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まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
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コマコマ倶楽部2(豊丸、デジパチ)

2013-12-25 00:19:43 | 現金機デジパチ

1995年(平成7年)に豊丸から登場した現金機デジパチ「コマコマ倶楽部2」

 

将棋をモチーフにした液晶デジパチ(現金機)。BGMも純和風で耳に残った。大当り中に登場する芸者やら花火は、チープながらも風情があった。機種名の「コマコマ倶楽部」は、恐らく人気音楽グループの「米米CLUB」がネタ元だろう(未確認)。

 

豊丸の将棋モノといえば、過去にドットタイプの保留玉連チャン機「王将一番」、「王将二番」、「王将百番」が出ており、同社の将棋デジパチは本機が「第4弾」となる。

 

本機は、当時流行りの確変機能を搭載。「1/234」という良心的な初当り確率も魅力だった。その分、「1/3の1回ループ」で、確変時の出玉も1700個と抑え気味だったが、「遊技」という面では、当りが引きにくい爆裂CR機より上だったと思う。さらに、ツボにハマれば、確変ループと引き戻しでドル箱を積み上げる事も可能。あっさりワンセットで終わった場合、出玉は約4000個となる。


 

(スペック)

★賞球…7&15

★大当り確率…1/234

★図柄…一段~九段、名人、銀将、金将、角行、飛車、王将 の計15種類

★三段、五段、七段、名人、王将 の5種類(赤文字)で当ると、次回迄の確変突入(1/3ループ)

★その他の図柄(青文字)で当ると、単発

★継続ラウンド(出玉)…確変時=12ラウンド(約1700個)、単発時=16ラウンド(約2300個)

★確変中は小デジ確率が1/10→10/11にアップ(「2/21→19/21」とする資料もあり)。
→ただし、メイン確率は1/234のまま。

★確変中は、電チュー開放時間が0.8秒×1回→0.8秒×3回に増える。
→開放時間はやや短めも、確変中の止打ちは有効。3回目の電チュー開放時に打ち出し停止、小デジ停止直前に打ち出し再開でOK。確変中の小デジ変動時間は1.5秒~4秒(小デジ保留ランプの点灯数で変化。通常時の小デジ変動時間は約20秒)

★デジタル時短機能あり…通常時でも、保3が点灯するとデジタル回転時間が約9.4秒→約4.7秒に大幅短縮。デジタル回転数を多く稼げる。

★兄弟機(2機種)
・CR機…「CRコマコマ倶楽部3」(大当り確率1/330、確変突入率4/15)
・権利物…「駒駒天国」(大当り確率1/315、3回権利)


 

(実戦)

川崎・新百合ヶ丘駅前の「Z」(現存)などで連日打った、お気に入りの機種。CR版や権利物Verも別店舗で打ったが、やはり現金機デジパチの本機に一番愛着がある。

「ある程度追っかければ、1回くらい当るだろう」といった安心感もあり、当時増殖中だった低確率CR機よりも、とっつき易かった。低投資で確変→箱積みの記憶も多く、トータルでもそこそこ稼げた相性の良い機種だ。

そういえば、腕時計攻略された連チャン機「王将百番」(1992年)の初打ちも、Z店だったな…。他にも、ピカイチ天国V、カジノ伝説2、UFO伝説、カンカン天国S、ブリバリ原始人Eなども、この店で過去に打っている。「Z」では、豊丸の現金機と勝負する機会が何気に多かった。


 

(リーチアクション)

デジタルの停止順は、「左→右→中」。将棋の駒に見立てたデジタルが、「タン!タン!」と小気味良い音を立てて停止。各図柄の文字は、確変が赤、単発が青で書かれている。

リーチは「ノーマル」「ロング」の2種類のみとシンプル。ノーマルでは絶対当らないので、常にスーパー発展を祈った。リーチアクションは、先行機の権利物「ドラドラ天国3」を随所で彷彿とさせた。

