長期滞米研究者ネットワーク

管理人たちの日記

オーストラリアへ行く話その15 メルボルンのティータイム

2005年12月28日 | ばみら日記
うぉるたーえるざほーるいんすてぃちゅーと(WEHI)でのセミナーの前後、メル友コラボレーターに研究所を案内してもらう。訪問先でたくさんの研究者に会い、交流を広げる機会である。そのうち一人とは共同研究の話しがささっとまとまった。来週アメリカに行くからよるよ、とこれまた性急な話し。WEHIのメインテーマである造血関連の分化制御で半球を越えてのコラボと相成った。自分で言うのもなんだが、ばみらの守備範囲は広いのである。

WEHIの最上階にはカフェテリアがあって、結構ながめがよい。そこの一角で何人かの人とは話しをしたのだが、面白いことに10時を過ぎると人がどんどんやってきて、テーブルを囲んで談笑をはじめた。イギリスの流れを汲むオーストラリアでは10時と3時のお茶は研究所内でも大切な習慣なのである。同じラボどうし、となりのラボどうし、人々が集まってするとはなしにブレインストームの場となっている。日本ではなかなか見られない光景である。カフェテリア内にはコーヒーと紅茶が常に用意されており、自由に飲む事ができる。これも日本ではまず見られない光景である。このために予算が計上されて「いた」とのことである。日本ではまず考えられないことである。その予算を削減しなければならなくなった数年前、コーヒーと紅茶を有料にしようという案も出たそうである。しかし、集金や経理に人件費をかけるくらいなら、その費用をコーヒー代にしたほうがみんなの幸福につながるとの判断で、無料サービスが続けられる事になったのだそうである。日本では絶対に見られない判断である。貴族の国に発端を持つサイエンスの深さを実感させるできごとであった。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うぃはい (SE)
2005-12-29 15:55:26
メールでお話しましたが、うぃはいはマラリアをやってたポスドク時代によく耳にしました。フロア半分がマラリアで10時と3時にお茶をしながら研究談義ですか・・いいなー。今日はそのときのボスから NIH グラントのプログレスレポートが送られてきたのでマラリア熱があがっております。でも、しばらくはマラリアやる余裕ないなー。

コメントを投稿