途中から、飽きてきてしまって。でもシリーズものだしなんとかかんとか。
この話の中に出てくる、人の心を読む(?)テクニックが、今、げげげの女房役をやった人が主演しているドラマに出てきてましたけど、きっと有名な話なのでしょう。
この著者は、自分の作品を何度も書き直してます。だから目録をみると同じタイトルの○○版とかいろいろあって躊躇ってしまいました。
まだ他のシリーズの本が残ってますが、しばらくお休み。


【強い自分は自分でつくる】 弘兼憲史 著 の読了。

2011年02月22日 | Books
言わずと知れた、島耕作シリーズの作者の書いた本。
ブックオフで、80円だったもので、つい購入。
こういう本を読むと、読んだ時だけ一時的にせよ、「よ~し、俺もやったるで~!!」とすぐに感化されるのが常だったのですが、この本に至っては全くそんなことはなく、「ふ~ん、まぁそんな考え方もあるよね」的な冷めた読書でした。
いい大学を出て、一流企業の宣伝企画部に入り、3年で退社し、あとは漫画家で大成功。そんな人の書いた内容だったからでしょうか。単なるやっかみです。それも良くないと、本文に書かれてありました。自嘲。
【昼行燈】と【腰巾着】というなんだか懐かしい感じのする言葉が多用された内容でした。
まぁ、80円だったしね。

【流氷への旅】 渡辺淳一 著 の読了。

2011年02月16日 | Books
札幌と紋別の二つの街を舞台とした、ちょっと古い恋愛(?)小説。
昭和50年代に週刊誌に連載されていたそうで、そうりゃあ古さは否めません。
たまたま先週の読売新聞の企画で冬に読みたい3冊のうちの1冊に選ばれていました。
渡辺淳一だから、「失楽園」とか「愛の流刑地」とかのような凄い激しい描写があるのかと期待して読み進めましたが、全くそんなことはなく、そのシーンは一気に飛び越えて朝になり、カーテンの隙間から朝日が差し込むとかそんな感じ。なんという爽やかさ。
初期の作品はこんな感じだったのでしょうか?
この本は奥さんの所有で、自分が生まれたところと、育ったところの二か所が舞台だから、是非読んでくれ、と随分前から言われてて、やっとこのたび読むことができました。
本人(奥さん)も認めてましたが、面白くないストーリーです。ただ、冬の札幌とか、流氷がやってくる紋別とかの雰囲気はいい感じでした。寒くて大変だろうけれど、確かに流氷を観てみたくなりました。それから接岸するときの音も聴いてみたい気持ちになりました。

【1Q84 BOOK1】 村上春樹 著 の読了

2011年02月05日 | Books
言わずと知れた、大ベストセラー。
「青豆」と「天吾」という変わった名前の男女の独立した話が順番に綴られている。
ちなみに「あおまめ」と「てんご」と読み、前者が女性で後者が男性。
例によって「天吾」は、テレビを全く見ず世間離れしていて、FMラジオで音楽を聴きながら料理をして、よく本を読み、たまにプールへ泳ぎに行って、あとくされの残りそうもない深い関係の女性が廻りに居て、コーヒーを好み、ビスケットの上にチーズを乗せたもの数枚を昼食の代わりとし、ときどき「やれやれ」と呟く。いつもの人です。でも今回は、短髪でガタイもかなりいいみたい。一人称は「ぼく」ではないようだし。
まだあと、BOOK2 BOOK3 と続くのですが、持っておりません。
いまから買うのもなんか気が引けるし、文庫になるのはまだ暫くかかりそうだし、ブックオフにはなかったし、図書館だってまだまだ順番待ちの行列が続いているみたい。どうしよう。とっても気になる…。

と言っているそばから、アマゾンで中古をぽちりました。
ついでに1Q84を読み解く本も、欲しいなと思いはじめている…。
でもそのまえに【苦役列車】を読みたいんだよなぁ…。

【ゴールデンスランバー】 伊坂幸太郎 著 の読了。

2011年01月27日 | Books
これは、はじめに映画をDVDで観てから(1年くらい前に)そのあと、原作を読みたいなぁとずっと思っていて、このまえやっと文庫になったので買って読んだ、という自分では珍しいパターン。
映画の内容は結構忘れていたのですが、読み進めるうちに思い出し、なんと原作に忠実に映画をつくったなと思えました。
仙台で首相が暗殺され、無実の男が犯人にされ、警察(?)から逃げまくるという話。ケネディ大統領暗殺の時のオズワルドの話がベースにあります。そして【ゴールデンスランバー】とはビートルズの曲のタイトル。黄金のうたたね。

巻末の解説に、著者のインタビューのことが少し書いてあって、面白かったのは、「大風呂敷を広げ、それを回収するのは楽しくない」というようなことが書いてあったこと。伏線を貼りめぐらし、すべて回収して終焉する、そんな作家と思われるのは悔しい、とも。
初めて著者の作品を読んだ時から、伏線の貼り方が上手だな、見事に回収しているな、と思ってたけど、本人は、大風呂敷を広げておいて、それをそのままにしておく作風が好きで、最近はそのように書くように努めているのだそうです。なんとなく残念です。



