まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
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あるTV深夜番組の記憶…「CMコウジ園」と一乗院リナとパチンコ

2012-04-23 23:48:37 | 懐かしのパチンコ・パチスロTV番組

もう、覚えている人は少ないかもしれないが…

今から16年前の1996年(平成8年)、日テレ深夜枠で「今田&東野のCMコウジ園」という異色の番組が放映されていた。

今や、押しも押されぬトップタレントの今田耕司、東野幸治の「Wコウジ」が、まだ中堅の時期にMCを務めた「伝説の深夜番組」である。

番組では主に、当時のテレビCMに出演したタレントにスポットを当て、CMにまつわる裏話などを紹介した。また、CMやタレントをテーマに、クイズやアトラクション等の面白企画も数多く行われた。

深夜ローカルにも拘らず、Wコウジの人気もあって高視聴率を獲得。後に「快傑コウジ園」として、ゴールデン枠(夕方)にも進出した。

 

さて、この「CMコウジ園」に、一乗院リナという女性タレントが出演した事がある。

1996年当時、マンナンライフの「蒟蒻畑」というコンニャクゼリーのCMがオンエアされ、アメリカ出身の美人ハーフである一乗院リナが当時17歳で出演、人気を博した。

 

        (当時の「蒟蒻畑」CMより) 

「コウジ園」では、この人気CMを取り上げて、話題のリナをゲストに呼ぶ。しかし、オンエア時に彼女が見せた、見た目の可愛らしさとは正反対の「性悪ぶり」が、大きな問題となる。

辰巳啄郎と一緒に料理を作る企画では、料理そっちのけで炭酸飲料をグビグビやる「悪態」を披露。作りかけの料理に、飲みかけの「デカビタC」を入れるという荒業も見せた。

また、親交を深めようとフレンドリーに接する今田達に対しても、リナは冷たい態度を取る。今田の握手を悉く拒否するリナ。外人タレントと野球を楽しむ親睦企画では、アドバイスする今田にセーラー服姿で「シャラップ!(黙れ!)」を連発。まさに、お構いなしの奔放さであった。

一度はリナの不遜な態度にキレたWコージだが、その後、関係修繕を図ろうと「仲直り企画」を実行する。同局の人気深夜番組「DAISUKI」の中山ヒデ、松本明子、飯島直子のようなアットホームな関係を築こうと、一緒にお寺参りやボーリングに出かける。

しかし、リナはここでも「性悪ぶり」を発揮。手を握ったり、肩を組んだりしようとする東野に、「NO!」と強烈な肘鉄を喰らわすリナ。お寺で手を合わせるシーンでは、「何を祈ったの?」と聞くWコージに、リナは「ただ(祈る)フリしてただけ。」と平然と答える。これには、今田も「コイツは、ホンモノの性悪」と呆れ返る。また、ボーリング対決では、ストライクを出したリナを祝福しに近寄る二人を、やはり「NO!」と叫んで思い切り突き飛ばす。

 

もはや、関係修復は不可能か…そこで、今田たちが最後の望みを託したのが「パチンコ企画」であった。「DAISUKI」では定番のパチンコ対決で、リナの固く閉ざされた心を開こうとしたのだ。

早速パチンコ店の中に入る3人、勝負台となったのは、SANKYOの液晶デジパチ「フィーバーパワフルIII」。

時期的には、設置(1992年登場)からかなり経っていたが、まだまだ人気台として君臨していた。初めて見るパチンコ台の盤面に、少なからず興味を覚えるリナ。

と、打ち出して暫くすると、東野の台に見事「777」が揃ってフィーバー。大当り中の派手なパワフルIIIの液晶と、下皿から溢れる銀玉を見るや、リナの態度は一気に好転する。

すると、間もなくリナの台にも大当りが到来。思わず、「OH~!」と歓喜の声を上げるリナ。東野が「パチンコ、好き?」と聞くと、TVカメラに向かって笑顔で「面白い~、ダイスキ~!」と答える。直後、東野の台が連チャンして、番組は一気に盛り上がりを見せる。

しかし、ただ一人大当りに見放された男がいた。それが、今田耕司である。幾ら突っ込んでもフィーバーしない今田は、連チャンで「玉がドンドン出てくる~!」と大はしゃぎする東野に「うるさい!」とキレる。

すると、ここで思いもかけない事が起こる。大当り中のリナが、自分の出玉を掴んで、オケラになった今田の台の上皿に乗せたではないか。あれ程わがままな態度を取り続けたリナが、自分のモノを今田にプレゼントしている…「信じられない」、と今田は泣いた。その場にひざまずき、両手を合わせてリナに感謝する今田。こうして、パチンコ企画は大成功を収めた。

対決終了後、「またCMコウジ園の方に来てくださいね。待っています。」と東野が声をかけると、ハニカミながら東野の腕に手を回すリナ。3人の関係は見事に修復したハズだったが、その後、番組に理由も知らせずに、リナはドタキャンで帰国してしまった…。

ちなみに、このパチンコ企画が収録されたホールは、JR王子駅近くの「ジパング」(閉店、現「DAS王子店」)である。

ジパングの近くには、当時「アイランド王子」というパチ屋(現・「オリパサ王子店」)もあり、ここはかつて西陣のデジパチ「春夏秋冬」で135連チャンが出たホールとして有名だった。

(当時、「春夏秋冬」135連を報じた写真週刊誌「FLASH」より)

 

135連を達成したIさん。朝から当り続けた127番台は、階段別積みで130箱、31万6164個の大爆裂を見せた。ヤクモノのミコシが故障して、連チャンモードから転落しなかったことが原因と見られる。