まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

最初で最後の「原稿料」(瑞穂・コンチネンタルI)

2013-06-18 23:35:58 | 懐かしのパチンコ本・攻略誌・漫画

空前の「バブル」が弾けた直後の1991年(平成3年)、私はパチスロ3-1号機「コンチネンタルI」(瑞穂)にドップリとハマっていた。

 

 

初代コンチといえば、何と言っても、ツボに嵌った時のビッグの連チャンが最大の魅力で、3万、4万と突っ込んでも、一撃で戻って来る事などザラであった。ただ、その「爆連」を期待し過ぎて、低設定台で粘った挙句、「爆死」する事もあったが…。

 

それと、コンチIは「リール制御」も実に素晴らしかった。ボーナスフラグが立つと、中リールが「異変」をきたして「ヌルッ」と滑るようになる。特に、ベルのスベリテンパイはアツく、ベルが上段・中段・右上がりにスベリを伴ってテンパイして、右リールでハズレた瞬間は、脳汁がドッと出た。因みに、私の場合、中リールのベルがスベると、何故か右リールに必ず「7」を狙う習性があった。7を目押しすると、ベルが外れ易いように感じたからだが、完全なオカルトである(笑)。

他にも、ボーナス絵柄のスベリテンパイ形や、中段リンゴのスベリ、オレンジのスベリ、連チェリーの崩れ、そして問答無用の「中段単チェリー」という風に、コンチには心ときめく多くのパターンがあった。つなぎ目の7テンパイや、上段プラムスベリなんかも、地味にアツかった。チェリーとリンゴの複合役も、忘れてはなるまい。

 

また、初代コンチは「攻略ネタ」にも事欠かなかった。有名な「4枚掛け」セットや、ビッグ中の2枚掛け連チャンゾーン延命打法、通常時の一枚掛けチェリー抜き、レバー254回コキコキセットなど、常に攻略絡みの話題を提供した事で知られる。

 

当時のコンチI実戦店を思い返すと、やはり勝手知ったる新宿エリアが「主戦場」だった。東南口の「グリンピース」「平和」「メトロ」、南口のスロ専「マーブル」「NASA」、歌舞伎町の「モナミ」「ニューメトロ」「ラスベガス」「日拓3」「日拓4」など、連日多くの店で打ち回った記憶がある。

同じコンチでも、店ごとに出方が違って面白かった。南口の「NASA」などは、かなり派手な出方で客付きも良かったが、東南口「平和」のコンチは、なぜか「お座り一発」でビッグをよく引くが連チャンはショボく、広いコンチのシマはガランとしていた。また、日拓系のコンチなどは、普段それ程期待できなかったが、月末の「ファン感謝週間」ともなると、多くの台がドル箱を2つ、3つと積んでいた(単なる「設定差」かも知れないが…)。

91年10月には、コンチの派手な連チャン性が、お上のお咎めを受け「検定取消」となり、新宿エリアでも、ノーマルに戻したり撤去したりする店が増えた。それでも、一部ホールでは根強く連チャンコンチを置き続けた。

 

因みに、新宿以外では、通学途中の向ヶ丘遊園「ニューギンザ」のコンチが、良く連チャンするので通っていた(隣のシマの「リノ」も、いい感じで出ていた)。確か、最初にコンチを打ったのがこの店だ。何も知らずに「BAR・BAR・7」がいきなり揃い、バケかと思ったらビッグで驚いた事が懐かしい。

また、ある時は、バイト料が出たばかりで気が大きくなり過ぎて、一台のコンチに6万入れて財布がスカスカ状態から、ビッグ連打で4000枚出してチャラに戻し、涙が出るほど嬉しかった。この店は毎日モーニングを入れていたが、午前11時まではコインを流す事が出来ない為、「モーニング即逃げ」が出来ない難点もあった。

 

そんなコンチ好きが高じて、「通常時の打ち方」をレポート数枚にまとめ、辰〇出版系の攻略誌「H」に投稿したところ、数か月後に読者の攻略投稿欄に掲載された事もある。

手書きで送ったレポートがそのまま縮小サイズで誌面に載り、8000円の投稿料(攻略手当)を貰った。

これ以降、攻略誌にネタを投稿した経験は全くない。これが、私にとって最初で最後の「原稿料」という事になろう。

幸い、当時の雑誌の現物が手元にあるので、今更ながらザッと振り返ってみたい。

 

(1)
 
(当時の「H」誌では、攻略ネタ投稿者を「仕事人」と呼んでいた。)

 

(2)

(人気機種ゆえ、コンチに関する投稿は結構多かったようだ。)

 

(3)

(左リールにチェリーを狙う必要性をダラダラ書いている。出目は全て文字で起こしている。)

 

(4)

(中リールのベル,BAR、オレンジのスベリがアツい事や、複チェリー崩れがリーチ目になる事などを説明)

 

(5)

 

(6)

