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千里山ブラウズ

SENRIYAMA BROWSE 千里山の商店街や街並みを散策しながら、素敵な人やお店そして風景と出会えれば‥‥

野の子守唄

2010-08-07 00:01:51 | 作詞・作曲


野の子守唄

野に捨てて
田を這えば
慣れるとよ
上がれば
乳をやり
抱いてあやすとよ


泣く子の
痛い棘
誰が抜く
我が手で
抜かなけりゃ
草生え茂る


野を越えて
見る顔
可愛いやら
わたしの姿を
じっと見てるやら


主んとこの
おみなごは
何時ごじゃる
十と四の
夏が来りゃ
早乙女にだすよ


野分けて
風吹けば
揺れるとよ
金の穂に
後家の戸に
柔わ娘心


姑の振る鈴
憎んでも
遠くで
泣く子に
想い届きゃせぬ


採譜 : コバタイサオ
(c) 2010, Skyfull Stars

※ 故郷の徳島美波町に伝わる里歌を採譜しました。「祖谷のかずら橋しゃ 蜘蛛のゆの如く‥‥」で始まる同じ徳島民謡の『祖谷の粉ひき唄』のように、若い農婦の幼子を思いやる情景を写して、哀愁を含んだ心に残るメロディーです。
‥‥というのは全くの作り話で僕のオリジナル曲です。僕の幼い記憶の中にも、畦道に置かれた籠の縁に手を掛けて立ち、畑仕事をする母親を飽きずに見ていた情景が、薄らと甘酸っぱく残っているように感じます。
※ 夕暮れた田圃の写真は、こちらのブログ「よこはま里山研究所 NORA」から拝借しています。