Sekky's FLOG

福井県立恐竜博物館で研究職員をしている関谷と申します。
仕事の内容はあまり書けませんが、コメントを頂けると嬉しいです。

就職/中国大使館/恐竜展

2010-08-19 16:33:12 | 地科ネタ
どこかで公表したかもしれませんが、今後は四川省の自貢恐竜博物館で研究員をさせて頂けることになりました。

とりあえず期間は3年で、その後のことは、またそのとき相談しましょう、とのことでした。


今は就労ビザ取得の準備を進めています。

一番楽なのは、日本で旅行ビザを取って中国に行き、現地の外事処で就労ビザに切り替える方法だったのですが、先方の博物館曰くこれができないらしい。

なので日本で就労ビザの申請をしなければならないのですが、その際、帰国前に中国で受けた健康診断が使えるかどうか、港区麻布の中国大使館に行って聞いてきました。

これが使えないとなると、日本の病院でまた受けなければならず、その費用が約2万6千円。痛い。保健がきかないからだそうな。

大使館のサイトに載ってたアドレスにメールで質問しても返事がなく、何度電話しても出ないので、仕方なく窓口へ直接出向いたわけです。


領事部の受付のお姉さん曰く、中国の検診でたぶん大丈夫だろうとのことでした。実際の判断は審査官によるから、申請してみないとわからないらしい。

後日、申請に必要な書類が中国から届き次第、申請してみます。幸運を祈る。


個人で申請した先輩から、書類に不備があると困るから旅行代理店に依頼するよう窓口で文句を言われたと聞いていたのですが、別に個人で申請してもいいみたいです。

代理店に頼むと、また手数料が数万円かかったりして、もったいない。

そんなに複雑な書類でもなさそうだったから、個人で申請してみようと思います。


帰りに、六本木の恐竜展を見てきました。大使館から歩いて10分程度。意外と近かった。

展示品はアルゼンチンの三畳系に的をしぼり、恐竜以外の脊椎動物にもスポットを当てていて、面白かった。

あんまり広げすぎても、どこにでもある恐竜博になっちゃうだろうから。

音声解説機というものを初めてレンタルしてみたが、展示標本のどこに注目すべきかが簡潔にまとめられていて、テンポよく回ることができた。


ただ、ずっと三畳紀の展示が続いてたのに、最後はいきなり白亜紀末の隕石衝突で締めくくられていて、なんだか唐突すぎる感じがした。

恐竜展のラストとしては欠かせないのかもしれないし、ドラマチックに盛り上げやすいのだろうが、ありきたりな結末で興醒めだった。

あえて絶滅は語らず、恐竜が多様化し繁栄していく礎がアルゼンチンにあった点を強調して締めても、個性的で面白いかもしれない。


自分ならどんな恐竜展を企画するだろうか。古竜脚類がテーマでも、お客さんがたくさん入るような展示って、どんなんだろう。

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