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デトロイト市が財政破綻

2013-07-22 00:00:58 | Weblog

 一昨日、アメリカのデトロイト市の財政破綻をニュースが伝えました。
 デトロイトと言えばGMを始めとした自動車産業で栄えたアメリカを象徴する都市の一つで、リーマンショックによる落ち込みからオバマ政権による公的資金注入で、最近は自動車産業の立ち直りが報じられていましたので驚きました。ニュースでは同じような財政問題を抱えた都市がまだ多く控えているそうです。
 デトロイトの場合は日本車の攻勢による落ち込みが大きかったと想われますが、その後も多くの製造業でアウトソーシングの流れが起こり、中国などの新興国へと工場流出が続きアメリカの製造業が大きく毀損してきました。同じような構造で財政破綻が危ぶまれる地域は多いものと想われます。
 しかし、最近読んだ『2020年超大国になるアメリカ』(日高義樹著)には、かつてGEの街と言われたケンタッキー州ルイビルにまた工場が戻ってきているという、アメリカ製造業におけるインソーシングの流れについて詳細に書かれていました。
 それには中国の人件費高騰や政権不安定に加えて、アメリカにおける人件費の低下やシェール革命によるエネルギー・資源の調達の容易さなどが理由として挙げられています。工場が戻ってくれば従業員が増えて、それを目当てにお店やサービス業が集まってくる、というような好循環が生まれます。
 デトロイトがV字復活をするかどうかは分かりませんが、そのような流れが起こることを予想して世界のマネーがアメリカへと大きく動いているようです。
 そういえばロボコップはデトロイト市警でしたが、治安の悪化は映画以上に深刻で、人口流出の原因の一つになったようです。サイボーグ・ロボット産業が伸びていれば‥‥。

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