ゴールデンスランバー [Blu-ray]
ちょっと前、堺雅人ってほんとうに出ずっぱりだった。
たくさんの映画やドラマに出演しまくって。
今はちょっとお休み中なのかな?
と思ってたら、今朝、ツレうつの宣伝してました。
ちなみに純くんはすぐに死んでしまいます。


【KAGEROU】のレビュー

2010年12月16日 | Books
KAGEROUのアマゾンでのレビューがとても面白いことになってますね。
何かのネガティブキャンペーンなのかと疑うほどの凄いレビューばかりです。
マウスパットだとか、トイレットペーパーだとか、いろいろ酷いことも書かれてますが、
僕が秀逸だと思ったレビューがコレ。


批判ばかりされているけど、そんなに悪い作品じゃないと思います!
てゆうか、いかにも読んでない人がレビューを書いてるが丸わかりです!
読んでないのに水嶋ヒロさんの作品に星1つなんてありえない!
ちゃんと読んでから評価してください!
ちなみに私は読んだのでちゃんと評価して星1つ


僕もとっても読んでみたくなりました。




まちがって、コレ買っちゃった人、1人くらいいないだろうか?


かげろう忍法帖 DVD-BOX

タキコーポレーション

【ステップファザー・ステップ】 宮部みゆき 著 の読了。

2010年12月16日 | Books
中学生の双子の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、なんとプロの泥棒だった。そして、一緒に暮らし始めた3人。まるで父子のような(!?)家庭生活がスタートする。次々と起こる7つの事件に、ユーモアあふれる3人の会話。


連作物の短編集。どれも軽いタッチで書かれていて、それぞれ、「ふふん」って感じでオチも謎ときもあり、面白かった。なんだろう、中学生の頃、赤川次郎をずいぶんとよんだけど、そんな感じでした。
通勤時間に読むには、ぴったりの量で、朝から暗い気分にならないし、軽く読めるので没頭のあまり乗り過ごすこともない、いい感じの本でした。
この人の本では、【レベル7】が一番好きかな。もう一度読みたい。それから、あのPS2のゲームに触発されて書いたという【ICO】も読んでみたい。

【千里眼 運命の暗示】 松岡圭祐 著 の読了。

2010年12月09日 | Books
捕らわれた岬美由紀を救いだすため、嵯峨敏也と蒲生誠は東京湾唯一の無人島・猿島に向かう。しかしそこには既に、メフィスト・コンサルティングの罠が張り巡らされていた。中国15億人を一斉に操り日本侵攻に向かわせるメフィストの集団マインドコントロールのからくりとは?残された猶予はわずか24時間。そこにはオカルトや超常現象ではない、科学的“催眠暗示”の巧妙なトリックが隠されていた―。岬美由紀と友里佐知子、ふたりの運命の行方は?「催眠」の入絵由香が見たミドリの猿の正体とは?予測不能超高速展開「千里眼」シリーズ衝撃の第三作。


衝撃の第三作?
あれ、二作しか読んでないぞ!!でもまぁいいでしょう。
うん、でももうこのシリーズ、お腹いっぱいです。この手の本はいろいろとあるのでしょうけど、中国の人が読んで、嫌な気分にならないものかな?といった感想。
「暗示」というのは兵器となりうるんでしょうねぇ。「マインドコントロールというのは無い」と筆者は主人公に言わせてましたけど。

有名なサブリミナルの実験の話。人間の目ではわからないくらいのコマ数で映画フィルムの中にコーラの映像を混ぜておくと、上映後、コーラの売り上げがあがった、というのはよく聞いた話です。が、その後もあって、同じ実験を、オレンジジュースの映像でやってみたら、それでもコーラの売り上げがあがったそうです。コーラとオレンジジュースを一緒に売っていたのにも拘らず。この結果から判ったことは、『アメリカ人はコーラが大好き』ということだったそうです。
一部分だけを聞いてすべてを理解したと思ってしまう失敗の好例、あるいはデータ操作(いちおう捏造ではない)の適例ですね。

【納棺夫日記】 青木新門 著 の読了。

2010年11月27日 | Books
言わずとしれた、あの「おくりびと」の原作とされる小説、ではなく、ノンフィクション?
もっとこう、いろいろと納棺に関することの記載が多いのかと思ったら、その部分というのは本当に僅かで、ほとんどは、「死」ということ「生」ということの話。宇宙の成り立ちや、宗教の話がほとんどです。あとは、親鸞や宮沢賢治の話など。「永訣の朝」は全文が転載されていて、久し振りに読みました。ただただ哀しい詩というだけでなく、著者による新たな観点からの詩の背景を知ることができて面白かったです。
偶然にも僕の部屋の本棚には、宮沢賢治の詩集と、五木寛之の著した「親鸞」がツンドク状態であり、なんとなく運命を感じたので読んでみようと思います。
それにしてもこの本を読み、あのストーリィを思い立ち、映画をつくろうとした、モッくんというのは凄いです。
湯灌、納棺時の面白エピソードを期待してこの本を買った自分が、ちょっとだけ恥ずかしく感じてしまった1冊。とりあえずこれは捨てないでとっておこう…。

【楽天市場】