お食事中の方は、あとでお読みください。
帰国時の写真を見返してたらお好み焼きを食べたくなり、作ってみました。
レポートが煮詰まったので、気分転換もかねてね。
材料が余っても先日買った冷蔵庫に保存できるし。せっかく買ったんだから使わねばと思って、作ることを決意しました。
料理は好きですが、あまり上手ではありません。たまに思いついた時に面白半分で作るのが好きです。ンマー、趣味だな。
インターネットで調べてみると、ふっくら焼き上げるコツがいろいろ出ていました。山芋なんか長春で手に入るのかな?
まずは材料の買出し。歩いて10分ほどの市場へ行ってみるも、強力粉しか見当たらない。「餃子の皮にぴったり!」と大きくプリントされてるのが中国らしくて微笑ましい。
ネットで調べた限りでは、薄力粉で作るとのこと。たしかにケーキっぽいもんね。
日を改めてウォルマートで探そうかと断念しかけたところで、校門を出てすぐの西民主大街にわりと大きなスーパーが新しく開店していたことに気付きました。
そこの粉も大半は餃子用でしたが、うち一つに「饅頭、花巻用」という文字を発見。薄力粉とは書いてなかったけど、おそらくこれで行けるんじゃないかと冒険してみることにしました。ダメだったら餃子に転向するのも悪くないかなと。
キャベツ、豚コマ、卵、葱、エビを買い物カゴに入れていく。山芋は見当たりませんでした。中国語で何て言うのか調べずに行ってしまったので、今回はパスで。
ベーキングパウダーも入れると良いらしい。中国語では「発酵粉」。そのまんまだな。
調味料の棚を探してみると、「蘇打粉」と書かれたそれっぽいのを発見しました。たしかこれはソーダ(炭酸水素ナトリウム)の音訳語で、ベーキングパウダーの主成分だったことが頭の片隅に残っていました。購入。
やっぱ語学は生活の中で使ってこそ身に付くよね~。
材料費;計4.8元
小麦粉200g 1.3元
キャベツ200g 0.2元
豚コマ100g 2.5元
長葱0.5本 0.1元
桜海老10g 0.1元
卵2個 0.6元
お好み焼きソースは、おそらく中国では手に入らないだろうと、前回の帰国時に買ってきていました。
共用の台所まで廊下が約50mあり、いろいろ忘れ物して何度も往復するのが億劫なので、具を混ぜ終わってからフライパンを持って行って焼くだけにしようと寮の自室にて準備を始めました。
秤がないので粉の正確な分量がわからなかったけど、持った感じでまあだいたい200g。あとで水の量を調節してちょうど良くすればいいんだから、気にしない気にしない。
どのくらいの量の粉でどのくらいの量のお好み焼きが出来るのかを知るために、試しに作ってみるようなつもりだったから。
キャベツも持った感じで200g。それと葱を細かく刻む。
共用の台所からまな板を拝借しようとしたら、小虫がたかっていたので使う気が失せた。こんど秤と一緒に自分用のを買ってこよう。
ボールに粉とだし汁を混ぜ合わせる。案の定だし汁が少なすぎてうどん生地なみの粘度だったので、水と卵2個を追加。
意外とダマにならなかったのは助かりました。だいぶトロトロで緩すぎかな~とも思いましたが、キャベツと肉を入れてみてから調節しようということで具を全部投入。
グッチャグッチャと混ぜてみると、なんかちょうど良い感じ。以前お好み焼き屋で出された物に似ているような気がしてきました。
むしろキャベツが多すぎて、キャベツがメインでそれをつなぎ合わせてるのが小麦粉といった状態になりました。
どこかのページで「それが本場のお好み焼き」みたいに書かれていたので、これで焼いてみようと決意する。
バラバラの焼きキャベツの周りに焼き生地がこびり付いてるような物が出来上がりそうな不安もよぎりましたが。
ガスコンロに火をかけると、逃げていくゴキちゃんが数匹。ちゃんと掃除してるのかな~? 一見した所ではテーブルや床はキレイになってるみたいだけど。
中国のゴキブリは日本のより小さくて、動きも遅いのでさほど驚きません。大きめのアリみたいな感じ。日本のがあんなに進化してしまったのは、殺虫剤開発の弊害らしいですね。
フライパンに油を熱し、1回で全部焼くには多すぎるだろうから、混ぜ合わせた具を半分くらい入れてみる。
ネットで読んだとおり、厚さが1cmくらいになるように広げてみたら、直径が20cmほどになってしまった。大きすぎるか?
3分ほどで端の方から生地に火が通って乾いてきたので、裏返す。フライパンの縁を滑らすように放り投げたら、思いのほかスムーズにひっくり返せて驚きました。楽しいねぇ。
5分ほど焼き、豚肉と生地に火が通ったらもう一度返して1分。だそうです。
とりあえず一枚完成。味見をしてみると、ちゃんと中まで火が通っている。塩分を控えすぎたか、生地に味がない。実家の味付けは薄味なのです。
2枚目は大きすぎて裏返すのを失敗しました。まあ1回目の成功で満足したし、食べられればいいから。
初めてにしては上出来か。キャベツをもう少し細かくした方が食べやすいし、お好み焼きらしくなるかも。切ってるうちに面倒くさくなってきて、「いいか、大きくても」という気になってしまうのです。
中と大が1枚ずつ焼けて、かなりお腹一杯になりました。次はチーズとか野菜を入れてみるかね。一人じゃ寂しいから友達も呼んでご馳走しよう。
冷たいビールが飲めるのも冷蔵庫のおかげだ。買ってよかった。と思うようにしよう。