ロングリーチはノーマルから発展する。中デジがリーチ図柄2周目を超えると、サウンドと画面が派手に変化。さらに、大当り図柄の4コマ手前からは、クルクルと「きりもみ落下」するアクション(「ドラドラ~」の竜巻落下的なアレ)に変化して大当り図柄に近づく。ノーマルリーチ時に、中デジが「2周目のリーチ図柄通過マイナス2コマ」を超えると、ロング発展が確定する。

リーチ信頼度…図柄によって信頼度が変わる(ロングの場合)。

・ノーマルリーチ…0%
・「一段」のロングリーチ(前兆なし)…約66.1%
・「二段」又は「四段」のロングリーチ(前兆なし)…約47.2%
・確変図柄のロングリーチ(前兆なし)…約10.7%
・上記以外の通常図柄のロングリーチ(前兆なし)…約24.2%
・前兆あり(2連続リーチ)…約36.7%(自力の連続リーチ含む)
・前兆あり(3連続リーチ)…約46.7%(自力の連続リーチ含む)

※「一段」のロングリーチ(前兆なし)が、最も高信頼度。格上げがある分、確変図柄は通常図柄よりも信頼度が低い。なお、前兆(連続リーチ)については後述。


 

大当り時の再抽選機能

通常図柄が揃った時は、必ずデジタルが再始動する。一方、確変図柄からは再始動しない。

通常から確変への「昇格」もあり、最後まで期待が持てた。通常→通常の「現状維持」もあるが、確変→通常の「格下げ」はない。

再始動時は、図柄が揃った状態でクルクルと横回転した後、最終停止する図柄へと変わる。ここで青文字(単発)から赤文字(確変)に変わった時の快感も、本機を打ちこんだ理由の一つ。

 

(再始動のシステムについて)

スタートチャッカー入賞の瞬間、大当り判定及び表示出目の決定が行われる。

大当り判定には大当り抽選カウンターを、出目決定には左・中・右の出目カウンター(3つ)を、それぞれ利用する。

大当り判定に当選した場合、中出目カウンターの出目が、最終的な大当り出目になる。

中出目カウンターが通常図柄だった場合(通常図柄で最終停止するケース)、必ず再始動する。この時、再始動前にいったん揃う図柄(リーチ図柄)は、左出目カウンターを参照して決定する。再始動後は、中出目カウンターの出目をあらためて表示する。

次に、中出目カウンターが確変図柄だった場合(確変図柄で最終停止するケース)は、80%で再始動が発生、残り20%は再始動なしでダイレクトに揃う。この時、再始動の有無は左出目カウンターによる。確変大当り時は、左出目カウンターが「一段、二段、三段」のいずれかを拾うと(左出目カウンター全体の3/15=20%)、再始動は発生せずにダイレクトで揃う。逆に、左出目カウンターがそれ以外の出目を拾った場合(カウンター全体の12/15=80%)、その出目でいったん揃ってから再始動となり、中出目カウンターの図柄(確変)で最終停止する。

但し、左出目カウンターが確変出目の「五段、名人、王将」だった場合、いずれも「一段」が最初に揃う。同様に、左出目カウンターが「七段」の時は「二段」が、左カウンターが「三段」の時は「四段」が再始動前にいったん揃う。確変図柄からの再始動がないのは、こうした理由による。また、「一段」からの確変昇格期待度が高いのも特徴。

このように、再始動の有無や、再始動の前後で揃う図柄は、スタートチャッカー入賞時に、前もって決定されている。再始動演出は、既に内部で決定済みの出目を、段階的に表示しているに過ぎない。

 

★★再始動で外れる、嬉しくない「レア現象」★★

通常図柄でのリーチがロングに発展して図柄が揃っても、実は大当り「確定」ではない。一旦揃った通常図柄が再始動後に外れる、唖然とする現象が稀に起きた(確変は再始動せず)。

チャッカー入賞時に、以下の条件を満たすと、「再抽選ハズレ」が発生する。

(A)各出目カウンターから取り出した数値が、いずれも「一段」であること。
(B)リーチ判定に合格すること。
(C)さらに「再抽選を経由してハズレ」というレア判定(1/256)にも合格すること。

