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古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ミサイル7-7-6D(大同、普通機)

2012-06-15 06:33:08 | アレパチ、電役、普通機

1996年(平成8年)登場の普通機「ミサイル7-7-6D」(大同)

 

(画像は池袋「サードステージ」にて撮影)

★賞球数:オール15

★大当り中のBGMは、映画「スティング」(1973年)の名曲「エンターテイナー」

 

スーパーコンビなどでお馴染みだった「三つ穴クルーン」を採用。ポスト一発台として、全国的に大ヒットした名機である。

2006年のみなし機撤去まで設置した店もあり、人によってはそれ程懐かしく感じないかも知れない。

 

ゲーム性はシンプル。中央ヤクモノに玉をねじ込み、三つ穴クルーンの手前に入れば大当りとなる。一撃大量出玉の為、そう簡単には命釘を抜けてくれない。

運良くクルーンに入っても、手前穴なら4000発、奥のハズレはたったの15発と、雲泥の差だ。

 本機は台ごとのクセが大きく、幾ら入賞してもハズレまくる地獄台から、一発入れば必中の「お宝台」まで様々だった。

クセは、台のネカセ(傾斜)や釘調整、そして役物自体の微調整によって生まれる。釘やネカセは外から判るが、役物(クルーン)のクセは打ってみなければ判らない。

 

大当り後は、右打ちで出玉を稼ぐ。中央~右サイドにはチューリップが3つあり、下からそれぞれ「7」「7」「6」と書かれている。機種名の「7-7-6D」の由来は、この3連チューリップだ。いずれも、数字分の玉が入賞すると閉じる。自動開閉ではなく、あくまでも玉の入賞によって作動する為、本機は一般電役ではなく「普通機」に分類される。

 

3連チューリップには連動性があり、一旦閉じても再び開くようになっていた。この連動を繰り返して、出玉を増やして行く訳だ。1回の大当りで、7×7×6×15=4410個の出玉が期待できるが、釘調整やチューリップへの入賞タイミングで、出玉にバラつきが生じた。

先述の通り、本機のチューリップは、6個または7個入賞で一旦閉じる。しかし、閉じる直前に玉が2個続けて入ったりすると、再び開放する。いわゆる「ダブル」で、出玉増加の要因となった。

但し、中・下段のチューリップは、ダブル以外のタイミングで連続入賞すると、その分連動回数が減り、出玉も少なくなってしまう。。

もし、最下段のチューリップでダブれば出玉は2倍となるが、無駄な入賞で連動が減る度に、90個(中段)または630個(下段)の出玉ロスが生じる。

出玉を効率的に増やすには、右サイドの釘調整が良い台を見つける事が重要だ。同時に、いかに無駄な入賞を避け、ダブルを取れるかも大きなポイントだった。

この攻略ポイントを巧く利用したのが、止打ちである。単発打ちで、確実にチューリップに一個づつ入賞させつつ、ダブルが狙えるタイミングの時だけ、連続打ちを行う。3つ穴クルーンの振り分けもアツかったが、大当り中も、どのチューリップでダブるかというアツさがあった。

 

ホールでの営業形態も、出した玉は全て保証する店、一発台扱いで4000発定量の店、ダブルを認めない店など、様々だった。左サイドの7セグをLN扱いにするホールでは、「7が出たら8000発定量」のようなサービスも行われた。

 

当時、地元近くの「D」という店で良く打った事を思い出す。「D」は、他のシマはガラガラなのに、ミサイルのシマだけ客付きが良好で、妙に鉄火場的な雰囲気が漂っていた。

固定ハンドル&手放しもOKだったので、台の前で腕組みをして、仁王立ちで盤面を睨み続ける強面の常連もいた。空のドル箱には500円玉が大量に入っていて、等価でもないのに、一度に2000円分くらい補給していた。

そんな時、スロットから流れてきた自分が、1000円でサクッと当てたりすると、物凄い形相で睨まれて怖かったな…。

 

余談だが、「TVチャンピオン」という昔の番組(司会:田中義剛、松本明子)のパチンコ対決編(1996年)で、ミサイルが勝負機種になった事がある。

登場したのは、ベンツ小林、池上蓮、末井昭という、今思えば凄いメンツだった(コーナー進行は中村有志)。

結局、この勝負はスエイさんが勝ったのだが、ベンツや池上の台はクルーンに入りまくって、全てハズレ。逆に、末井さんはたった一発の入賞でVを決めてしまう。ミサイルという台の特徴を、如実に表した対戦だったと思う。

因みに、この対戦では、勝負開始から15分弱で末井さんが大当りするが、編集で、なかなか当たらないように見せていた(良く番組を観察すれば判る)。「苦労して飛び込んだ最初の玉で大当り」と印象づける為の演出であろう。

なお、番組放映時のゲストは阿藤快(当時は「阿藤海」)で、「パチンコといえばこの方」というテロップが出ていた。また、出場者のスエイさんもスタジオに登場し、「CR大工の源さん」の設定判別にまつわる噂(源さんの眉毛の太さで設定が判る?)を検証している。