後半では、いわゆる等倍返しを使った「リンゴ抜き」について言及している。

 

(7)

(8000円の攻略手当は、果たして高いのか安いのか…)

 

 

上記の投稿内容を簡単にまとめると、「コンチのシマには、7やBARを毎プレイのようにテンパイさせる人がいる。ただ、左リールに特定の箇所を狙えば、中リールの「スベリ」でフラグ成立が判るので、無駄な目押しは不要」というもの。

まぁ、テンパイ音を毎ゲーム鳴らすような「ブッタカ野郎」はウザい、と言っている訳だ(笑)。

具体的には、「チェリー付きのBAR」を左上段に狙うと、小役の取りこぼしが一気に減るうえ、停止形に応じて中リールのスベリでボーナスの察知が出来る、という事を箇条書きで説明(上記(3)~(5)参照)。コイン持ちを良くする以外に、いわゆる「ガセスベリ」をなくす為にも、チェリー狙いは好都合であった。

また、フラグ成立後にビッグかバケかを判別して、バケの場合は等倍返し時の「リンゴ抜き」を行い、コインを増やす点にも触れている(上記(6)(7)参照)。ビッグの場合は、ゾーン中に連チャン残りゲーム数が減ると損になるので、連チャン中を除いたレギュラー時に限って行うのが良いとした。

それと、連チャンコンチの場合、ボーナスフラグの成立・未成立に拘らず、連チャンフラグの抽選を行っており(1/4096)、バケでリンゴ抜きをしている途中で、連フラグを引く可能性があった。確か、バケ成立中に連チャンフラグを引くと、「レギュラーがビッグに変換される」という怪現象が起きた筈だ。投稿では、(6)の右下の部分で「※リンゴ抜きは、うまくいけば大連チャンフラグに当るかもしれない」とひと言書いてある。ただ、この時は「1/4096」云々の解析内容を全く知らない時期なので、ほとんど「推測」で書いたと記憶する。

 

それにしても、リーチ目一つとっても、今なら手軽に写メで撮影して

と、画像を添付してメール送信すれば済むところを、この時代は


と、いちいち手書きで起こして、しかも郵送の必要まであったのだから、今はホント便利になったものだと感じる。同時に、あまりに便利すぎて、どこか面白くない世の中になってしまった、という気もする。

 

投稿内容をあらためてみると、コンチの基本事項に「毛の生えた」程度であり、主力誌の「G」や「M」辺りでは、おそらくボツになった可能性が高い。当時まだマイナーだった「H」だったからこそ、こんな内容でも掲載されたのだろう。

まぁ、リーチ目の「まとめ的」な意味では、ある程度形になっていたし、また「リンゴ抜き」などもあまり注目されていなかったので、その辺りが編集者の目に留まったのかもしれない。

 

結局、郵便為替で振り込まれた8000円(上記(7)参照)は、数日後に新宿某店のコンチのホッパーに全て吸い込まれた。まぁ、コンチで稼いだ金がコンチに戻ったのだから、全く後悔などしていない(笑)。

 

(おまけ)

コンチネンタルI・リーチ目16連発

           (1)                            (2)    

    
中段単チェリー…問答無用の一確目        チェリー狙い時の上段BARスベリテンパイ 

 

           (3)                           (4) 

    
ベルの右上がりスベリテンパイハズレ     中段の滑りもアツい。上段はチェリ溢しでガセる。

 

    
中段リンゴは鉄板。スベリテンパイで2確    中・中段にチェリーが無い左上段チェリーは鉄板

      

           (7)                            (8)

    
  チェリー付の中段BARテンパイ         中リールのオレンジがスベッていれば鉄板

 

           (9)                            (10)

    
中or右でオレンジがスベッていれば鉄板       中リールの7がスベッていれば鉄板

 

          (11)                            (12) 

    
ガセ多し。オレンジがスベっていれば鉄板。      上段プラムスベリもガセ多し。    

 

          (13)                           (14)

    
左・繫ぎ目7は鉄板。スベリテンパイも鉄板。   中or右でオレンジが滑っていれば鉄板

 

          (15)                           (16) 

    
「7・オレ・BAR」から、7のスベリテンパイ     「7・オレ・BAR」から、BARのスベリテンパイ



1 コメント

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Unknown ()
2014-04-11 13:13:40
いいですね・・コンチI

ノーマルに戻った後でも、高設定を使っている店ではそれなりに箱積んでましたよね。何よりゲーム性が良かったので、そういう店でずっと遊んでいました。

私も、大当たり中枚数調整のための無駄ゲーを防ぐための手順を編み出したことがありますが、大した効果が無い(3号機までの大当たり中は退屈だったので早く終わらせたかっただけ)ので投稿するわけでもなく自分で使っていました。

しかし、今この単チェリーを見ると・・アイムジャグを想像して興奮してしまうのは、アイム中毒なんでしょうか。
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