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まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

CR竜王伝説Z(豊丸・CRデジパチ)

2012-01-03 00:05:13 | CRデジパチ

辰年2発目の機種紹介は、「CR竜王伝説Z」(豊丸)。

 

 

・1996年登場

・大当り確率:1/389

・出玉:約2300個(賞球5&15)

・確率変動機能搭載…大当り絵柄22パターンのうち、中デジタルが「七・ド・ラ・ゴ・ン・伝・説」の赤文字で当った場合、プラス2回の確変に突入。

・確変突入率:7/22=約31.8%(連チャンリミットなし)

・平均連チャン回数:4.61回


デジタルは、左⇒右⇒中の順に停止。リーチが掛かると、中デジタルは下にスクロール(いきなりスーパーリーチになる場合も)。同時に、デジタル背後の金色ドラゴンは上昇を開始。

(リーチパターン)

・ノーマルリーチ…リーチ発生後、中デジタルが18コマ移行して画面に変化がないと、ノーマルが確定。まれに当たる事もあるが、期待度は極めて低い(0.5%)。

・ドラゴンリーチ…画面に「DRAGONリーチ」と書かれた黄色い枠が出現。パネルがクルクル回るように中デジタルが進む。リーチ直後に突入するパターンと、中デジが15コマ以上移行して突入するパターンとがある。前者の方が、信頼度は高い。後者の場合、移行したコマ数によって信頼度に差がある。

・ドラゴンファイアーリーチ…ドラゴンリーチの発展形で、中デジタル上部に赤い火の玉が出現。中デジがハズレ絵柄で停止後、火の玉が落下すれば二段階アクションとなり、期待度は大幅アップ。

・白黒ドラゴンフラッシュ…リーチ時、背後のドラゴンが白黒に変化すると、ファイアー2段階からの確変大当りが確定する。ただし、出現度は1/12255.7と低い。

 

(前兆パターン)

・スベリ…通常時、右デジタルが効果音を伴って大きくスベるアクション。大当り前兆として期待が持てた(ガセスベリもあり)。通常時の大当りは、約61.7%がスベリを伴う。また、連続スベリからリーチが掛かると、1/3で大当りする(外れる時は前後1コマズレで停止)。

・レインボーフラッシュ予告…リーチ時、背後の金ドラゴンが七色に変化すると、スーパーリーチが確定する。

 

(その他の特徴)

・保留ランプ4個点灯時、デジタル回転時間の大幅な短縮機能が働く(通常は約8.7秒⇒4.7秒)。

⇒良く回る台ならば、デジタル回転数を稼ぐことが可能。一日の大当たり回数にも貢献。

・各デジタルには、カタカナの「ド・ラ・ゴ・ン」絵柄が存在する。ハマリ時には、デジタルに表示された「おもしろ出目」で暇つぶしが出来た(「ランド」「ラドン」「ドラゴ」など…漢数字の「一」も使うと、「ゴーン」「ドーン」などアレンジが効いた。)


古き良き「パチンコ文化」を闇へと追いやった「CR機」だが、根本的には「プリペイド・カード」という当局が押し付けた悪しき制度が問題であって、機種によっては優れた台も存在する。「CR竜王伝説Z」も、そんな数少ないお気に入りCR機の1つだ。

フルスペックに近い2回ループ機ということで、決して甘くはなかった。それでも、確変突入率が1/3より若干低く抑えられており、初当り確率はその分アップしていた。

本機との相性は、総じて良かった。巷で話題となった「2000回」クラスのハマリ経験もなく、そこそこの投資から確変がループして大勝ちなど、良い思い出も多い。まぁ、例の「思い出補正」とやらが掛かっている可能性もあるが…新宿・東南口「ビッグスペース」(閉店)での10万勝ちは、今も忘れられない。

レインボーフラッシュ、右デジのスベり、そして多彩なリーチアクション…飽きの来ないゲーム性には、豊丸開発陣のセンスの良さが出ている。どんな演出が打ち手を楽しませるか、そのツボを心得ていた感じだ。演出過剰ともいえる昨今、当時の豊丸の台から学ぶ点は多い筈だ。


最後に、本機にまつわるエピソードとして、1996年(平成8年)11月にTX系で放映された「TVチャンピオン・史上最強パチプロ王決定戦2」での一コマに触れておきたい。

パチンコ業界著名人による「パチンコNO.1」決定戦、当時ご覧になった方もおられるだろう。

シリーズ第2回では、ベンツ小林、末井昭、大崎一万発、飛鳥一平、岡田安里、池上蓮(敬称略)といった錚々たるメンバーが出場。「デジパチ早当て・タイマンバトル」や「ハネモノ・二人羽織対決」など、ユニークな対戦が繰り広げられた。ベンツ、末井、池上の3名による敗者復活戦「ミサイル7-7-6D対決」も印象深い。

この対決を勝ち抜いて決勝に残ったのは、大崎一万発、飛鳥一平、岡田安里の3名であった。最終決戦は、新宿「FRESCO」にて「5時間耐久・パチンコマラソン勝負」(出玉バトル)という形で争われた。

この時、大崎氏が陣取った台が「CR竜王伝説Z」だった。「通常時の強力なデジタル時短機能」を台選択の根拠にした訳だが、時間制限がある中ではセオリー通りといえる。なお、飛鳥氏は「CRギンギラパラダイス」(コチラも時短機能は強力)、岡田女史は「CRFビッグパワフルFX」を、それぞれ選択している。

大崎氏が選んだ台は釘調整も甘く、しかも当日のヒキも絶好調であった。初当りこそ岡田女史に後れを取ったものの、序盤で確変「ラララ」を引き当て、それが見事にループしての8連チャン。「確変引きゃ、こっちのものですよ」との発言通り、ドル箱をガンガン重ねていく。

 後半、ギンパラでの5連に続き、竜王伝説でも当りを引いた飛鳥氏が猛追するが、終了間際にもとどめの確変を引いた大崎氏が、見事に優勝を飾った。

(最終的な出玉は39000発を超え、まさに完勝であった。)

(勝負を終えて、互いに健闘を称える3人。左から大崎、岡田、飛鳥。)

 

しかし、深夜ならまだしも、ゴールデンタイムに「ドラゴンファイヤー2段階リーチ」の液晶アクションがアップで写るなど、今ではちょっと考えられない感じがする…。当時の世論というものが、パチンコに対して非常に好意的であった事が判る。

 

(さらに余談…上記「TVチャンピオン」放映より5か月前の1996年6月22日、NTV系で放映された深夜番組「DAISUKI」パチンコ対決でも、CR竜王伝説Zが登場している。ロケ地は港区芝「ゴードン田町店」(閉店、現「キングイーグルス」田町店)で、ゲストは高田真由子。パチンコ初挑戦の高田は、竜王伝説対決で単発絵柄で大当りするも、どうすれば良いか分からずパニックになる。大量の出玉がドル箱に貯まると「わたしの玉があふれそう!」と名言を残す。)