逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか--理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。家族という枠組みの意味を探る、著者初めての長篇サスペンス。
ちょっと前にNHKがドラマ化してました。壇れい が主演で。今思えば観とけば良かったかな。
そして今度は永作博美と井上真央で映画化ですか。
2部構成で書かれていて、最初は誘拐犯(?)が誘拐した子供を連れて逃げる話。その後に、その子供が成長してから、なぜ自分は誘拐されたのか、犯人はどんな人だったのか、などを探求していく話。僕は男だから、母性愛とかその辺のところはいまひとつ判り切れませんでしたが、なんだかとっても悲しい気分になってしまいました。
もっと元気なときにもう一度読みたい作品です。
八日目の蝉は、誰も居なくなって寂しいけれど、誰も見られなかったものを見ることができるのだそうです。