これらの条件をすべて満たすと、「一段」のロングリーチが掛かって揃った後、再始動でスカる。

つまりは、再始動前の「一段」揃い時のみ、最後まで気が抜けないのだ。

先述の通り、「一段」のロングリーチ(前兆なし)は、大当り期待度が高く、再始動後の確変昇格期待度も高い。だが、奈落の底へ突き落されるような不条理も、同時に併せ持っていた訳だ。

因みに、上記の条件を全部満たす確率を計算すると、約1/792847とのことである。まさに、「超レア」な珍・現象であり、体験した人はある意味で非常にヒキが強い。個人的には、幸か不幸か、そのような経験はないが。

 


 

大当り前兆

連続してハズレリーチが発生すると、大当り期待度アップ。連続する回数が多いほど、自力での連続リーチの可能性が低くなり、期待度も上がる。但し、意図的なガセ連続リーチも存在。

 

(連続リーチ前兆のシステムについて)

本機の大当りカウンターは「0~233」の234コマ。大当り乱数は「19」。大当り確率は1/234

また、本機には、リーチ専用カウンターがある。リーチカウンターは「1~117」の117コマ。リーチ当選乱数は「13、31、47、61、71、89、98」の7つ。リーチ確率は7/117=1/16.7

ここで、大当りカウンターとリーチカウンターは、移行速度が完全に同じで、始点も重なる。

よって、リーチカウンター(117コマ)が2周すると、大当りカウンター(234コマ)が1周する。

大当りカウンターは加算方式で、「0」を起点にプラス1づつ進む。大当り乱数「19」は、起点の「0」から19コマ先にある。

一方、リーチカウンターは減算方式で、「117」を起点にマイナス1づつ進む。起点「117」の19コマ先には、リーチ当選乱数の1つである、「98」がある。配列上は19コマ「手前」だが、マイナス1進行なので「先」と表記する。

両カウンターの関係から、リーチカウンターが「98」を拾う時は、2回に1回の割合で、大当りカウンターが「19」(大当り値)を拾う(大当り期待度1/2)。同様に、2回に1回の割合で、大当りカウンターはハズレ値の「136」(カウンター後半の起点「117」から19コマ先の数値)を拾う。

リーチカウンターには7つのリーチ当選乱数があるが、「98」を拾った場合のみ、特別の処理が働く。すなわち、「98」を拾うと、大当り判定に当選したか否かに拘らず、既に点灯していた全保留エリアを、ハズレリーチに書き換える。このリーチカウンターの「先読み」が、連続リーチ発生のカラクリであった。例えば「98」が保4に入った場合は、保3に移動する際に「保2」と「保1」を強制的にハズレリーチに書き換えるのだ。

大当りカウンターが「19」(大当り値)を拾う時は、必ずリーチカウンターも「98」を拾う。この場合、既に点灯していた保留全てにハズレリーチが上書きされ、連続リーチ前兆を経由して、大当りする。

一方、大当りカウンターが「136」(ハズレ)を拾った時も、リーチカウンターは必ず「98」を拾う。この場合は大当りとならず、既に点灯していた保留がハズレリーチに書き換わるだけの、「ガセ前兆」となる。当然、最後の保留もハズレリーチで終了。

なお、こうした仕込み前兆の他に、自力でハズレリーチを続けて引いた場合も、外見上は連続リーチ前兆に見える。この場合、リーチカウンターで「98」以外のリーチ当選乱数(6つ)を引いた事を意味する。よって、自力での2連ハズレリーチ発生率は、6/117×6/117=1/380.25、同じく自力での3連ハズレリーチ発生率は、約1/7415となる。

仕込みでの連続リーチ前兆(リーチカウンター「98」の先読みによる上書き処理)は、2回に1回が大当りに繋がるが、自力での連続リーチも考慮すると、大当り期待度は1/2よりも低くなる。同様に、ガセの確率も1/2より高くなる。